小林一茶風日記

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2016-05-24

『曲線の秘密 自然に潜む数学の真理』

松下泰雄 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-257961-2

科学史の中で曲線に関連したことをいくつか描いた読み物。

ひとつの読み物といえば読み物かもしれないが、曲線の解説でもないし科学史の説明でもないし、個人的には微妙だった。

ケプラーの楕円軌道とかホイヘンス等時性振り子とかフェルマーの最終定理とか、予めそういうものだと思って読めば違うのかもしれないので、それでよければ、という本か。

別に特に駄目というほどではない。

個人的に薦めるほどではないが、科学史に関連した読み物でよければというところだろう。

(著者名の泰は異字)

以下メモ

ピタゴラスの定理方程式で表すと、x^2+y^2=z^2 だが、X=x/z、Y=y/zとおくと、結局X^2+Y^2=1という単位円の式になる。

すなわち、単位円上のゼロではない有理数の点が、ピタゴラスの定理を満たす自然数の組になる。

・これを少し変えてやると、フェルマーの方程式を満たす自然数解は楕円曲線上の有理点となることが分かる。

・谷山-志村予想は楕円曲線がある性質を持つことを主張するが、nが5以上の奇数素数のときにx^n+y^n=z^nを変換した有理数を変数とする楕円曲線はこの性質を持たない。

したがって、谷山-志村予想が正しいならば、この楕円曲線は存在せず、nが5以上の奇数の素数のときにフェルマーの方程式を満たす自然数の組は存在しないということになる。

(nが3の場合と4の場合にフェルマーの方程式を満たす自然数の解が存在しないことはすでに証明されており、nが5以上の自然数はすべて、奇数の素数であるか、奇数の素数または4の倍数なので、x^mp=(x^m)^pから、自然数の解を持たないことになる)

2016-05-11

超対称性理論とは何か 宇宙をつかさどる究極の対称性

小林富雄 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-257960-5

超対称性に関して書かれた本。

あんまり難しくはないが、その分深くもない本で、素粒子物理学についてある程度は知っているが超対称性についてはまったくの初心者、という人にはいいのだろうと思う。そういう人が今どれくらい残っているか別にして。

入門というほど簡単ではないし、中級というほど深くもなく、適応範囲はやや狭い感じがする。

超対称性についてある程度のことを知っている人、たとえばそれがボソンフェルミオンの対称性のことだと知っている人が読んで、それ以上深いことを知るような本ではないのではなかろうか。

どうせ物理学の本なんか何冊読んでも分からないんだから何冊も読むうちの一冊としてありといえばあり。

それでよければ、という本だろう。

2016-05-02

フィルターバブル インターネットが隠していること』

イーライ・パリサー 著/井口耕二 訳

ハヤカワ文庫NF

ISBN978-4-15-050459-5

インターネットにおけるパーソナルフィルターに関して書かれた本。

フィルターバブルというのは要するに、ネットにおいては個々人がそれぞれにフィルターという枠に包まれて、泡のようにバラバラになってしまう、というところからつけられた命名で、主題的には、その結果、広大で自由なインターネットが消えてしまう、と警告を発したもの

ただ、よくいえば警告としてはこんなものなのだろうが、全体的に長すぎか。長い分は、何もかもが悪い方に向かっています、というやつにしかならないわけで、個人的には微妙だった。

後、古きよきインターネット観への懐古的絶対擁護にしかなっていない点も、今の読者的にはどうなんだろうか。

新書200ページくらいだったら悪くはない本になっただろうが。

それでもよければ、というところだろう。

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