リツエアクベバ

satomies’s diary

チームティーチングの落とし穴

 fuuuuuuunさんのブクマにあったココ、タイトルだけ見て完全に誤解してましたよ、わたしは。

養護教諭の過労自殺裁判 /精神科医天ちゃんの研究室

 養護教諭、つまり保健室の先生が過労で亡くなられた話なのかと思った。そうしたらこのお話、養護学校教諭、そして障害児学級担当教諭のお話でした。
 新聞報道のリンクが二件。一個目は「養護学校教諭」となっていて、これはこのとおりなわけで。養護教諭は保健室の先生で普通の学校にだっているわけで、養護学校教諭は養護学校に勤務される先生で。勝手に省略しちゃうと意味変わっちゃうよ。
 で二個目のリンクの新聞報道。ここでは報道でも「養護教諭」。そしてこの教諭は「養護学級を担当していた」ことになっている。文脈上、普通学校の障害児学級担任ということと解釈するのが妥当なんではないかと思う。
 「養護学級」というのは単なる名称。この名称を使ってない自治体も多く、養護学級と聞いて意味がわからん保護者もいるんではないかと思う。その養護学級担任というところで「養護教諭」と報道がもってきちゃいかんのではないかと思う。

特別支援学級は、学校によって、養護学級、育成学級、心障学級、障害児学級、実務学級、学習室、総合学級、個別支援学級、なかよし学級、あすなろ学級、ひまわり学級など、さまざまな呼び方がある。
ウィキペディア:特別支援学級

 ちなみに横浜市は、数年前に「個別支援学級」と名称を変えた。まあかっこいい。保護者の略称は「個別」。子どもの年齢が下がるほど「個別」という略称を使い、現在の高校生またそれ以上の保護者は「特殊」という名称の方が通りがいい。
 横浜に来る前は都内在住で。このときに保護者の間で一番とおりのいい略称は「心障級」だった。これは心身障害児学級の略だったように記憶している。
 っつ〜ことで、わたしは単純に「障害児学級」ということが多いです。どの自治体の人にも一番ぴたっと意味が通じると思うので。
 なんてのが名称の話。リンク記事「養護教諭の自殺」に関しての話の前段階みたいなもんで。
 で、言いたいのは、このリンク記事の内容に推測される「チームティーチングの落とし穴」だと思う。障害児の教育に関しては、たいがいチームで行われる。このときに、教員同士のパワーゲームが起きる可能性があるんだろうということ。知的障害のある子どもは親に報告できないことが多いし、そして報告できないだろうレベルの障害の子どもの教育の場で、教員同士のパワーゲームは起きやすいんではないかとも思う。誰とは言わないけど、つらそうだったしね、あの頃。
 目の前での教員同士の会話の意味。それがわからなくても、感情のキャッチボールに敏感な子は、知的障害をもつ子にはけっこういるしね。そのことをわかっている人は、パワーゲームの弱者側に立たされたらつらいだろうなあと思う。耐えてためてためて、いくんだろうなあと思う。
 リンク記事の「絵カードを投げつけられた」というメモ。誰が誰にとは書かれていないものの。でも子どもに投げつけられたなら、わざわざつらいメモには書かれないのではないかとも思う。そんなことってままあるじゃない?障害児教育の現場ってのには。わざわざメモで書かれるってのは…。要するにそういうことでしょ?とか思う。
 でもって、リンク記事の二個目の新聞報道の。「障害児教育のつらさを考慮していない」。なんでもかんでもここにもっていって欲しくないとも思うのよね。どうしてつらいのか。そりゃ追い込まれてるからでしょ? 職場・現場という場所で追い込んだのは誰? そういうことなんじゃないの、と思う。だから裁判なんだろうな、と思うんだよね。