WordPress MUのインストール(1)

複数のブログを管理することになりそうなので、WordPressのマルチユーザ版『WordPress MU』のインストールをしてみることにしました。

ダウンロード

  1. Blog Tool and Publishing Platform から最新版(wordpress-mu-2.6.5.zip)をダウンロードします。
  2. WordPress MU 用日本語リソース から最新版(wpmu-262-ja.zip)をダウンロードします。本体とリソースのバージョンはマイナーナンバー違いなので、この際気にしないことにします。(たぶん大丈夫)

事前準備

  1. wordpress-mu-2.6.5.zip を解凍して、できたフォルダを適当な名前『WPMU』にリネームしておきます。
  2. wpmu-262-ja.zip を解凍して、なかの『ja.mo』を『WPMU/wp-content/languages』に(フォルダを作って)コピーします。
  3. WPMU/htaccess.dist』ファイルの先頭に
    php_flag register_globals 0
    php_flag display_errors 0

    を追加しておきます。(PHPのセキュリティ対策らしい)

サーバでの準備

SAMBAでお気楽にコピーしたあと、Ubuntu上でしかるべきディレクトリにコピーします。(普通は Ubuntu上で tar.gzを wgetして解凍して作業するんでしょうね)

$ s cp -r /home/samba/www/WPMU/ /home/www/

設定に入る前にオーナーとパーミッションを変えておきます。

$ s chown -R mam:mam WPMU
$ s chmod 777 WPMU
$ s chmod 777 WPMU/wp-content/

あと忘れずに専用のDataBaseも作っておきます。

$ mysql -u root -p
mysql> create database wordpressdb_mu;
mysql> grant all on wordpressdb_mu.* to 'wpadmin'@'localhost' identified by 'password';
mysql> exit

apacheの設定

WordPress MU』のインストールスクリプト(index.php)を動かすためにはブラウザから『/home/www/WPMU』へアクセスできるようにしないといけません。うちの apache2はバーチャルホストで動いているため、そのための設定を追加します。

$ e /etc/apache2/sites-available/my_site
         :
         :
 
  ServerName 5-55.jp
  ServerAlias *.5-55.jp
  DocumentRoot /home/www/WPMU/

  ServerAdmin info@5-55.jp
  ServerSignature On
  LogLevel warn
  ErrorLog /home/www/WPMU/log/error.log
  CustomLog /home/www/WPMU/log/access.log combined

  ScriptAlias /cgi-bin/ /home/www/WPMU/cgi-bin/
  Alias /doc/ "/usr/share/doc/"
 

設定ファイル(/etc/apache2/sites-available/my_site)の一番最後にこのブロックを書き加えます。やっていることは『xxx.5-55.jp』でアクセスにきたものは『5-55.jp』でのアクセスとみなして『/home/www/WPMU/』へ飛ばす、です。
注意する点はこの書き方だと『5-55.jp』でアクセスにきたものは拾いません。拾いたければ、『ServerAlias 5-55.jp *.5-55.jp』とします。
また、このブロックの上に『2.5-55.jp』とか『lm.5-55.jp』のようなサブドメイン用のブロックがあれば、そちらの方が優先されます。

         :
         :
 
  ServerName 2.5-55.jp
  DocumentRoot /home/www/2.5-55.jp/public
         :
 
 
  ServerName lm.5-55.jp
  DocumentRoot /home/www/lm.5-55.jp/public
         :
 

以上で『http://wpmu.5-55.jp/index.php』で『WordPress MU』のインストールスクリプトが動くようになります。(wpmu部分はすでにあるのものでなければ、なんでもよい)

インストールが終わったら

WordPress MU』のインストールが終わったら忘れずにパーミッションを戻しておきます。

$ s chmod 755 WPMU
$ s chmod 755 WPMU/wp-content/

また、インストール後に日本語化が終わったら『WPMU/wp-config.php』の WPLANGを'ja'に書き換えておきます。

define ('WPLANG', '');
         ↓
define ('WPLANG', 'ja');

・・・明日へ続く