『幽☆遊☆白書』〜仙水と樹の亜空間〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

亜空間にようこそ!

2016年08月21日 (Sun) このエントリーを含むブックマーク

昨日20日はドクター神谷の誕生日であり、私の父の誕生日でした。しかし体調不良&疲れのためか?ここ数日、ものの味があまりわからなくなってきたので、凝った料理は出来ませんでした…mein Vaterのために、わが家の宴会部長としては遺憾の意を禁じ得ないものがあります。敬老の日は誕生日の分も頑張って料理と準備をしたいです。

 そうそう、ドイツ語で「私のお父さん」は「mein Vater」で「meiner Vater」ではありませんね。また、『銀河英雄伝説』によく出てくる「フロイライン(Fräulein/少女、〜嬢)」は「mein Fräulein」であって「meines Fräulein」ではありません。

 ドイツ語の男性名詞一格・中性名詞の一格・四格は不定冠詞の語尾が省略されます。

 この不規則現象は関口先生の御本にもこうあります。

初学者にはよほど記憶しにくいものと見えて、ドイツ語を始めてからすでに一年にもなる大学生たちが、「わたしのお父さん」をドイツ語でいって見ろというと、「ええとお父さんはVaterだったけな、お父さんなら男性一格だ、男性一格ならお安い御用、meiner Vaterです!」といって、いっただけならまだしも、その上おまけにすましこんでいる。こりゃあ実にいかんです。

年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず、というやつで、私達ドイツ語の教師は年々歳この「meiner Vater」には手をやいてしまいます。

関口・初等ドイツ語講座〈上巻〉

関口・初等ドイツ語講座〈上巻〉

 「Vater」と同じように男性名詞である「Freund」が「マイン・フロイント(mein Freund)」なので『銀英伝』のファンならこの辺りはすぐに覚えられますね(笑)。

蛍@答練なう蛍@答練なう 2016/08/25 17:06 わーんユンさん;しっかり栄養摂ってくださいまし;;
ユンさんにご紹介したい素敵なレストランがいっぱいありますのよ(;Д;)

ドイツ語の文法をちゃんと勉強していない私ですがmein Vater はシューベルトの「魔王」でテノールが連呼するので小さい頃から覚えていました・・・ゲーテは偉大です(笑)。

「銀英伝」はフェリックスがミッターマイヤーのはちみつ色の髪を引っ張りながら「ファーター」と初めて言葉をしゃべるシーンで締め括られますね!「ムッター」は「黄金の翼」にて幼少期のラインハルトが・・・

2016年08月20日 (Sat)

[][]冨樫義博先生のご近況 23:57 冨樫義博先生のご近況を含むブックマーク

 8月20日に発売された少年ジャンプGIGA 2016 vol.2にて、冨樫義博先生と岸本斉史先生の対談が掲載されています。

 両先生の対談は『NARUTO』のファンブック『皆の書』から二回目ですね。

NARUTO秘伝・皆の書オフィシャルプレミアムファンBOOK (ジャンプコミックス)

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 Twitter上で募集した質問をもとに、創作の秘密、ご自身がリスペクトしている作品や今後執筆してみたい作品(冨樫先生の希望する次回作は『遊☆戯☆王』のようなカードゲーム作品なのだそうです!)をたっぷりと語られています。

 全文暗記したい内容なのですが、注目はここです!

幽☆遊☆白書』のときは、現実世界をもとにして、その中でファンタジー世界みたいなことを描いていたんで、やりやすかったですね。現実世界をもとにすると、自分と同じ世代の読者にアプローチしやすいんです。具体例を出すと、仙水の相棒・樹が言った『夜のヒットスタジオ戸川純が出る』。これは僕が現実に体験したやつなんで、僕と同じ感覚でテレビを観ていた人は『あー』と思うやつ。自分の経験や体験をエッセンスとして加えるだけで、ストーリーと読者との距離がグッと縮まると思うんですよ。

 と、冨樫先生のご発言に仙水さんと樹さんが登場しています!目にした瞬間、失神するかと思いました!凄いです!

