為替に“失言”など存在しない

仙谷氏の為替水準言及を批判=「日本が滅ぶ」−みんな・渡辺氏(時事)

みんなの党渡辺喜美代表は16日午前、日本商工会議所の会合であいさつし、政府・日銀の為替介入に関連し、仙谷由人官房長官が1ドル=82円が政府の「防衛ライン」だと公言したことについて、「わたしが投機筋なら『82円までは大丈夫だ』と必ず狙う。本当にばかだ。国家経営をやったことのない人に任せると日本が滅ぶ」と強く批判した。

こういうのを口先介入というより口先約束というのか悩ましいけれど、所詮どうにでも解釈できて、言ったら言ったで渡辺喜美代表のように単純に反応する投機筋もいるかもしれないが、逆に82円台まで買い上がると介入を警戒して手を出せない投機筋もいるだろう。何も律儀に82円に上がるまで介入しないということでもない。所詮は泡みたいな発言だ。
finalventの日記:日経新聞社説

これ、大変な失言だったのだけど、それほどには追究されませんね。
 民社党政権になってから、ええっ!?と思われるような要人の失言がスルーされているのは不思議な感じがする。

具体的な数字を口に出したら駄目、なら数字を出さずに「強いドルを求める」とか曖昧に米政府高官が言えばOKとか、そんなのどっちでも同じことだろ。グリーンスパンが「為替介入は効果がない」と言っても、ジョージ・ソロスが「介入を評価する」と言っても投機の機会を与えるという点で五十歩百歩。株価と違って為替にはインサイダー取引の概念もないし、みんなで言いたい放題で相場が動いている。所詮ポジショントークだから、何だっていいんだよ。
それにしてもなんで日本の政治家は「日本が滅ぶ」という言葉が大好きなんだろう。
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