小林一茶風日記

2004 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 |
 | 

2012-02-23

黄金比はすべてを美しくするか? 最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語

マリオ・リヴィオ 著/斉藤隆央 訳

ハヤカワ文庫NF

ISBN978-4-15-050377-2

黄金比に関して書かれた数学読本

全体に、特にどうということはない数学読み物か。

ところどころ分かりにくい箇所があること、説明が読者を驚かせようとしすぎてやや数学神秘主義に偏っている感じがすること、から、個人的には特別な本とまでは思えなかった。

黄金比の二乗は黄金比に1を足したものに等しくなる、と著者は読者を驚かせているが、黄金比はその定義上、方程式 x^2-x-1=0 の(正の)解になるのだから、移項すれば、x^2=x+1、つまり単に当然のことに過ぎないわけではある。

(同様に 1/x=x-1 となるので、黄金比の逆数は黄金比から1を引いたものに等しい。黄金比を 1.6180339887 とすると、黄金比の二乗は 2.6180339887、黄金比の逆数は 0.6180339887 となる)

ベンフォード法則についての説明(自然界に出てくる多くの数値を集めると、その数字がある一定の法則に従って分布すること。最初の一桁なら、1が多く9が少ない。1から9までが九分の一ずつ現れるのではない)も、合理的な説明は何もなく、数学神秘主義に堕していると思う。

(例えば、新聞の株式欄ですべての株価の最初の一桁を拾うと、1がもっとも多く出てくる可能性が高いだろうが、これは、株価が九百円台になるには株価百円台の時期から成長しなくてはならないから、倍に成長する速度が同じだとすると、1になる確率は9よりも大きくなる、と説明すれば特別に不可思議なことでもない)

これらのことから、個人的には特にという本ではない。

好きな人にはこれでもよいのだろうから、数学読み物としてはありがちな数学読み物か。

そうしたものでよければ読んでみても、という本だろう。

以下メモ

銀河の腕の形が長続きするのは、その部分に物質が集中しているからではなく、密度波によって新しい星が生まれていくパターンを示している(若い星は明るい)からである

・多くの建築物や絵画で黄金比が使われている、という話は、実際にはこじつけであることが多い。

2012-02-14

『はじめてのノモンハン事件』

森山庸平 著

PHP新書

ISBN978-4-569-80181-0

ノモンハン事件の概略を追った本。

ほぼ概略を追っただけだが、初心者向けにやさしく書いてはあるので、そうしたものでよければ、という本か。

あらましを知るには悪くない本だと思う。

いくつかの基礎文献にやや頼りすぎではないかという印象は受けたが、一つのとっかかりとしてはこんなものか。

興味があるならば、読んでみてもという本だろう。

2012-02-07

成熟社会の経済学

小野善康 著)を途中で挫折した。

共産主義的でちょっと気持ち悪い。

全体的には、なんというか、ガンの特効薬に関するニュースを見ている感じか。バラ色のことばかり書いているが、絶対そんなにうまくいかないから、というところが。

第一に、政府の能力を過信しすぎだし、第二に、都合の悪い部分は無視しているし、第三に、出口戦略がない。

成熟社会になって生産能力が余るようになり需要が足りなくなったから不況が続いている、という基本テーゼは、一周回ったケインズみたいで確かにもっともらしいのだが、実際にどれだけ需要が足りないか政府は知ることができないし、ケインズ政策に対して起こったスタグフレーションやルーカス批判にも答えていない。

需要が足りないから政府が雇用を創出しろ、とはいっても、民間の需要とまったく重複しない分野などはないだろうから、政府が十万人分の雇用やサービスを作っても、民間の雇用が五万人分削られれば純増は五万人分でしかないし、サービスの純増は多分もっと少ない。

結局は国鉄みたいなことにしかならないのではないだろうか。

2012-02-03

東京 消える生き物 増える生き物』

川上洋一 著

メディアファクトリー新書

ISBN978-4-8401-4346-2

東京で数を増やしていたり減っていたりする生き物について書かれた読み物。

大体のところ、特にということはないが悪くもない生き物読本で、興味があるならば読んでみても、という本か。

どちらかといえば環境保護派で、江戸時代はリサイクルが、みたいな部分もなくはないが、基本的には、単純に自然が減った増えたということではなくそれぞれの生き物がそれぞれの適応にしたがって数を減らしたり増やしたりしている、ということが書かれている。

読み物という以上のものはないが、読み物としては悪くない本だと思う。

そうしたものでよければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・森に棲むハシブトガラスは、木の上からえさを探すので、電柱ビルなどがその代わりとなり、都市部に適応している。

・ワカケホンセイインコは、木のまばらなサバンナ故郷としているので、逃げ出したり放たれたりしたペットがひらけた東京の住宅地や公園に棲むようになった。

・上空から急降下してえさを狙うハヤブサは、海沿いの断崖などに棲んでいることが多いが、都心の高層ビルに現れることもある。

 |