 このお言葉は『ジョジョの奇妙な冒険』の岸辺露伴先生にも通じるものがありますね。

http://d.hatena.ne.jp/sargasso_space/20140615

ところで君たち

『おもしろいマンガ』というものはどうすれば描けるか知ってるかね?

リアリティ』だよ!

リアリティ』こそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり『リアリティ』こそがエンターテイメントなのさ

マンガ』とは想像や空想で描かれていると思われがちだが実は違う!

自分の見た事や体験した事

感動した事を描いてこそ

おもしろくなるんだ!

ジョジョの奇妙な冒険 (34) (ジャンプ・コミックス)

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 この対談以外にも冨樫先生はお仕事をなさっていて、ご出身地である山形県新庄市の広報誌「広報しんじょう」8月号(8月9日発行)の表紙を描かれています。今春、これまたご出身の山形大学の広報誌にも登場なさっていた冨樫先生!

 新庄市が毎年8月に開催している「新庄まつり」はユネスコ無形文化遺産候補になっているのですが、登録を応援するための活動の一環として、漫画と伝統文化とのコラボ企画がもちあがったそうです。

 そのうち、こちらで拝見できるようになるみたいです!!

https://city.shinjo.yamagata.jp/100/010/index.html

 よそでちらっと見たのですが、竜をモチーフにした迫力の山車と共にゴン、キルアクラピカ、レオリオ、ビスケが活き活きと描かれ、冨樫先生のマスコットである犬のキャラクターがお祭りの法被姿でその山車を先導しているという大作です。

 そういえば、以前デザインされたキャラクター「かむてん」も最近復活しているそうですね。

 そろそろ『HUNTER×HUNTER』も復活なのでしょうか!?

2016年08月19日 (Fri)

[]『銀河英雄伝説』第3巻、本日発売です! 01:41 『銀河英雄伝説』第3巻、本日発売です!を含むブックマーク

 藤崎竜先生の『銀河英雄伝説』第3巻、本日発売です!

 表紙はジークフリード・キルヒアイスですね。

 先日、ギリシャ料理をご一緒した方は『銀河英雄伝説』の愛読者で、今や私よりもはるかに詳しいのですが、その方がおっしゃるに「周りはヤン・ウェンリーのファンばかりでラインハルトのファンがいない」だそうです。

 確かに、昔からラインハルトよりもヤンの方を支持する人が多い傾向があります。

 ヤン・ウェンリーはなりたくて軍事的指導者になったわけではありませんでした。たまたま軍事の天才を発揮してしまい、人々から支持されて担ぎ上げられてしまったのです。

 そして、指導者的地位にいるようになっても決して独裁者にはならず、温厚で知性とユーモアを兼ね備えた、親しみやすいキャラクターのままでした。

 そして、終生、民主制の理想を信じていました。

 しかし、彼は信じる民主政治が腐敗堕落しているために、ラインハルトを凌ぐ軍事的才能がありながらも常に不利な状況に置かれていました。そのために軍事作戦において正攻法ではとても勝ち目がないので奇策を用いて完全な敗北を防ぐ方法を取らざるをえないのです。

 考えてみれば、ヤンは日本人が好むリーダーの要素「自発的になったのではなく選ばれてしまった」「ある精神的な価値観のリーダーでもある」「庶民的で親しみやすいキャラクター」「不利な状況に置かれている」をすべて兼ね備えています。しかも原作者の田中芳樹先生の一種の分身。

 これではさすがのラインハルトも勝ち目はありません(笑)。

 軍事面ではラインハルトが「常勝の天才」で、ヤンが「不敗の魔術師」ですが、人気の面では逆のようです。

 さて、私はヤンとラインハルトだったらラインハルト派です!

