米オラクルのSQL対抗無償DB、日本では提供見送り???

日経コンピュータに「米オラクルのSQL対抗無償データベース、日本では提供見送り」と記事が出ていますが、やや誤解があるように思うので、突っ込んでおきましょう :-P

タイトルの「SQL対抗」は「SQL Server対抗」のつもりでしょうが、そこを略しちゃ意味不明ですよね…。

日本オラクルは、米オラクルが年内に提供開始を予定する無償データベース・ソフト「Oracle Database 10g Express Edition」を、日本国内で提供しないことを明らかにした。

日本国内で提供しないといっても、もともと無償ですから、米国Oracleのサイトからダウンロードすればいいだけではないかと思います (有償契約なら日本法人との日本円ベースの契約や日本語でのサポートなどの問題が出てきますが、XEは無償ですし)。なお、オラクル製品はもともと国際化対応されているので、別途日本語版があるわけではありません。

オンライン・バックアップや管理ツールが使えないほか、日本語などの2バイト文字を使うことができないため、日本での提供を見送る。

10/31のエントリにも書きましたが、DBキャラクタ・セットがシングル・バイトのLatin1 (WE8MSWIN1252) のみなのは、ベータ版のみの制限事項です。製品版ではUTF-8 (AL32UTF8) がサポートされ、日本語データの扱いも可能になる予定です。

The Universal feature is not available in the Beta release of Oracle Database XE, but it will be available in the production release.

MYCOMの「Yet Another仕事のツール」でも、Oracle Database XEが取り上げられていますが、こちらは公平な視点でXEを評価していて、好感が持てます :-) コラム一覧から、第86回、第87回をどうぞ。