小林一茶風日記

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2017-10-30

御社商品が売れない本当の理由 「実践マーケティング」による解決

鈴木隆

光文社新書

ISBN978-4-334-04308-7

マーケティングについての簡略なまとめ。

ビジネスマンの著者に相応しい実践志向のマーケティング本ではあり、それがどこまでユニークなのかはよく分からないが、マーケティングに関する簡略なまとめ、という捉え方で大体いいと思う。そうしたものでよければ、という本か。

マーケティング本に特有のいやらしさもちゃんとあるし、マーケティングの本としてはこんなものなんだろう。

顧客指向を第一に掲げながら、通常リンクと見紛う広告リンクを成功例に挙げているのは、どういう感覚なんだろうか。

自賛毀他が激しいような気もするが、それもいやらしさのうちか。

マーケティングの簡略としてはこんなもの。

それでよければ、という本だろう。

2017-10-24

『神は数学者か? 数学不可思議な歴史』

マリオ・リヴィオ 著/千葉敏生 訳

ハヤカワ文庫NF

ISBN978-4-15-050507-3

宇宙に数学的な実在があるかそれとも数学は人間による発明にすぎないかどうかに関して書かれた数学史読み物。

基本的に、あまりたいしたことはない、それなりの数学史読み物。それでもよければ、という本か。

この問題と正面から格闘しているわけでもなく、ただそれらに関連する数学史の話を集めたもので、数学史の話を集めたものでよい人にはいいのかもしれないが、おおよそは中の下といったところだろう。

解説子が、弦理論の非常に優れた解説書になっているとか、ゲーデルが合衆国憲法の矛盾を語った話だけでも本書を読む価値があるとか無茶を書いているのは、要するにそういう褒め方しかできないからか。

特に、ということはほぼない。

それでもよければ、という本だろう。

2017-10-16

富裕層のバレない脱税 「タックスヘイブン」から「脱税支援業者」まで』

佐藤弘幸 著

NHK出版新書

ISBN978-4-14-088526-0

脱税に関して書かれた本。

特にということはないが、それなりの雑学本で、そうしたものでよければ、という本か。

誰にでも簡単にできて簡単にはバレない脱税の方法、なんていうのがそうそうあるはずもないし、そんな情報がズバズバ載っている本なんていうのはもっとないだろうから、結局はこんなところか。

その分、内容的にはそれなりで、個人的には驚きの手口というようなものはなかった。

特にということはないがそれなりの雑学本というところ。

後は、そうしたものでよければ、という本だろう。

2017-10-06

統計暴走する』

佐々木彈 著

中公新書ラクレ

ISBN978-4-12-150594-1

統計の誤った使い方をしている言説の例を挙げて、批判した本。

そうした批判本といえばそうしたものだが、政治的に左過ぎて個人的には合わなかった。

日本は人口10位、面積で61位なのに世界8位の防衛支出が本当に必要なのかというのは統計の誤った使い方ではとか、周辺住民は十分なステークホルダーではとか(本書で問題にしているのは保育園の設置に反対する周辺住民であって沖縄の米軍基地ではないので政治的に左)、夫婦別姓選択なのだから反対は意味をなさないというのは言い過ぎではとか、二酸化炭素排出量は増え続けているのに最近では地球温暖化のペースは頭打ちになっているという言説に対して地球環境は複雑で長期的な問題だから統計を以って語るべきではないというのは、現実に二酸化炭素による地球温暖化を警告する言説ではたいてい近年の二酸化炭素排出量の増加と気温の上昇とを絡めているから、恣意的ではとか、いろいろといいたいことは多い。

的確に突っ込めるほど批判的に読めるなら本書を読む意義は薄いし、突っ込めないなら影響を受けてしまうしで、いい本だとは思えない。

個人的に薦めるような本ではなかった。

2017-10-02

競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるためには』

大竹文雄

中公新書

ISBN978-4-12-102447-3

経済学者が書いた雑多なコラム集。

特にどうということはなく、好きな人ならば、としかいいようがないような本か。

まとまりのない雑多なコラム集なので、特別に優れているということはないと思う。こういうのを読むのが初めてという人ならほかの本から読むのがいいだろう。

後は、こういうのが好きならば、というところ。

それでよければ、という本だろう。

以下メモ

・競争に敗れたとしても、勝者を押し上げる役割果たしている。競争がなければ勝者もその高みには達しなかっただろうから。

プロゴルフ統計では、同じ距離であってもパーパット成功率バーディーパットの成功率より高い。18Hの合計打数で競うなら一打の価値に変わりはないはずだが、プロゴルファーでも損失は避けたいと強く思うバイアスがかかると推察される。

・より豊かな教育を施せば、教育を受けた本人がお金を稼げるだけでなく、全体が豊かになる正の外部性があるので、税金を投入することへの正当化ができる。

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