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Satomilogical Research

2009-06-21

はじめてのまんねんひつ:アルミ丸軸万年筆(無印)

| 05:41 |

 入門用の手ごろな万年筆といって何がいいでしょうか。ということを万年筆スキーの先輩(M2)にたずねて返ってきた答えは「鉄ペンだけれど、無印の丸軸万年筆なんていいんじゃないか」。他にもラミーサファリが素敵だ、ペリカンジュニア(ペリジュニ)はおもちゃみたいな外見だがあなどれないものだ、おれはすーべーれーん(だっけ)の新しいのが欲しい、などいろいろ聞きました。正直よくわかりませんでした。

 とりあえず無印に売っていた丸軸万年筆というものを購入してきました。価格は1000円くらい。万年筆としては安物ですが私にとっては「高い筆記具」扱いです。これが初めての万年筆! 人生で初めての万年筆です。少しどきどきします。

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先輩が教えてくれた万年筆のこと

 万年筆を使うにはいろいろな鉄則があるようです。鉄則というか、これまで使っていた万年筆でないペンとはいろいろ違う慣習があるようで、私にはどれもなじみのないことばかりです。忘れないように、少しだけここにそれを書きとめておこうと思います。わからないことがあったらまた先輩に聞きましょう。あるいは、twitter上にも万年筆スキーがけっこういらっしゃるようで、そこでつぶやいてもいいかもしれません。詳しい方、どうぞよろしくお願いします。


「万年筆の鉄則そのいち、使った後はかならず蓋を閉めること!」

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 で、鉄則そのいち。使った後はかならず蓋(キャップ)を閉めて、ペン先を保護しましょう。丸軸万年筆は鉄製(でも本体には「イリジウム・ポイント」と書いてある)のペン先ですけれど、高級な万年筆のペン先は金製で14金だったりするわけです。つまり非常にやわらかい。ペン先を露出させたまま硬い床にでも落とそうものなら、一巻の終わり。そこで万年筆の一生はおしまいです。特に万年筆は本体が非常に重たいために、少しの高さから落としても被害が大きいそうです。なるほど。

 私が一番愛用している筆記具、三菱鉛筆のuniball signo(0.28, 黒)に関して言っても、この鉄則が成り立つでしょう。そりゃあ落とせばペン先は破壊される。そのリフィルは使い物にならなくなります。ところが、signoの場合ですと、同じ型のリフィルを入れ替えることで、同じものを使い続けることができるわけです(リフィルは鞄にも研究室にも常備)。ですから、ペン先を破壊してしまったとしても、まだ「替え」がきくんですね。

 ところが万年筆についてそれは成り立ちません。ペン先が破壊されたら修理不能! 「替え」のきくものではなくてつかっている人が育てていくよな筆記具ということです。ひいい、これは細心の注意をもって扱わなければならなりません。だからペン先は常に保護するんだ!ということのようです。これは怖い。気をつけて使います。


万年筆のインクにはカートリッジ式とコンバーター式というのがあって

 丸軸万年筆を買って袋から出してみたところ、インクの入った筒のよなものが入っていました。これがカートリッジというものだそうです。これを万年筆の本体に装着すれば内部にあるインクが無くなるまで使えます。これはsignoなどのリフィルと全く同じものですね。

 手元にはありませんが、同じ場所にコンバーターというものを装着して使うこともできるようです。これはインクつぼ(ものすごくたくさんの種類がある)からインクを吸いだして貯蔵し、あとはカートリッジと同じように本体に装着して使う、というものだそうです。ペリカンのコンバーターと、実際にインクを吸いだすところを先輩に実演してもらいました。これを使えば一種類のコンバーターの中に別のインクを入れて楽しむこともできるわけですか。なるほど。ちなみにどっちが経済的なんでしょうね、コンバーターとカートリッジ。

 ちなみに件の丸軸万年筆の場合、無印良品が発売しているのカートリッジのみ。けれどもこの形式というのがヨーロッパ標準型(というのかどうか存じませんが)というもので、他にも互換のカートリッジやコンバーターを発売しているところがあるようです。ペリカンのカートリッジやコンバーターがそのまま使える…らしいんですが、確認はしていません。


(できれば)一本の万年筆には一種類のインク!

 という風に私がどちらがより経済的なのかを考えていると、どうやら問題はそれだけではないことを教えてもらいました。

 「一本の同じ万年筆(同じペン先)で、メーカーの違う複数のインクを使うことはできれば避けたい。同じメーカーのものならまだ大丈夫だと思うけれど、違うメーカーのインクを混ぜることで生じる化学反応によって、ペン先に非常なダメージを与えることもある」「最悪の場合、ペン先がもげる」

 …らしいです。今後の参考にします。


万年筆は紙を選ぶ

 万年筆の筆致はぬめぬめしているのがよい、そこがたまらない!とのことですが、インクが濃すぎるのかどうなのか、安いメモ帳だと裏移りしてしまうことがあります。これは万年筆が紙を選んでいるということなんでしょうか。偉そうな筆記具だ! …というわけではありませんが、なるほど癖のある筆記具です。moleskineだとまったく問題なし。裏移りするような紙もあまりありませんでした。


定期的な手入れを心がけるといいよ

 まだ使い始めて一週間も経っていませんからしばらくは無縁のことです。しかし高級な万年筆ほど、手入れは重要になってくるのでしょう。本体もペン先もすべて分解して水洗いするだけだとのことですが、その方法が想像できません。ペン先を水に浸して一晩待つだけでも効果があるという話なんですが、これはいずれ必要になった時にまた教わるとしましょう。