 その最初のきっかけは子供の頃から敬愛しているアレクサンドロス大王に「似ている」と思ったからです(笑)。

 個人としてまず似ていますね。

 英雄たらんとして、あらゆる努力を惜しまず、戦いでは常に前線に立つ。世俗的な快楽よりも精神的な価値を求める。心身ともに男性らしく力強いが、心の奥底に芸術家気質を多分に秘めていて時に驚くほど感情的になってしまう。周囲に尊敬され、愛されていても十分に理解されていることはいえない……

 そして、より決定的なのは人間関係です。

 大王にとって非常に重要な意味のある親友ヘファイスティオンとの関係が、ラインハルトにおいてはキルヒアイスとの間に見事に再現されていますね。

 仙水さんの場合は、仙水さんに似ていると思うキャラクターには出会ったことがあるのですが、残念ながらそのキャラクターには樹さんにあたる人物がいないのですね…そのために「小当たり」はあっても「大当たり」がないまま、今に至っています(笑)。

2016年08月18日 (Thu)

[]判官贔屓 08:08 判官贔屓を含むブックマーク

 最初の天皇陛下もそうだったかもしれないように、「(指導者の自発的意思ではなく)被指導者の合意で選ばれる」というのは、日本においては今なお、あらゆる団体におけるリーダー選定基準のスタンダードになっています。

 『HUNTER×HUNTER』の幻影旅団みたいな団体でさえそうなのです。

 冨樫義博先生は「立候補する奴って信用できない」「立候補するような性格の奴が共通して持っている『何か』が結局諸悪の原因だという気がしてならない」とまでおっしゃっています(クラピカ追憶編の特集)。

 他にも、これに関連した日本人独特の感性かもしれないと思うものがあります。

 敗者や弱者に対して理屈抜きに同情を寄せる「判官贔屓」です。

「判官」は源義経のことですが、彼を筆頭に菅原道真楠木正成真田幸村忠臣蔵の四十七士、新撰組白虎隊西郷隆盛…なんと多くの悲劇的な英雄が日本人に深く愛されていることでしょうか。

 先日行ってきた安田靫彦展でも特に人が集まっていたのは源義経でした。

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 男性だけでなく女性もそうですね。クレオパトラマリー・アントワネットの人気を考えれば。

 日本人は、敗北した英雄に自分達のルーツを無意識に重ねるからこそ、共感し尊敬するのではないでしょうか。

 そんな「判官贔屓」にあやかって仙水さんと樹さんも、もう少し人気があってもよさそうですが(笑)そうでもないですね。

 悲劇的なだけではなく、天皇や主君に対する忠誠心や、家族愛、日本的リーダー性といった何らかの日本的な価値観を体現していないと多くの人が共感できないのでしょう。

 仙水さんはちょっと日本人離れしたところがありますね。

 他人を寄せ付けなかったり、話し合いで問題が解決するとは思っていなかったり。原理原則や正義にこだわって妥協せず、そのためなら恩人(コエンマ様)とも対決することもやむなしとする辺りとか。樹さんもまた違った意味で日本人的価値観とは遊離しています。

 仙水さん関連で、コエンマ様との関わりに惹きつけられる方がずっとそれなりにいらっしゃるのは形を変えた忠誠心である敬愛の感情に心を惹かれているのかもしれません。

2016年08月17日 (Wed)

2016年終戦記念日(続々) 07:25 2016年終戦記念日(続々)を含むブックマーク

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 大東亜戦争での敗北は日本という国の大きな節目になりました。70年以上経った今日でも、考え方や立場は違っていても、終戦記念日は日本人がそれぞれこの国のことを思う日といえるでしょう。

 ですが、「敗北」が大きな意味を持っているというのはあの戦争だけに限らないのかもしれません。

 明治維新は圧倒的な軍事力を持つ列強諸国にわが国が敗北しているという認識から始まりましたし、江戸時代の長期間の鎖国政策も朝鮮出兵の敗北や外国からの防衛という面があったでしょう。

 昨日、戦後の自虐史観東京裁判史観というのは戦前の皇国史観の裏返しだと書きました。

 では、戦前の皇国史観はなぜ生まれたのでしょうか。

 皇国史観の由来は神話(特に日本の起源に関わるもの)です。イザナギノミコトとイザナミノミコトが国生みをし、天照大神の孫のニニギノミコト高天原から日向の高千穂の峰に天孫降臨し、その子孫にあたる神武天皇が日向から大和に東征し、初代の天皇となった…という神話ですね。

