2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『定刻発車 日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』

三戸祐子 著 新潮文庫 ISBN4-10-118341-4 日本の鉄道は何故時間に正確なのか、ということが考察された本。 内容としては、日本の鉄道が時間に正確なのは、いかなる社会的、歴史的、乃至は環境的要請や条件に拠っているのか(第I部)、定時運転を可能にして…

2年程前から不調気味でだましだまし使っていたパソコンのディスプレイが、本日朝、みまかった。 処理業者に何軒かあたってみたところ、パソコン用ディスプレイをゴミとして処理してもらうには、1台三千円から一万五千円くらいかかるようだ(引き取り輸送費…

『決定版 失敗学の法則』

畑村洋太郎 著 文春文庫 ISBN4-16-770001-8 失敗はどのようにして起きるのか、大きな失敗を避け、小さな失敗を成功に結び付けるにはどうすれば良いか、というようなことについて書かれた概説書的な本。 全体として、あくまで概説書であり、決定版、と銘打た…

『世相でたどる日本経済』

原田泰 著 日経ビジネス人文庫 ISBN4-532-19296-X 明治から昭和初期までの日本経済史についての概説的な読み物。 一応、日本の経済発展は、富国強兵というような政府の政策によってではなく、経済的自由によってもたらされたのだ、ということが主張された本…

若い頃は自分の性欲に対する羞恥心があったが、歳を取るに従って、性欲は減らないのに性欲に対する羞恥の心は減っていっているような気がする。 エロくたっていいじゃないか人間だもの、のみつをの心境。昔、大島渚監督が、若い男は皆どうして自分はこんなに…

『白隠 禅画の世界』

芳澤勝弘 著 中公新書 ISBN4-12-101799-4 白隠が描いたいくつかの禅画を訓詁注釈した読み物的な本。 特にこれといったテーマもまとまりもないが、元々は季刊誌『禅文化』に連載したものを一冊にまとめた本、ということで、確かに、そういう雑誌を読む人たち…

『ギリシア神話 神々と英雄に出会う』

西村賀子 著 中公新書 ISBN4-12-101798-6 ギリシャ神話のいろいろなエピソードのあらすじを紹介した本。 「再話の寄せ集め」でないものを書きたかった、とあとがきには書いてあるので、著者の主観的にはそういう本ではないのかもしれないが、私には、事実上…

昨今のテレビ・バラエティにはデブタレントがものを食べる企画が多いが、デブが美味しそうにものを食べていても、お前は何食ってもうまいんだろう、と思えてしまい、紹介されている食べ物自体は余り美味しそうには見えないような気がする。

『労働政治 戦後政治のなかの労働組合』

久米郁男 著 中公新書 ISBN4-12-101797-8 利益団体としての労働組合と政治との関りについて書かれた本。 話としては、70年代から80年代にかけての日本の民間労組は経済合理性に立脚し、全体のパイを大きくしてその分け前にあずかろうという方針の下、中…

『道路の経済学』

松下文洋 著 講談社現代新書 ISBN4-06-149782-0 日本の道路政策を批判した本。 もっといえば要するに、今までの政策に替えてうちのシステムを採用せよ、という本か。批判するだけではなくて対処方法を示している、といえばいえるが、我田引水の自己宣伝には…

『日中はなぜわかり合えないのか』

莫邦富 著 平凡社新書 ISBN4-582-85270-X 日中関係に関して書かれたエッセイ。 特にこれといったテーマはないし深くもない、雑多な読み物的エッセイ。良くいえば、ある一面を見れば本書のように見えることは、多分そうなのだろうから、雑多な読み物で良けれ…

今のテレビ番組はCMの後に、CMの前はどんな話だったか、というまとめを延々やるのが常だが、あれはつまり、CMの間に視聴者がチャンネルを変えていること、が前提にある訳で、そうであるならば、スポンサーから文句が出たりすることはないのだろうか、…

『日本の伝統』

岡本太郎 著 光文社知恵の森文庫 ISBN4-334-78356-2 伝統芸術に関して書かれた本。 別々に発表したいくつかの論をまとめたもの、ということで、必ずしも全体がきっちり統一されている訳ではなく、縄文土器、尾形光琳、日本庭園についての各論と、伝統芸術論…