北極海の海氷面積史上最小目前に

ASIE080826National Snow and Ice Data Center Arctic Sea Ice News & Analysis:August 26, 2008 Arctic sea ice now second-lowest on record Sea ice extent has fallen below the 2005 minimum, previously the second-lowest extent recorded since the dawn of the satellite era. Will 2008 also break the standing record low, set in 2007? We will know in the next several weeks, when the melt season comes to a close. The bottom line, however, is that the strong negative trend in summertime ice extent characterizing the past decade continues.
ついに昨年に次いで観測史上2位。グラフの最近の急降下ぶりを見ていると、今年、昨年記録したばかりの史上最小記録を更新する勢いだ。
Surface melt has mostly ended, but the decline will continue for two to three more weeks because of melt from the bottom and sides of the ice.
海氷表面からの溶解はほとんど終わったが、海水内と海氷側面からの溶解は後2、3週間続きそうだ。
(August 25, 2008)
これ、いわゆる「北極の氷が溶け南極の氷が溶けない幾何学的理由」で見たように、実は大気にさらされている表面からの溶解は主役じゃなく、海水温度が主役で、主役は九月前半まで氷を溶かし続けるということだろう。
これで、2年連続で観測史上1、2位は確定。この勢いだと今年が昨年の記録を更新して最小記録になる可能性はかなり高くなった。北極の気温が多少低めでも、温暖化した海水温はより安定的なので溶解の歯止めにはなりにくいようだ。
問題は来年以降も海氷面積が減少するかだが、揺り戻し効果は期待できそうにない。仮に多少寒冷化したとしても、海水温という“巨大船”は向きを変えにくい。何よりも二酸化炭素の流通量は今もなお増え続けているのだから、気温が多少あや戻ししても、海氷は解け続けることになるのだろうか。もう閾値をまたいで別の領域に入ったと見ていいのではないだろうか。
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ラストゲーム 最後の早慶戦

lastgame公式サイト神山征二郎監督。渡辺大柄本明石坂浩二藤田まこと富司純子。特に感想はなく、ただ淡々と見入る。東京六大学野球が戦時に解散したといえ、これだけのことをやれるのは、やはり国民的人気のあった証のような。
一球入魂の生みの親、飛田穂洲(柄本明)、慶応大学塾長の小泉信三(石坂浩二)、早稲田大学総長の田中穂積(藤田まこと)らは実在の人物。錚々たる人物が登場し、基本的にエリート集団の中での餞の試合だ。でなかったら、不可能だったろう。戦後、今上天皇の師父ともなった小泉信三が軍部にも一目置かれる有力者だったから、と言ってしまえばそれでおしまい。マーケティングの論理で星野仙一が北京五輪で惨敗してもWBCの監督に居座るという無理が通りそうなのも、当時と基本構造に変わりはないようだ。もちろん、星野、田淵、山本浩二のおバカトリオはみんな六大学出身だ。
本当のメンバーは、
出陣学徒壮行早慶戦
慶大
(左)矢野 鴻次
(二)山県 将泰
(捕)阪井 盛一(主将)
(中)別当 薫
(右)大島 信雄
(一)長尾 芳夫
(投)久保木 清
投 高松 利夫
代打 加藤 進
(遊)河内 卓司
(三)増山桂一郎
早大
(二)森 武雄
(捕)伴 勇資
(左)近藤 清
(一)笠原 和夫(主将)
(中)吉江 一行
(投)岡本 忠之
(三)鶴田鉦二郎
(右)伊藤 利夫
(遊)永谷 利幸

主役の戸田順治(渡辺大)はいない。出征して戦死した兄と結びつけるための架空の人物なのだろう。この家族は当時の類型的家族をそのまま体現しているようだ。台詞もステレオタイプな、いかにも当時はそうだったろうなあ、という台詞で意外感はない。純粋にノスタルジーに浸るための映画。まあ、この映画の場合、それはそれでOKだとは思うけれど。
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