小林一茶風日記

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2017-03-24

『量子革命 アインシュタインボーア、偉大なる頭脳の激突』

マンジット・クマール 著/青木薫

新潮文庫

ISBN978-4-10-220081-0

量子の発見からコペンハーゲン解釈覇道までを記した量子力学に関する科学史読み物。

もう少し踏み込んでいえば、コペンハーゲン解釈が絶対視されなくなった現代視点から描いた量子力学発展の一側面史、というところか。

一側面史としては面白かったので、それでよければ、という本。

ただし、量子力学を知らない人にとって、いい本であるかどうかは少し疑問に思う。

不確定性原理波動方程式の後はコペンハーゲン解釈にのみ焦点が移ってしまうし、量子力学そのものの知識についてあまり過剰な期待はすべきでない。

量子力学についてすでに知っているという人なら、そこそこというところ。

現代なら中学高校で習う原子核などのことがまだ十分には分かっていない中、現代でも大学以降の専門家たちが取り組むような量子力学を物理学者たちが原子の解明と歩みを同じくしながら試行錯誤して作り上げていく様は、科学史ならではの視点として興味深く読むことができた。

そうしたものでよければ、という本だろう。

2017-03-10

『発掘狂騒史 「岩宿」から神の手」まで』

上原善広

新潮文庫

ISBN978-4-10-120686-8

旧石器捏造事件に至った戦後考古学の流れを追った本。

見てきたような、という書き方をしていて、物語としては読みやすく分かりやすいのだろうが、当然すべてを見てきたわけはないので、そこんとこどうなの、という本ではある。

個人的には結構微妙お薦めしたくないタイプの本ではあった。

物語として読みやすくはあるだろうから、そうしたものでよければ、という本か。

薦めはしないが、それでも読みたければ、という本だろう。

2017-03-03

『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』

センディル・ムッライナタン&エルダー・シャフィール 著/大田直子 訳

ハヤカワ文庫NF

ISBN978-4-15-050483-0

欠乏に関して、それが人に引き起こす影響やその結果について考察した社会科学読み物。

基本的結構面白い本だった。

内容は要するに、欠乏は人の精神に負荷をかけ、普通思われている以上に人の処理能力を低下させる、ということだろうか。

そうしたものでよければ、お薦めできる本。

遠足の当日になって帽子がないと騒ぐ子どもに対して何でもっと早く準備しておかないのと叱る親のように、対策はあまりなさそうではあるが。

いろいろと一通り考察してあるので、よい本だと思う。

お薦めしたい。

以下メモ

・欠乏によって、人はその欠乏していることに集中するが、それ以外の重要だが喫緊でないことを考慮の外に置いてしまう。

・同じ人でも欠乏を意識させると、(それ以外のことについての)処理能力がIQ換算で10以上落ちる。IQの標準偏差が15であることを考えれば、この落差は大きい。

愚鈍は貧困の原因ではなく結果である、かもしれない。貧すれば鈍する

・欠乏するとトレードオフ必要になり、人はその考察に追われる。

金持ちよりも貧乏な人の方が、トレードオフに慣れているので、お金価値に詳しい。

・セント・ジョンズ地域医療センターでは、長年手術室の不足に悩まされていたが、手術室の一つを空けておくことによって、この問題解決した。

急患の手術をその手術室で行うことで、予約された他の手術室での手術は予定通り行えるようになったからである。

・長い時間働かせれば効率が下がるので、長時間労働経営者にとって得策でない。

・何かを制限したり限られた食品を食べるダイエット方法は、トレードオフを考えることが少なくなるので、心理的には有効度が高い。

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