「ゲマインシャフト」と「人間関係」

 次に、「ゲマインシャフト」「ゲゼルシャフト」と、sasadaが人力検索コミュニティを語った際の「オレ用語」である「人間関係」について考えてみます。


 皆さんのおっしゃる「ゲマインシャフト」「ゲゼルシャフト」を私は理解できてませんので、仮にsasada的解釈の「ゲマインシャフト」「ゲゼルシャフト」を定義(?)してみます。

  1. ゲマインシャフト:
    共同社会の内に個人が属する形態。共同体の構成要件は個人のおかれた環境(縁)による。属社会的関係。
  2. ゲゼルシャフト:
    個人が自分の意思で参加して形成される社会形態。共同体の構成要件は個人の目的意識(契約)による。属人的関係。
    • 正のゲゼルシャフト(造語):
      ゲゼルシャフトのポジティブな面。合理的、論理的、遵法的な関係で構成される形態。
      (例) ビジネスライクな質問とポイントを得るに相応しい有効回答のやりとり等
    • 負のゲゼルシャフト(造語):
      ゲゼルシャフトのネガティブな面。功利的、不信、孤立などの関係で構成される形態。
      (例) 利用規約の隙間を付く言動を行うユーザーと被害者(?)の関係等。

 ま、仮にこう置いたとします。
 で、sasadaの言う「人間関係」とは、『ユーザー名の後ろに“人間の存在”が見える関係』のことです。それは良い意味での人間社会そのものですから、「ゲマインシャフト」と「ゲゼルシャフト」の両方を含む人間社会のポジティブな面を差す言葉として使いました。sasada製の造語で言うと、「正のゲマインシャフト」+「正のゲゼルシャフト」です。


 yukattiさんや 近藤代表は、人力検索(を含む全サービスの)コミュニティーゲマインシャフト的にしたいという展望をお持ちだと理解しています。
 それがsasadaの言う「正負のゲマインシャフト」のことなら、「人間関係」に含まれる「正のゲゼルシャフト」が否定されているわけで、少なくても人力検索コミュニティーの展望に関しては対話の必要があるかと考えます。
 しかし、実際には yukattiさんも 近藤代表も人力検索のビジネスライクな利用を否定されてません。むしろ推奨されている部分が有ると理解しています。(たとえば、ポイントへのこだわり ビジネスはてなの検討 等は「正のゲゼルシャフト」的展望だと考えてます)


 したがって、sasadaの言う「正のゲゼルシャフト」が否定されているとは考えにくく、結局は私が本当の意味での「ゲ○シャフト」を理解しておらず、言葉の使い方を間違えてるだけで、展望の方向は一致しているのではないかと考えてます。*1


 ・・・「ゲ○シャフト」話は、こんなところで勘弁してください。m(_ _)m

追記

 「はてなブックマーク - 「ゲマインシャフト」と「人間関係」 - 回答こそ我が人生!! (ウソ」にてid:yukattiさんに『人力がゲマインシャフト的コミュニティとなることはわたしの理想ではない(システムの分析と考察をしたまで』とのご指摘をいただきました。
 訂正して、お詫びいたします。m(_ _)m

*1:あるいは、「ビジネスライクな利用をするユーザーに関しては、コミュニティーは存在しない/要らない」という見解かもしれませんね。そうだとすれば違和感はありますが、反論するほどの意見の持ち合わせも無い状態です。