 日本に限らずどの民族や国家でも、自分たちのルーツとなる神話を持っています。

 ですが、そうした神話は完全に想像の産物ではなく、何かヒントやモデルになった出来事があったと考えるのが自然です。

 神話によると、日本人の先祖は「天」にいたことになっていますが、「天」としたことに深い意味があるように思います。

 おそらく実際の日本には、大陸、半島、東南アジア南洋諸島、あるいは北方から様々な人種が流入していたことでしょう。日本人のルーツについて未だ定説がないほどたどりにくくなっているのは複数の人種が混ざったためではないでしょうか。

 その中で指導者的な地位にあったのが、朝鮮半島出身の人々だったのではないでしょうか。

 当時の「倭」と「百済」にまたがる勢力が存在していて、七世紀後半の白村江の戦いにおいて、唐と組んだ別の朝鮮半島の勢力「新羅」と「高句麗」に敗北し、百済を放棄して倭へ引き上げ、大和朝廷を作り、「日本」と称したのではないでしょうか。

 「日本」という国名は、太陽とりわけ朝日をイメージしていますが、「鮮やかな朝日」を意味する「朝鮮」に対抗して付けたのかもしれません。

 日本国の神話は、日本がもともとは単一民族ではなかったこと、朝鮮との戦争に負けて国を作ったことが好ましくないと思う人々の願望が作り出した可能性が高そうです。

 そして、最初の天皇陛下は神話が伝える神武天皇のような軍事的指導者ではなく、敗北した人々を慰め、励まして困難な敗走を支えたいわば精神的指導者であり、人々が話し合い・談合で「この方ならよいのでは」と決めたのではないかと思います。

 それは、戦後から今にいたるまでの天皇陛下のあり方につながっていますね(有難いことでです!)。

2016年08月16日 (Tue)

2016年終戦記念日(続) 23:08 2016年終戦記念日(続)を含むブックマーク

 昨日は終戦記念日でした。毎年この日に靖国神社を参拝しています。去年は日曜日だったのですが、今年は月曜日。会社にお盆休みがないため、通常パターンで早朝に参拝しました…自分が会社で偉くなったらこの8月15日を「有給取得奨励日」にするぞ!と念じています(笑)。

 終戦記念日に靖国神社に行くと、いわゆる愛国的な団体に多数遭遇します。それらの団体の多くは自主憲法の制定や大東亜戦争の大義周辺諸国の脅威を大音声で訴えています。

 そうした騒々しさが嫌で靖国神社に参拝しないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 私が思うに、彼らが攻撃しているいわゆる自虐史観東京裁判史観というのは戦前の皇国史観の裏返しです。

 戦前の思想が現実を無視した誇大なもの(八紘一宇とか単一民族とか神風とか…)で、それを守るために日本人もそれ以外の国の人々も非常に多くの犠牲を払わされました。

 終戦記念日の前日に映画『日本のいちばん長い日』の放送をしていましたが、そこで松坂桃李さんが演じる青年将校は、国土を滅ぼしても日本の誇りを守らなくてはならないのだという趣旨のことを繰り返し激しく主張し、そして行動します。

 それは当時の日本国の「タテマエ」でしたが、昭和天皇を含めて多くの人が「ホンネ」では皇国史観を捨てて戦争を終わらせたいと思っていたのですね。

 純粋な青年である彼は、その「欺瞞」が理解できなかった。あるいは理解しても無視しようとしたか、抗議したかったように思います。

 彼が企てたクーデターは失敗に終わり、玉音放送終戦となります。

日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日

 多くの人は敗戦を悔しい、悲しいと思ったと同時に、安堵したことでしょう。

 そして戦前の反動で、いわゆる自虐史観・東京裁判史観が広まってゆき、最近になって反動の反動が起こっているわけですね。

 日本は変わらないのか、前の極端に逆戻りするのか、それとも別の道を進むのか…そんなに遠くない未来に、方向性が決まるような気がしてなりません。