2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『世にも奇妙な人体実験の歴史』

トレヴァー・ノートン 著/赤根洋子 訳 文春文庫 ISBN978-4-16-790739-6 歴史上の自己実験について書かれたノンフィクション。 疾病の原因物質や治療法の他、サメや深海、超音速に自分の身をさらした様々な人々のことをあれこれと集めたもので、まあそれなり…

『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』

呉座勇一 著 中公新書 ISBN978-4-12-102401-5 応仁の乱について書かれた本。 興福寺別当職を勤めた二人の僧侶(といっても摂関家子弟)の日記を軸に、応仁の乱前後の動きを追ったもの。 歴史ものとしてはまあそれなりのまとめだが、全体的に応仁の乱がどうい…

『アルファ碁はなぜ人間に勝てたのか』

斉藤康己 著 ベスト新書 ISBN978-4-584-12530-4 アルファ碁やAIについて書かれた本。 それらに関連したことをざらっとした感じに一通りまとめた読み物で、エッセイに近く、エッセイなので合う人には合う、という本か。それでよければ、というもの。 特別と…

『周 理想化された古代王朝』

佐藤信弥 著 中公新書 ISBN978-4-12-102396-4 周の通史。 金文史料を中軸に西周の成立から春秋戦国期までを再構成したもので、史料的な制約から詳細ではないし、通史なので特別どこかが面白いということもないが、通史といえば一つの通史、という本か。そう…