Hatena::ブログ(Diary)

日々是好日

2018-07-15

それで未来は開けるのか

「全国の書店経営者を支える議員連盟」なるものが自民党内に
あるらしい。その会合で検討されたのが「ネット書店税」だって。

一応、参加した書店経営者からの要望ってことらしい。

でもさ、ネット書店に課税したってリアル書店の経営が楽になるか
というのは疑問なんだよな。それに、大手になると実店舗とネット、
両方を行っている書店もあるよね。その辺はどうなるの?

実際、このネット書店税の話が出てから実店舗経営者からも批判
されているしなぁ。

私は出来る限り実店舗を利用しているが、店舗にない作品を取り寄せ
ようと思うと時間がかかるんだよ。それに、大型書店優先で配本が
決まって地方の小さな書店にはなかなか話題の新刊が入荷しない
という流通の問題がある。

ネット販売=悪みたいな発想をしている限り、未来はないような気が
するな。だって、ネット書店税が通ったとしてAmazonあたりが
「そうか、じゃあターミナル駅ごとに超大型書店を出店させよう」と
なったら、既存書店の経営は益々苦しくなるんじゃないかな。

『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(松本創
 東洋経済)は小休止。

2018-07-12

うんざり

タイで洞窟に閉じ込められていたサッカー・チームの少年と
コーチ、13人全員が無事に救助された。

感染症の心配があるからと、救出後は全員が病院に入院して
いるそうだが本当に無事で何よりである。

と、思っていたら情報バラエティ番組のコメンテーターが
自己責任論を持ち出して来たのでびっくりである。

タイ国内ではそんな風潮はまったくないようなのに、何を言い
始めるんだかと思って呆れて聞いていた。

なんだかねぇ。日本ってさ、何かあるとすぐに自己責任を振りかざす
人が多いよね。うんざりするわ。

『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(松本創 東洋
経済)を読み始める。

2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故で家族を失った遺族と、
事故後にJR西日本の社長となった男性との、巨大組織変革の闘いを
追ったノンフィクション。

2018-07-11

地域に根差した書店は絶滅危惧種か

お茶の水女子大をはじめ、いくつかの女子大学がトランスジェンダー
の方に対して受け入れを表明した。

これに対して大ベストセラー作家だった百田尚樹センセイが以下のよう
にTwitterで呟いていた。

「よーし、今から受験勉強に挑戦して、2020年にお茶の水女子大学に
入学を目指すぞ!」

日本語、理解しているかな?各女子大が受け入れを表明したのは男性の
体に女性の心を持った方であって、レイシストのおっさんではないの
だが…。

『海の本屋のはなし 海文堂書店の記憶と記録』(平野義昌 苦楽堂)
読了。

阪神淡路大震災が起きる以前だった。仕事の関係で月に一度、宝塚市
に通っていた。1泊か2泊になるこが多く、空いた時間は自由に使えた。

よく神戸を散策した。書店を見掛ければふらっと立ち寄った。本書の
海文堂書店も、そんな書店のひとつ。多分、2~3回くらいしか訪れて
いないのだがブックカバーが素敵だったのと、海関連の書籍が充実し
ていたことが印象的な書店だった。

仕事をいくつか変わり、箱根の山を越えることもなくなって随分と
経過した頃、神戸在住の友人から海文堂書店閉店の報せが届いた。

本書は書店員の目線で海文堂書店の約100年の歩みとエピソード、
閉店の当日と「その後」が綴られている。

私は数回、ふらりと訪れた客に過ぎないが、本書を読むといかに地域
に根付き、愛された書店だったかが分かる。特に閉店が公表されてか
ら、同店を訪れた幾人もの客が「これからどこで本を買えばいいんだ」
と口にしている。

ふと、思い出したことがある。地元駅前には子供の頃から2件の新刊
書店があった。仮にA書店とB書店とする。売り場面積はB書店の方
が広かったのだが、私のひいきはA書店だった。

