『「無限」に魅入られた天才数学者たち』

アミール・D・アクゼル 著/青木薫
ハヤカワ文庫NF
ISBN978-4-15-050442-7
カントールを中心に、無限に関して書かれた読み物。
数学解説書ではなく読み物だが、読み物としては悪くないと思う。読み物でよければ読んでみても、という本か。
集合は、その集合のすべての部分集合からなる集合(べき集合)を作れば、いくらでも大きいものを作っていくことが可能なので、最大の集合や、すべての集合からなる集合、というものは存在しない、などといったことが書かれてはいるが、数学解説書として、無限や連続体の解説を期待して読むような本ではない。
あくまで読み物でよければ、という本。
読み物として特別なものとは思わないが、悪くないというだけでもたいしたものではあるのかもしれない。
数学解説書でないことは、難しくない分、多分うまくできているのだろう。
読み物なので読み物でよければ読んでみても、という本だと思う。