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空が藍色になるまで このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-12-03

Stanley Clarke Trio with上原ひろみ Lenny White@Bunkamuraオーチャードホール

午前中は恐ろしいほどの雨風だった。午後に晴れあがっても風は強まるばかりで、上階から洗濯物がどんどん飛んでいった。風に舞い上がる白いTシャツ。強風のため電車も遅れがちで、それでもなんとか開演に間に合った渋谷オーチャードホール。今日はスタンリー・クラークTrioを観てきた。全く予習なしで。

夏ごろに上原ひろみの過去のアルバムを図書館で借りて(SPIRAL、Another Mind)気に入ったので、一度演奏を見てみたいと思っていた。冬に来日するというのでチケットを購入。ソロライブもあったけど、ドラムが好きなので迷わずTrioにしたのだけど、そのときスタンリーさん(ベース)やレニーさん(ドラム)がどんなミュージシャンかもまったく知らず。ただのミーハー心。3人での『Jazz In The Garden』というアルバムもあるけれど、youtubeでアップされてるライブをみたら、とても即興性の高い演奏だったので、予習なしでも楽しめるかとあえて何も勉強せず今日を迎えてしまった。

久しぶりのコンサートホールはやはり音がきれいだった。ピアノってこんなにいい音するんだな…と感激したし、拍手の音さえバランスよく反響して華やかに聴こえた。そして思い出す小谷さん…また浜離宮でやって…と切実なる願い。しかしジャズをホールで聴くというのは、なんとも野暮な感じがしたねぇ。座席に押さえつけられてるようで、ちょっと息苦しい。隣の席の女性は開演前から寝てて、会場が拍手で湧くたび目を覚まして一緒に拍手…なんて具合で、悲しいの通り越して笑えてしまったくらいだった。やはりウィスキーのロックでも飲みながら聴いてたら、そんなこともなかったのかな。ブルーノート取れなかったので仕方ないのだけど。それくらい1ドリンク無しのライブに行くことが、もんのすごく久しぶりだった。ライブ=酒になってたよ。

演奏のほうは、予想通り即興性に富んでいて、バチバチと火花が散っているのが見えた!後半はホーンも加わり、盛り上がった。海千山千の包容力のあるおじさま二人に見守られて…なんて甘い感じはない。一期一会の演奏、気分が違ってたら全然違う曲になったんじゃないかな、と。そういうのを見るのがライブの醍醐味だと思っているので、終始わくわくしながら聴いていた。ソロ部分では全身を使って、まさに飛び跳ねながらピアノを弾くひろみが可愛くて可愛くて!世の中すべてを丸ごと肯定しちゃうような音楽。ありがたいものを拝むような気持ちになった。こういうとき、音楽の魔法というのは厳然と存在している。普段わたしはほんとにひねくれ斜に構えてるけど(お便所の神様なんか嫁いびりから発展した迷信だと思ってるくらい)、素晴らしい音楽のまえでは謙虚に頭を垂れます。それって魔法以外のなんでもない。あぁ、年末のオペラシティのソロライブも行きたくなってきた…けどチケット完売。