榊原英資氏、ミスター円高に変身か

highyenNHKクローズアップ現代“グローバル・インフレ”の衝撃に出演した元大蔵省財務官の榊原英資早稲田大学教授が「円高に誘導する政策を」と提言していた。有名どころで「円高政策を」とはっきり発言した人見たのは不思議にも初めてのような気がする。
もともと3月に「1ドル90円でも円高じゃない」と発言していたが、当時の雰囲気からして当然だったし、氏は「90円割る」とも言っていて、それはとりあえず見事に外れたわけだけれど、ここにきての積極的な「円高誘導策」発言は、やっと「円安=日本のデフォルト」という洗脳が解けつつあることを実感する。当ブログでは「日銀金利引き上げ=景気対策」がデフォなので、今頃遅い感はあるけれど、まあ、いいか。一緒に出ていた水野和夫三菱UFJ証券チーフエコノミストも、以前「金利の正常化」という意味不明で実は暗に「利上げ」を主張していた人だが、 この番組では榊原氏とあうんの呼吸風で榊原氏の「円高誘導発言」を誘導していたようだった。
一方の国谷裕子キャスターは「円高になると輸出企業を圧迫するのでは」とおなじみのパターンで質問していたが、世間の思い込みがいかに大きいか実感できる。およそ自国の通貨が上がって国難なんて思う国民は日本、あるいは日本のマスコミぐらいなものだろう。「それは昔のことで今は円安になれば損が出るんです」とやんわり切り返していた。
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