小林一茶風日記

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2018-01-29

兼好法師 徒然草に記されなかった真実

小川剛生 著

中公新書

ISBN978-4-12-102463-3

兼好法師の生涯に関して書かれた本。

伝記ではなく、兼好法師の消息が分かる数少ない同時代史料を丹念に読み解いたもので、史料解説としては十分に面白かった。興味があるならばお薦めしたい。

史料はどうしても断片的なものなので、ほかの解釈や読み方が多分ありうるのだろうとは思うが、それはしょうがない。

決定版とはいかなくても、とりあえずこんなものではないだろうか。

歴史書として十分に面白い

興味があるならばお薦めできる本だと思う。

以下メモ

勅撰和歌集採用されても身分が低い歌人はよみ人知らずにされてしまう。出家すれば法名で採られることもあるので、身分の低い歌人にとって遁世は名を顕す手段だった。

勅撰集にすべて兼好法師で入集している兼好法師もそうした身分だったと考えられる。

・兼好法師が高師直のために動いていたことは貴族日記から裏付けられるが、塩冶判官の妻に横恋慕した師直の艶書の代筆をして失敗したという「太平記」の話は、要は最初ラブレターは散文でなく和歌を一首送るくらいにしておけという教科書的教訓である

2018-01-17

ルネサンス再入門 複数形文化

澤井繁男 著

平凡社新書

ISBN978-4-582-85859-4

ルネサンスには近代的要素と中世的要素とが平行して存在していた、ということが書かれた本。

実証主義的ではなく思弁的な本だが、それでよければそうしたもの、という本か。興味があるなら読んでみても、というところ。

ただ、ルネサンスについてある程度の知識必要なのではないかと思う。

著者の主張はそれなりに分かるが、全体的な位置付けは、私にはよく分からなかった。

具体的には、錬金術や魔術がルネサンスの不可分な要素であったのか、とか、それらを近代科学の前駆として捉えるなら一方的に中世的要素と考えていいものかどうか、とか、近代的要素と中世的要素との関係、とか。

それでも、それなりには面白い

興味があるなら読んでみても、という本だろう。

以下メモ

ペトラルカが歴史を発見した。それは、現在直視するボッカッチョの視線とあいまって、来世に生きる中世的円環的歴史観からの脱却を促した。

・ただし、ルネサンスが発見し再生しようとしたのは古代ギリシャ・ローマ的な文明であり、そこには物質霊魂とが混在していた。

2018-01-09

現代暗号入門 いかにして秘密は守られるのか』

神永正博 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-502035-7

暗号について書かれた本。

入門というほど簡単ではないが、現代の暗号技術全般について軽くまとめられているので、そうした面での需要はあると思う。それでよければ、という本か。

例えば、ビットコインハッシュ関数については詳しく知っている人が、他の暗号について知りたい場合とか。

暗号について何も知らない人が本書から入るのは、無理があるんじゃないかと思う。

広く扱おうとすれば個々の説明はどうしてもなおざりになってしまうわけで、これはこれで、そういう本だということだろう。

それでよければ、読んでみてもいい本だろう。

以下メモ

・ハッシュ関数は、任意の長さのデータから一定の長さのデータを作る関数で、出力されたハッシュ値から元のデータを推定できないこと、元のデータが少し変わっただけでハッシュ値が大きく変わること、といった特徴を持つもの設計される。

楕円曲線上の二つの点を考えたとき、この二つの点を通る直線ともう一度交わる楕円曲線上の点をx軸について折り返した点を、この二つの点の和とする。

二つの点が同じ場合、この点と楕円曲線との接線がもう一度交わる場所を求め、和とする。こうして最初から次々に足していったものを、スカラー倍という。

楕円曲線を素数で割った余りの集合である素体などの有限体上で考えると、スカラー倍、Q=mPを計算することは簡単にできるが、QとPからmを求めるのは難しい。

QとPを公開鍵ややり取りするデータ、mを秘密鍵になるようにうまく設計すれば、楕円曲線暗号ができる。

・こうした楕円曲線上の離散対数問題や、素因数分解のほかに、最短ベクトル探索問題が次世代暗号の候補として考えられている。

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