国政記事と政界記事

新聞社サイトの「国政記事」というのは嘘で正確には「政界記事」とするべきだろう。国政(舞台)と政界(楽屋)は違うのだから。日本では政界(国政を司る人々の社会)に関心はあっても国政そのものにあまり関心が払われないらしい。政界記事を盛り上げることでむしろ国政記事がマスキングされている恐れがある。
国政記事一覧(朝日)(本日正午現在)の最新30記事で、国政記事(国)と政界記事(界)に仕分けしてみると、
参院副議長に今泉昭氏を選出 角田氏の辞職許可(01/30) (界)
少年非行対策「効果上げていない」 総務省政策評価(01/30) (国)
郵政落選・藤井氏は「自民本部推薦」へ 衛藤氏は厳しく(01/30) (界)
そのまんま、あやかりたい 談合撲滅知事の会に民主誘う(01/30)(界)
タガ緩む安倍政権 不規則発言乱発、波乱含み国会幕開け(01/29) (界)
参院副議長に民主党参院幹事長の今泉昭氏(01/29)(界)
中教審会長に山崎正和氏が就任へ 鳥居氏の後任として(01/29) (界)
事務所費公表を提案 民主の小沢代表が代表質問で(01/29) (界)
事務所費問題で法改正検討へ 首相が中川党幹事長に指示(01/29)(界)
首相が柳沢厚労相に注意 「女性は産む機械」発言で(01/29)(界)
外務省のHPが人気、111カ国中アクセス2位(01/29) (国)
小沢氏、自ら詳細公表も 代表質問で閣僚の事務所費追及(01/29) (界)
民主党、県連に談合追及の対策本部設置へ(01/29) (国)
「女性は子どもを産む機械」発言が波紋 野党が辞任要求(01/28) (界)
教育改革3法案、全ての成立こだわらず 下村副長官(01/28) (国)
自民幹事長、法改正に慎重 各党前向き、自民の対応焦点(01/28) (国)
麻生外相、「金融協議と6者は別の話」(01/28) (国)
少子化対策へ戦略会議新設 首相、家族再生に重点(01/28) (国)
「女性は子ども産む機械柳沢厚労相少子化巡り発言(01/28) (界)
「米は根回し分からない」久間防衛相、普天間巡り批判(01/27) (国)
藤井元運輸相、参院選岐阜選挙区に無所属で出馬の意向(01/27) (界)
農地「貸しはがし」などトラブル相談窓口を設置 農水省(01/27) (国)
強制立ち入り調査や親権の一部停止も 児童虐待で見直し(01/27)(国)
角田参院副議長、辞任を表明(01/26) (界)
角田参院副議長、辞任へ 献金不記載で引責(01/26) (界)
国民投票法案「成立を」 首相、施政方針演説で理念強調(01/26) (国)
東ティモールにPKOで文民警察官2人派遣 閣議決定(01/26) (国)
事務所費にも領収書添付案 公明が独自改正案(01/26) (界)
久間防衛相、止まらぬイラク戦批判(01/26) (国)
民主困惑 角田氏「副議長辞めぬ」、鳩山氏と綱引きに(01/26)(界)
となる。政界記事が17、国政記事が13で、楽屋ネタが本来の舞台ネタを圧倒している。アクセズ件数で言えば、 柳沢伯夫先生の人間機械論とか事務所経費とかが物凄そうでもう、10対1ぐらいのレベルだと推測できる。
思い起こせば、年金未納、山拓のアレ、山本モナさんと民主党議員のアレとか、記憶に残る政界楽屋ネタ=政界芸能ニュースは数え切れない。結局、この人たち何やってんだろう。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ

内田樹先生の文はやはり理解不能

内田樹の研究室:言い訳上手になりました テレビが虚偽を報道したのを知って「裏切られた気持ちです」というようなことをしゃあしゃあと言ってのけるという「市井の無垢(で無知)な視聴者」のポーズそのものが「テレビ化された定型」に他ならないからである。「テレビ底なしの不信」というような新聞の見出しはまことに「テレビ的」である。そのことに気づいているのであろうか。
この文章そのものが意味不明なので気づきようがない。
「テレビ的」の意味は明らかにされていないが、恐らく「知っていたくせに驚くふりをする」ということだろう。
しかし、新聞にコメントした人が「市井の無垢(で無知)な視聴者」でない理由が分からない。ましてポーズなのかさえ分からない。けれど、内田先生はこのコメントした人は新聞社と結託して「市井の無垢(で無知)な視聴者」のポーズを取っているか、新聞社が「市井の無垢(で無知)な視聴者」の無知なコメントをわざとアリバイ工作で載せていると考えているとしか読めない。
「この程度のこと」が日常茶飯に行われていたことを同じメディアにいる人間が知らないはずはない。
と続けているのだから。
このコメントは別に大したものではない。だまされた人が多かったことを再確認するためのもので、言わば念押しコメント、復習コメントだ。何か市井の人が新聞社の知らなかった、あるいは知らなかったふりをした「新事実」を読者に知らせるためのコメントではない。
ところが内田先生はどうも、新聞社が「新事実発見」のコメントとして使っているふりをしていると思い込んでいるらしい。それは、後に出て来る
マスメディアは「驚いたふり」をするのを止めた方がいいと私は思う。その修辞的な「驚いたふり」は、要するに「私はこの不祥事にぜんぜんコミットしていませんからね。だって、何も知らなかったんだから」という言い訳のために戦略的に採用されているのである。
に現れていると思う。
当然、新聞社もコメントした人も知らなかったのだ。いい加減だろうなあと思うことと、具体的な事実が判明して知ることとは、もちろん全然違う。
裏返せば、内田先生は、新聞社は何でも知っていると全面的に信じ込んでいるという点で無垢(で無知)な学者先生なのだ。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