小林一茶風日記

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2018-02-28

棋士とAI アルファ碁から始まった未来

王銘エン

岩波新書

ISBN978-4-00-431731-2

プロ棋士がアルファ碁やAIについて考察したエッセイ

結構突っ込んで書かれた本で、それゆえの欠点もあるが、個人的には面白かったので、興味がある人にはお薦めしたい。

割とプロ棋士に語ってもらいたいと思うようなところが書いてあるし、プロ棋士がここまで突っ込めば十分、という本ではないだろうか。

突っ込んでいるので、勇み足はあるだろう。

碁とAIの両方をある程度知っていないと楽しめないだろうと思うが、これも突っ込んで書いているからか。

日本語がたどたどしいところが若干あるのは、ライターを使っていないということなのだろうか。エヌビディアとか書かれると新しいメーカができたのかと思ってしまった。

このようにいろいろと欠点もあるが、それを補うくらいに興味深いことも書いてある。

十分な本だろう。

興味があるならばお薦めしたい。

以下メモ

・AIは、形勢が悪くなるとどうやっても点数がよくならないため、単に自分が読む手数より先に破局を引き延ばすだけのもっと悪い手を打つことがある。

・アルファ碁は部分的な読みを行うようにはできていない。全局的最終的な勝利確率計算している。人間は部分を組み合わせてストーリーを作るが、アルファ碁にはそれがない。

・人間は作品の背後に作者の思想を読むが、AIが作る作品に背後はない。

効率がよい、上手い、といった価値はAIが人間を簡単凌駕するだろう。上手く似せることのできる写真が登場して絵が他のフィールドに進んだように、方向性を考えなければならない。

2018-02-20

『剣と清貧ヨーロッパ 中世騎士修道会托鉢修道会

佐藤彰一

中公新書

ISBN978-4-12-102467-1

西欧の中世後半に活動した、騎士修道会と托鉢修道会という二つの修道士運動について書かれた本。

まり全体的なテーマ方向性はなく、それぞれの雑多な寄せ集めであるが、そういうものでよければ、という本か。

特にいい本ではないと思うが、元々好事家向けのものではあるので、これはこれでというところなのだろう。

叙任権闘争とか十字軍とか、西欧中世史についてある程度の知識がないと楽しめないだろうし。

中世史の一断面といえば、一断面。

それでよければ、という本だろう。

以下メモ

テンプル騎士団金融業に手を染めたのは、聖地にいる騎士たちへの送金の必要性からだった。

貨幣の造幣権を得たドイツ騎士団では、十年ごとに貨幣を改定し、旧貨十八枚に対して新貨十二枚の比率で交換した。

・托鉢修道会は、都市に基盤を置き、都市住民宣教相手とした。

2018-02-13

『我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち』

川端裕人 著/海部陽介 監修

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-502037-1

ジャワ原人フローレス原人など、アジアにいた原人について書かれた本。

大体の感じとしては、人類進化学者研究エッセイライター取材を元に書いた、という感じの本で、それでよければ、というものか。

研究エッセイなら研究者が直接書いたものを読めばいいような気はするが、面白いことは面白かった。

特別でもないが、悪くもなく。

これはこれでというところではないだろうか。

興味があるならば、読んでみてもという本だろう。

2018-02-05

『通じない日本語 世代差・地域差からみる言葉不思議

窪薗晴夫 著

平凡社新書

ISBN978-4-582-85861-7

言葉が変化するとき構造について書かれた本。

内容的には、言葉が変化した結果として起こるディスコミュニケーションについて書かれたものだが、その変化がどういう構造を持っているか説明のほうが面白かったし、そういう本と考えたほうがいいと思う。それでよければ、読んでみてもいい本か。

そう特別ということもないが、個人的には興味深く読めた。

悪くはないと思う。

興味があるならば読んでみてもいい本だろう。

以下メモ

・日本語では略語を作るとき、語の長さを数える音の単位であるモーラを語頭から二つ取ることが行われている。コクるナウいサボるなど、時代によって略される言葉は違っても構成は同じである。

雰囲気は、音節にすると長短短となっており、これでは言い難いので音節が短長短となる「ふいんき」と発音される。昔は山茶花(さんざか)であったのがサザンカになったのと同じ。

語末の二音節が長短となるのは、あんよ、おんぶ、バーバ、ジージなどの赤ちゃん言葉と同様であり、発音しやすいと分かる。

女房女王も、短長では言い難いので、ニョーボになったりする。

ローテーションの略語がローテでロケーションの略語がロケであることの背景にも、そうした発音のしやすさがある。

・sとtの音は、よく似た音で、かつtのほうが難しい。

英語では太陽のことをタンと言うのが幼児語であるように、〜さんよりも〜タンのほうが幼い印象を与える。

有音のzとdになると、日本語ではすでにジとヂ、ズとヅの違いがなくなっている。

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