『人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理』

永田和宏
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-502017-3
主に、ヨーロッパと日本でどのように製鉄が行われてきたか、について書かれた本。
全体的に味気なく、分かりやすい説明でもないので読み物としては微妙だが、資料としてはひとつの資料という本か。資料でよければ、というもの。
縦何メートル横何メートル高さ何メートルのなんとかの下何センチに直径何センチのなんとかが、みたいな記述がメインだし、説明も分かりやすくはない。ベッセマーの転炉の何が画期だったのか、あるいはそういう問題意識を持ってじっくり読めば書いてはあるのだろうが、軽く読んだ程度では私には読み取れなかった。
製鉄の原理とサブタイトルには入っているが、多分製鉄の原理をすでに知っている人向き、くらいの本なのだろうと思う。
読み物として期待すべきではない。
それでよければ、という本だろう。