『擬音語・擬態語辞典』

山口仲美 編
講談社学術文庫
ISBN978-4-06-292295-1
擬音語と擬態語の辞書。
基本的にあまり読むものではないだろうが、読めなくはないという本か。
ただし、コストパフォーマンスは悪いと思う。
引く辞書としては、ややこなれていない感じもある。
「ほっそり」はあるが「ほそぼそ」はない、「かるがる」や「あつあつ」もないが「ゆるゆる」ならあるとか。飄々などの漢語系はガン無視らしいが、辞書を引く前から擬態語ではないと分かっているなら最初から引かないだろうし、こういうのは使いにくいのではないだろうか。
あと、知らない言葉があって用例として引用されているのが樋口一葉とかだと、現代に生きている言葉なのかどうか判断に迷う。
目的にもよるだろうが、総じていえばやや微妙な気がする。
それでもよければ、という本だろう。