小学校高学年の頃、毎月母からもらった千円札を握りしめて図鑑を
1冊ずつ購入するのが楽しみだったし、長じてからは棚を眺めながら
面白そうな本に出会う楽しみを与えてくれた。

そんなA書店は駅前の再開発と共に街から姿を消し、再開発後は
B書店しか残らなかった。海文堂書店の常連客と同様に、私も
思った。「ああ、これからはどこで本に出会えばいいんだろう」
と。

当たり前にずっとそこにあって、これからもあるだろうと思っていた
ものがなくなってしまう寂しさ。きっと、海文堂書店の閉店を惜しんで
足を運んだ人たちも、私と同じような気持ちだったのではないか。

地域に根差した書店は遠くない将来、本当に絶滅してしまうのかも
しれない。本を愛した店員たちがいて、客に愛された書店があった。

こうやって、その足跡が書籍と言う作品として残る書店の方が少ない
のだろうが、きっとどの地域にも、誰にでも、海文堂書店のような
書店の記憶があるのではないかと思った。

2018-07-10

ダメな奴ら

凄いな、我が国の政府は。西日本であれだけの豪雨災害が起き、
雨の止んだ今日も土砂崩れがあったり、川が氾濫しているのに
カジノ法案の審議をやってたよ。

ばっかじゃないの。しかもこのカジノ法案の所轄大臣が国交相。
あんた、博打の答弁している場合じゃないだろうに。

狂っているとしか言いようがない。今、カジノ法案なんて審議
しなくていいじゃん。災害対応が第一だろうに。

それなのにさ、野党議員から国交相に災害対応に関する質問が
出ると「関係ない質問するな」って野次が飛ぶんだよ。

どうなっているの?我が国の政府与党のセンセイたちは。

今までさ、散々北朝鮮からのミサイル飛来を煽って「国難だ」って
騒いでたけど、こんな奴らが政府与党であることが、安倍晋三が
首相であることが、一番の国難だよ。

お前ら全員、被災地へ行ってボランティアして来いよ。

『海の本屋のはなし 海文堂書店の記憶と記録』(平野義昌 苦楽堂)
を読み始める。

多くの人に惜しまれながら2013年9月に閉店した、兵庫県神戸市の
海文堂書店。「最後の店長」だった著者が、同書店の99年の歩みを
綴る。

2018-07-09

知らなかった私が悪い

『マン・オン・ザ・ムーン 笑いの天才アンディ・カフマン』
(ボブ・ ズムダ/マシュー・スコット・ハンセン 角川文庫)読了。

ジム・キャリー主演の同名の映画を観ているので「映画は観たけど
原作は読んでいなかった」シリーズだと思ったのね。だって、表紙
カバーにも映画のシーンの写真が使われてるし、帯にも封切のお知
らせが書かれていたから。

違ってた。映画の封切に合わせて、アンディに非常に近しい関係に
あったズダムが綴った評伝だった。

実はアンディ・カフマンを知らない。アメリカではかなり有名な
パフォーマーだったようだ。本人を知らなくても映画を観ている
から大丈夫だろうと読み始めたのだが、甘かった。

ジム・キャリーの顔ばかりがちらつくのよ。恐るべし、映像の影響。
映画はかなり脚色されているようだ。ただ、アンディ本人も相当に
突飛にな人物だったようで、観客を退屈させようが怒らせようが
意に介さない。

笑わせることが目的はなかったんじゃないかと思う。彼を見る側の、
すべての感情を引き出す為のパフォーマンスだったのかな。

予定調和なんて糞くらえっ!って思っていたのかもしれない。

35歳の若さで肺がんで亡くなっているのだが、その死さえ周囲の人間
に「またアンディが何か企んでいる」と思わせてしまう。

きっとアンディ・カフマンの芸を知っていれば面白く読めたのだろう
と思う。

しかし、角川書店さん。この売り方はないわぁ。タイトルも映画と同じ
だし、原作だと勘違いさせるわ。