もっと「月3万円ビジネス」(その2)

今日は、前回の続きです。
私は、先週の土曜日に「藤村靖之とたのしごトーク」というセミナー(およびワーク)に
参加してきました。
「月3万円ビジネス」という個人の「幸せ」に主眼を置いたライフスタイルが
テーマのセミナーでした。
 
現代の「幸せ」が消えていくライフスタイルへのアンチ・テーゼとして、
工学博士の藤森先生は「月3万円ビジネス」というライフスタイルを提唱されています。
従来の「お金」のために「時間」を犠牲にするという常識から離れて、
「時間」のために「消費」から脱却しようというのが「月3万円ビジネス」の考え方です。
そして「消費」から脱却するために、食料や家、エネルギー等、
つくれるものは自分で「自給」をします。
「消費」に慣れてしまって「自給」なんて難しいと思うかもしれませんが、
そこは「仲間」と助け合う訳です。
 
「月3万円ビジネス」の重要なポイントは、「競争」から「共存」へのシフト。
「奪い合うビジネス」から「分かち合うビジネス」への転換です。
「月3万円ビジネス」では、
「月3万円」の粗利益(売上から仕入を引いた利益)を稼げる仕事を
複数自営することを提唱しています。
一つの「月3万円ビジネス」に携わる期間は、月に2日。
藤森先生は、月3つの「月3万円ビジネス」を回していけば生活できるとおっしゃています。
もしそれが実現できるのなら、月に6日働けば生活していけることになる訳です。
 
そして、空いた時間は「自給する時間」と「自分の時間」に使います。
「自給する時間」も仲間と共に楽しく自給する訳です。
 
ここまで説明してきて、本当にこんな生活ができたらいいなと思われる方も多いと思います。
じゃあ、本当にできるのか?
藤村先生は10年前から「発明起業塾」を開催され、
全国で延べ650人の塾生に「起業」を発明することを指導されています。
その藤村先生が「月3万円」なら、そこらにゴロゴロ転がっていると言っているので、
きっと真剣に向き合えば比較的容易に「起業」のアイデアが見つかるのかなと思う次第です。
 
今回のセミナーでは、
ワークを実施して「月3万円ビジネス」のビジネスアイデアを出すことを体験しました。
なかなか面白い体験でしたよ。
出したアイデアに藤村先生からアドバイスも頂きました。
思わず、「なるほど!」と思うような素敵なアドバイスでした。
 
今日のブログでは、この「月3万円ビジネス」を実現するために必要なことや、
私の考えた「ビジネスアイデア」に頂いたアドバイス等について、
土曜日のセミナーで聴いてきた具体的な内容をお伝えしていきます。
 
まず、「月3万円ビジネス」を実現させるために必要なことは何か?
藤村先生は、「自給力」と「自活力」と「仲間力」が必要だとおっしゃっています。
「自給力」とは、自分達で食料やエネルギーや住居をつくる力。
「自活力」とは、起業に頼らずに自営して生活費を稼ぐ力。
「仲間力」とは、同じ価値観を共有する仲間達とコミュニケートしコラボレートする力。
 
これらの中で一番難しいのは、「自給力」だそうです。
この力を鍛えるには、5年かかるとおっしゃっていました。
「仲間」から教わるという方法もあるので、
必ずしもお金をかける必要はないようですが、
理想の「自給」をできるようになるには、少し準備期間が必要そうです。
 
「自活力」は、実現可能な「月3万円ビジネス」のアイデアを構築し、
運営していく能力のことですが、
ビジネスアイデアをつかむためには、
藤村先生の「発明起業塾」に参加されるのがてっとり早いかもしれませんね。
また、藤村先生の書籍「月3万円ビジネス(晶文社)」を読んだり、
「The Big Issue」で連載されている藤村先生の「月3万円ビジネス」というコラムを読んだり、
情報を仕入れて自分なりに試行錯誤するのも全然ありだと思う次第です。
それから、「月3万円ビジネス」のユーザーサイトを活用したり、
今回のセミナーを主催された(株)budoriさんが今後展開する「月3万円ビジネス」カフェで
コミュニケーションをとりビジネスアイデアの考察を深めるのもいいかもしれませんね。
 
それから最後に「仲間力」。
これは、より詳しく聴きたかったので、当日藤村先生に質問をしました。
まず、前回のブログで紹介したような
「競争」や「消費」に囚われない新しい価値観を持つ人同士でないと
「仲間」になるのは難しいようです。
そして、この「仲間力」を磨くには、社会的な活動に参加するとよいと教えて頂きました。
私は、何でも分かち合えるような親切な仲間をどうやって見つけるのだろう?と
疑問に思って藤村先生に質問したのですが、
帰ってきたお答えに「なるほど!」と、結構感動した次第です。
 
いかがでしょうか?
「月3万円ビジネス」に興味を持った方は、
今後も社会にどんどん展開されていくであろうこの流れを注視してみると面白いと思います。
 
最後に、私が考えた「月3万円ビジネス」のアイデアをご紹介したいと思います。
なぜご紹介するかと言うと、
この私のアイデアに藤村先生から頂いたアドバイスも併せてご紹介したいからです。
 
さて、まずは私の考えた「月3万円ビジネス」アイデアのご説明。
これを考えるにあたり、
「いいこと」と「たのしいこと」を書き出して下さいと案内がありました。
私は、「いいこと」として「悩んでいる人を楽にしてあげる」を、
「たのしいこと」として「皆と一緒に「幸せ」について話し合う」を書きました。
そして、この2つをつなげて「たのしごと」を考えて下さいと案内があったので、
私は「「幸せ」本屋+「幸せ」カフェ」というアイデアを出してみたのです。
 
まず、日々私がこのブログで考察を深めている「幸せ」をテーマに絞った
本屋を開くというアイデアが浮かびました。
そして、その本屋にカフェを併設して、
「幸せ」を話し合う場を提供したら面白いのかなと思ったのです。
また、私の選ぶ「幸せ」をテーマにした本のラインナップなら、
月3万円くらいの粗利益ならいけるでしょうという算段もありました。
 
このアイデアについて藤村先生に意見をお聴きしたところ、
このビジネスをより現実レベルに引き上げるアドバイスを頂戴できたのです。
 
まず「月3万円ビジネス」では、
自分の生活費以外の固定費はなるべく発生させないようにするのですが、
この「幸せ本屋」を普通に立ち上げようとすると、家賃がかかってしまいます。
そこで藤村先生から頂いたアイデアは、
茶店の定休日に、
茶店を1日借りて「幸せ」本屋と「幸せ」ミーティングをやるというものでした。
それなら、仕事をした日の分だけ喫茶店に利用料を払えばいいので、
固定費でなく変動費にすることができます。
また、実際にビジネスをされている方の実例として、本の屋台のお話も頂きました。
それは、自分がテーマに決めた内容に近い講演会の会場の前に行き、
屋台でその関連の本を販売するというものです。
本の仕入は中古本屋等で安く仕入れれば、定価以下で本を売ることもできます。
これも、固定費がかからない素晴らしい方法ですね。
 
このように藤村先生にかかれば、
本当に具体的な「月3万円ビジネス」のアイデアが出てきます。
 
私は、もしかしたらこの「月3万円ビジネス」は、
グラミン銀行」に匹敵する社会的な発明になり得るのではないかと感じる次第です。
いずれにしても、この「月3万円ビジネス」というキーワード。
「The Big Issue」でもコラムの連載が始まりましたが、
今後、どんどん社会的に広がって共有されていくと私は予測しています。
 
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