小林一茶風日記

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2012-03-30

銀行員のキミョーな世界 なぜ行内事情を押しつけるのか』

津田倫男 著

中公新書ラクレ

ISBN978-4-12-150412-8

元銀行員が銀行員の生態について書いた読み物。

特別ではないが、では悪いかというと、悪いほどでもないという本か。

興味があるなら読んでみても、というところだが、無理に読むほどでもない。

本書について書こうとすると、○○ではない、という否定にばかりなってしまって、強い売りはないような気がした。まじめには書かれているのだろうが。

内情暴露というほど内情があるわけではないし、ブログ系読み物というほどまったりともしていないし、批判本というほどけなしているわけでもないし、銀行員の生態を面白おかしく描いたものでもない。

悪くはないが、特別によくもない。

それでもよければ、という本だろう。

以下メモ

・銀行員の仕事に特殊で難しいものはあまりなく、銀行間に差がつきにくい。

営業成績もまたしかりで、多くの成績優秀者は予め見込まれた者が成績を上げやすいポジションに置かれて作られる。

金利手数料で稼ぐ銀行は損失を出すと埋めるためには大きな売上を必要とする。失敗に厳しいのはそのせいである。

・銀行員は一週間ほどの休暇を強制的に取らされる。不正をしていると、その間にばれる。

・著者のいた銀行では、勘定を合わせるとき、足りない場合より増えている場合の方が大変だったそうだ。増えているということは銀行に損はないわけで、こういう銀行なら、まあ大丈夫なんじゃないだろうか、と個人的には思った。

2012-03-26

『近現代日本史と歴史学 書き替えられてきた過去

成田龍一

中公新書

ISBN978-4-12-102150-2

マルクス主義史観的な立ち位置から戦後における近代日本史研究の動向を研究対象の時代ごとにいくつか分けてまとめた学説史。

相当に断片的な紹介で、面白いはいえず、分かりにくくもある上に、マルクス主義的な偏りもあるだろうから、個人的にはお薦めはしない。

マルクス主義史観というのが、主要な研究にマルクス主義史観に基づいたものが多かったせいなのか、マルクス主義史観的な研究を選んで集めたせいなのか、マルクス主義史観的な解釈を施しているからなのかは分からないが。多分どれもいくぶんかずつ当てはまるのだろうと思う。

歴史の学説史において前の時代には当然の前提とされたものが後の時代に歴史化され相対化されていくという話には面白いものがあり、そのおかげで最後まで読むことはできたが、マルクス主義史観という構造が相対化されないのは困ったものではある。

説明の分量も少なく、多分ライターを使っていない硬質な日本語で、共産党を前衛党と書いたりするような微妙な陰影もあって、分かりにくくもある。

寄生地主=商業資本による農村の支配体制が確立しつつある先進地域と、寄生地主制へ転化した後進地域という分類では、私には何を軸にしているのか全然理解できない。

労農派は名前しか出てこないし、講座派の二段階革命ですべてが分かる人向きか。

そういう人にはいいのかもしれないが、私としては本書を薦めかねる。

以下メモ

・半封建的な遺制の多く残った日本近代は、西洋近代を絶対視する視点からは日本的特殊性となるが、近代を歴史化すれば、近代がもたらした一つの反応ということになる。

2012-03-15

『謎解き 関ヶ原合戦 戦国最大の戦い、20の謎』

桐野作人 著

アスキー新書

ISBN978-4-04-886074-1

関ヶ原合戦に関して書かれた本。

合戦そのものというよりは関ヶ原に至る進軍ルートを中心に、サブタイトルに20の謎とあるようにいくつかのトピックだけを拾ったもので、読みやすくはあるがかなり断片的でその分勇み足もありそうな感じがする。

この作家のファンか、関ヶ原の戦いについてすでにある程度のことは知っている人向けか。本書で関ヶ原について一から、という人にはあまり向いていないと思う。

そうしたものなので、それでよければ、という本だろう。

2012-03-09

明治めちゃくちゃ物語 勝海舟の腹芸』

野口武彦

新潮新書

ISBN978-4-10-610455-8

戊辰戦争の時期に起こった事件やエピソードなどが書かれた歴史読み物。

薩摩藩邸焼き討ちから箱館降伏まで、この期間の歴史を追った細かくはあるが深くはなくさらりと流した週刊誌の連載読み物で、そうしたものでよければ、という本か。

神戸事件(鳥羽伏見の戦いの後に神戸に入った岡山藩兵が仏英の居留者や水兵と諍いと起こした事件で、新政府が攘夷から開国へと立場を変換するきっかけとなった)のような細かい事件についても書かれているが、やや決め付けのような部分もなくはなく、良くも悪くも週刊誌の連載読み物だと思う。

後は、特にどうということはない歴史読み物。

私はこの著者とはあまり相性がよくないので、他の人にはもう少しいい本なのかもしれない。

興味があれば読んでみても、という本だろう。

2012-03-05

『決算書の9割は嘘である

大村大次郎

幻冬舎新書

ISBN978-4-344-98244-4

決算書の嘘に関して書かれた読み物。

脱税や粉飾といった決算書の嘘の見抜き方を元国税調査官が述べた一般向けの読み物で、そうしたものでよければ、という本か。

やや決め付けが強いような気のする箇所もあるが、一般向け読み物としてはこんなものか。

まり特別なものでも本格的なものでもなく、読み物という以上のものはない。

そうしたものでよければ読んでみても、という本だろう。

2012-03-01

『銃の科学 知られざるファイヤー・アームズの秘密

かのよしのり 著

サイエンス・アイ新書

ISBN978-4-7973-6412-5

銃に関する雑学本。

大体のところコンビニ文庫本的な雑学本で、探せば本当に文庫でありそうだが、オールカラー写真などが多いので、そこに価値を見出せるなら本書の方が、という本か。

そうしたものでよければ、というところ。

後は、特にどうということはない雑学本。

内容的には、威力、射程距離、命中精度、速射(連射)性能、扱いやすさ、携帯性、信頼性、安全性などの様々なトレードオフから、いろいろな銃が使われている、というものか。ダブルアクションよりシングルアクションの方が命中精度がいいとかリボルバーの方が信頼性が高いとか。

興味があるならば読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・昔の歩兵銃は、馬上の敵を銃剣で突くことを考えて長かった。

反対に騎兵の銃(カービン)は扱いやすさも考えて短かった。

・弾丸はライフリングによって回転させているので、右にずれる。

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