 また、万年筆はインクの入った状態で長く使わずに放置しておくと、インクが詰まって書きにくくなってしまうらしいです。なるべく毎日使ってインクフローを確保するのがよい、とのこと。

 

いろいろ面倒そうだけども、書き心地は確かにいいかも

 以上のように、万年筆には万年筆スキーにしかわからないような色々の特徴があるようです。こればかりはしばらく使ってみないことにはわからないでしょう。安物の万年筆ですけれど、大切に使っていこうと思います。もし気に入ったら新しいのの購入を検討するという形で。

 そして当の書き心地ですが、どうも不思議なものです。筆ペンを使っているようにどばどばとインクが出るかと思えば、さらさら書くこともできて、これまで使ってきたペンとはずいぶん違うものだなあ、というのが印象です。これを「ぬめぬめ」していると言えるかどうかは正直よくわかりません。少し線が太すぎるきらいがあるので、次に万年筆を購入するときは目いっぱい細いもの(0.28に匹敵するレベルの)を探そうと思います。どんなのがいいだろうなあ。


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 測量野帳でもきれいに筆記できます。けれどどこへでも無造作に持ち歩いて「雨でも風でも大丈夫!」な使い方をしている野帳と万年筆は相性がよくないかもしれません。野帳には三菱鉛筆のJET STREAM(0.5, 黒)を装備しています。おしまい。


ちょっと追記

書いてからいろいろ調べてみたところやブックマークコメントに曰く、ペリカンやロットリングというところのコンバーターがそのまま使えるようです。

とりあえず、「ロットリングのコンバーター」というものを探して装着してみることを次の目標にします。


(6/25)びっくりして追記

 ひゃ、100ブクマ!! に驚きましたので追記。


たくさんのお運びまことに御礼申し上げます。Satomilogical Researchの開設以来の最大ブクマ記事になってしまいました。はてブニュースやgigazineにリンクがあったようで、流行って怖いですね!ということを実感しました。で、せっかく追記するので、上の万年筆で追記してみようと思います。Rhodia一枚分の短い追記ですけど。

http://farm3.static.flickr.com/2456/3660557708_13d0118527_b.jpg


ここ数日間、筆記してみての感想は癖の強い文房具だなあという感じです。たまにインクが出ないことがあるのは不満。signoとJETSTREAMならそんなことはないのに! とどうしても比べてしまいます。思い切ってペン先を傾けても書ける、というのはなかなか面白くて、もうしばらく使ってみようかと思っています。

※画面の小さいかた、ごめんなさい。いろいろなサイズの画像はFlickrにアップロードしてありますのでそちらをご参照ください。また、読み上げブラウザを使っているかた、ごめんなさい。そんなに長くないですが下に代替テキストがありますのでそちらをご参照ください。(Flickrの個別ページはこちら) 

代替テキスト

はじめての!万年筆記事に万年筆で加筆してみる

・万年筆は、他の人に貸してはいけません!

ペン先を育てるから。他の人に貸したら、せっかくの

自分の癖がなくなっちゃう!…かもしれません。

・ラミーサファリとか、ペリカンジュニアとか、プレピー(\210)とか、

試してみたい! …ペチットも万年筆だっけ?

・万年筆の筆記特性…傾けて書く。しかも、すごい傾けても書ける!

(60度くらいで書いた字)(20度くらいで書いた字)

この「傾けても書ける!」という特性は、uniball signoとは

ずいぶんちがう。

・もっとペン先の細いのがあれば、常用できるかもしれない。

(0.28くらいの筆記はできないとなー。 ←※手でひっかけるとにじむ!

ちなみに、この線がJETSTREAM 0.5で、

この線がuniball signo超極細0.28黒です。)

・いろんな会社のカートリッジが使えるみたい! わーい!

e.g. モンブランのロイヤルブルー

ペリカンの「GTP」

そのほか、ペリカンのインクは「割合万能」らしい。(TL情報)

汚い字で申し訳ありません。

BMBM 2009/09/17 16:45 セーラーのハイエース(1000円くらい;評判はググって)はさらに細いよ。これの極黒カードリッジ(カーボンインク)を使うと、耐水性も良いから野帳の万年筆には良いかもしれません。今年から廃盤になったとはいえ今はスーパーとか簡単なところで入手できますね。また極細ならG-penあたりになってくると思うけど、書き味はカリカリだよ。#4000以上のラッピングペーパーで少し磨くと良くなることもあるけど、腕次第のリスクが伴います。

BMBM 2009/09/17 16:47 G-Penと書いたけど、school Gというものですね。これは400円程度でマンガペンの一種ですね。形状は万年筆です。

並木弘並木弘 2016/02/07 22:01 今回カラーインクの使用を考えています。
取りあえず無印のアルミ丸軸万年筆を購入してみました。
カートリッジのインクを抜いてカラーインク、
PILOT_iroshizuku<色彩雫>・ユウヤケ(YU)をスポイトで
注入して使用してみました。
お〜〜〜美しい色・・・で、コンバーター探しでこのサイトを発見!。
で、次回コンバート購入して見ようと思っています。
他に2・3本アルミ丸軸万年筆を購入して3色そろえたいと思っています。
とても参考になりました。

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