安藤忠雄 組織の条件、リーダーの条件

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安藤忠雄さんに会ってきた。といっても、安藤さんの講演を聞きに行った何百人のうちの一人としてであるが。

六本木ヒルズで行われた講演会、テーマは「組織の条件、リーダーの条件」。「安藤忠雄、建築を語る」というテーマだったら行かなかったが、世界一の建築家安藤忠雄が、チームをどのように考えているかを知るのは悪くないと思い、参加してみた。

話の途中で次の話に切り替わっていく天才的な話し方をするので、組織論を体系的に学ぶというものではなかったが、彼のように現場で学び実践していくタイプの話し手からは、このような話し方のほうが、彼のひらめきの中からの学びをピックアップできるのでよい。

安藤忠雄事務所は現在日本はおろか、ベニス、アブダビなど27箇所での案件を同時に走らせているらしいが、事務所のには27人のチームがいるだけ。後はすべて現地スタッフとのコラボレーションで進めるらしい。彼のような一級の建築には当然ながら一級の現場が必要であろう。彼のお家芸であるコンクリート打ちっぱなしは、当然日本の技術が世界的にみても秀でている。それでも現地のチームを使い、「日本人ができることを君らにできないことはない」と叱咤激励し、彼らの誇りを喚起するという。そうして出来上がった建築物は、多くの人が「これは俺が作った」と言えるものになり、その「俺が作った」という気持ちを持つ人が一人でも多くいればいるほど、いいチームなのだと言う。


また、意外なことに彼の事務所は今でも大阪市内に限り小さな住宅を引き受けているという。これは、小さな仕事をしないと若い人が育たないかららしい。小さな仕事には若い人に責任を持たせ、彼が付きっ切りで教え込むという。そりゃ育つわ。


チーム全体が、思いを一つにして走る。そのためにはリーダーが前を向いて走らなければいけない。責任、勇気、夢、そして周囲を読み取る技術を持ってまとめることがリーダーの仕事だという。

そんな彼が今取り組んでいることは「世界一美しい都市東京」を作るプロジェクト。中でも東京湾のごみの島を森に生まれ変わらせようとする「海の森」プロジェクト。その大きさは日比谷公園の55倍に及ぶらしく、宇宙からも見える森を作ろうというもの。このプロジェクトには、U2のBONOやフランスシラク元大統領も支援しており、日本人だけの手によるものでなく、世界中からの協力を集め一つのことを成し遂げようとしている。ちなみに、BONOは安藤氏と彼の代表作「光の教会」で、そのすばらしさに感動し、その場で「Amazing Grace」を歌ったらしい。

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環境と建築の融合を考え続けた彼はまさにこのプロジェクトのリーダーにふさわしい。1口1,000円の募金から僕らもこのチームに入れるらしい。

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また、事務所における大切な仕事の一つは、入ってきた若者の素行を指導。その細かさは、言葉つかいから、髪型にまで及ぶらしい。こんな髪型の新人が入ってきたら、彼は注意するのだろうか?



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