「感謝」は、「It's a wonderful world.」

今日のテーマは、「感謝」をする方法についてです。
 
「感謝」は、2種類にわけることができます。
 
一つは、「わぁ!」ってその場で跳ね上がるような「心」から湧き上がる「感謝」。
小さな子どもが本当に欲しかった玩具を、
誕生日にサプライズでプレゼントしてもらったような。
そんな「喜び」から、自然に発せられる「ありがとう」。
 
もう一つは、相手の厚意をおもんばかった礼儀としての「感謝」。
これも大切ですね。
よく子どもは母親とかから、
「ほら、○○さんにありがとうって言いなさい」って、促されます。
そんな相手の厚意に対して、心遣いする「配慮」から来る「ありがとうございます」。
 
後者の「優しさ」から来る「感謝」は、
前者の「喜び」から来る「感謝」よりも難しいです。
 
「喜び」は、人間にそもそも備わっている感情なので、
ここから来る「感謝」は、そんなに難しくありません。
 
ただし「喜怒哀楽」の感情が乏しくなってくると、話は別です。
「喜び」の感度も鈍るので、この「感謝」も難しくなります。
 
「優しさ」から来る「感謝」は、もっと難しいです。
相手の厚意は、「喜怒哀楽」の感情という生来のアンテナでは察知できません。
「○○さんが、気を遣ってくれている」という相手の視点に立つ能力が必要です。
 
ですので、「優しさ」から来る「感謝」を100点満点でできる人はいません。
人の「心」を読む「サトリ」みたいな妖怪でない限り。
 
それでも、「感謝」はしたいものです。
「感謝」は、人との暖かいつながりを実現してくれます。
 
であるならば、「喜び」の感度を最大限にすることが、
まず、とり得る手段なのかなと考える次第です。
 
「優しさ」としての「感謝」よりも、
「心」から湧き上がる「感謝」の方が、本来の「感謝」であり、
相手の「心」にもよく伝わりますし。
 
「喜ぶ」力は、自分の「幸せ」にとって重要な力です。
そして実は、周囲の人々に対しても、とても「心」暖まる影響を与えます。
 
本気で喜んでいる子どもを見ると、誰しもが「幸せ」な気持ちになるでしょう。
サプライズパーティーを行うのは、本人が本気で「喜ぶ」姿を見たいから。
事前に告知されて「優しさ」で「喜ぶ」姿よりも、本気の「喜び」を感じたいのです。
 
「喜び」は、周りの人も「幸せ」にする。
 
大人の住む「世界」は、子どもの住む「世界」よりも、複雑な「世界」です。
そんな複雑な世界においても、子どものように素直に「喜ぶ」力を。
 
「喜び」から来る「感謝」は、相手をおもんばかる「感謝」に比べて、技術は要りません。
やるか、やらないか、です。
 
まずは、自分に向かって「ありがとう」。
いろいろあるけれど、こんな素敵な「世界」を見せてくれる自分に「ありがとう」。
 
「君が頑張ってくれているから、日々たくさんの経験ができているんだ。」
 
そして「世界」に「ありがとう」。
 
「こんな素敵な経験を積めるのは、皆さんのお陰です。」