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写真生活

2016-09-28

今週はずっと写真集用の最終プリント。

毎日ダミーブックをいじっている。写真を差し替えたり、文章をプリントしたものを挿入したり、切ったり貼ったりを繰り返している。

この作業が全行程の中で一番楽しい。本当のことを言うと印刷が上がってくると「売れるかな」という気持ちが出てきて楽しいというより心配が先になる。

夏にアルルのマルシェで、戦後すぐくらいの普通の家庭のアルバムを買ってあった。表紙が革で、それが擦り切れていい感じになっている。

何気なくダミーブックをアルバムに合わせてみたら天地のサイズが同じだった。閃いた。アルバムを解体してカバーを外し、横幅をダミーブックと同じにカット、見返し部分をカバーに糊付けしてみた。

表面に写真を貼り付けタイトルを入れたら完璧な写真集が出来上がってしまった。表面のスレ具合といい、色といい、もうデザインはこれしか考えられなくなった。

無理だとは思うが特装版作れないかなあ。300冊ぐらいなら一冊一冊ヤスリがけするんだけどなあ。
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2016-09-23

タイトルはdemain。

アートブックフェアでは山ほどダミーブックを見た。

ブックフェアには製本とか用紙の業者も出ていて、その中で写真集の束見本を売っていたのでごっそり買ってきた。束見本(ツカミホン)とは、本の出来上がりのサイズとか厚みを知るために印刷はせず、ただ表紙と中の用紙を束ねたもの。これがあると完成品のイメージが湧きやすい。

作ろうとしている新作写真集のサイズをこれまでの「da.gasita」や「prana」と同じ大型サイズにしようと思っていたのだが、ブックフェアでたくさん本を見ているうちに、もっと小さくしたくなってきた。掌にしっくりくる大きさというか、一辺が20センチくらいの正方形がいい。

買ってきたツカ見本にイメージと近いサイズがあったので、それに合わせて使う写真をインクジェットで出力し、それを本に差し込んでみた。

平面的に並べたときと印象が大きく変わる。ただ眺めるのではなく、能動的にめくる行為。なんども入れ替えて、差し替えもしながら作りあげ妻にプレゼンしてみた。

終わりが良くない、とばっさり切られて再度一からやりなおし。ひとつのズレは全体の問題になる。数日間手元に置いて並べ直しを繰り返した。

もう動かないというところまできたので、冬青に持って行って高橋社長に相談してみた。印刷には色々と制約がある。

サイズと構成にOKが出た。あとは来週中に印刷用にプリントを仕上げるだけ。ステートメントの英訳も出来上がってきた。来月頭に入稿。表紙デザインが上がればあとは印刷となる。

なんとか今年中に出版できそうだ。

2016-09-20

会場をゆっくり見る時間がなかったことが残念。

アートブックフェアは無事終了。

ものすごい人出だった。年齢層には偏りがあって30代がほとんどに見えた。おじさんは少ない。外国人もチラホラ。男女は半々。

売り上げは、個人ではコンプリートセットふたつを含めると総数53冊。pranaは最終日開始直後に完売。量を間違えた。ワークショップ2Bから13人が参加し全体では合わせて96冊という結果になった。コンプリートセットは会場で売れたのはひとつだったが、終了後に会場に行けなかったけれど欲しいという連絡があったのでふたつになった。

九州から朝一番に来てくれたり、何度も悩みながらも意を決して買ってくれたり、ずっと欲しかったと言ってもらえたりと直販の醍醐味を味わえた4日間だった。

ハービー山口さんと小林紀晴さんも買ってくれたし(笑)

今回は初めての出店だったので会期中ほぼ座っていた。どんな人がどんなものに興味があるか、どの色のどのサイズを最初に手をとるかを見ていた。パノラマサイズのものを最初に手に取ることが多い。当然端っこより中央においてあるもの。色味は寒色系に手が伸びる。大きいものよりも小さいものを手に取る人が多い。

参加者の中で2日間売り上げがゼロだったのに、カバーと内容に差があるということで、それを外した途端あっという間にすべて持ち込んだ5冊がすべて売れてサンプルまではけてしまったこともあった。

今回はワークショップ2Bのパンフレットを作って配布もした。13年目にして初の宣伝活動になる。ネットと違って訴求力があるようだ。

3月の香港アートブックフェアと9月の東京アートブックフェアに参加したのだが、香港は個人ではなく出版社が出店するためクオリティが揃っていてお客さんは買いに来るというモードだった。写真集のことをよく知っている人が多く、値段が張っても掘り出し物を探すような感じで買っていく。

東京コミケのように個人での参加ができる。おかげで我々も2Bとしてテーブルを出すことができた。インターナショナルブースは国内外の出版社が出ているが多くは個人。見に来る人はお祭りを見に来るような感覚。自分の感覚にあったものを探している。お目当のテーブルもあるようだ。

隣のテーブルファンの人で常に混んでいて1000円くらいのリーフレットがどんどん売れていた。

来年も参加してみようと思う。次回は写真集だけではなく自分で作ったものも出してみたい。ものが売れるというのは面白い。

2016-09-17

お昼ごはんを食べるタイミングが難しい

アートブックフェア2日目終了。初日にコンプリートセットも売れていい感じでスタートできたと思ったら2日目は動きが鈍かった。

自分のことを知らない人に写真集を買ってもらうのは本当に難しい。気に入ってもらえるのと買ってもらえるのは大きな隔たりがある。まあそりゃそうだ。生活必需品じゃないのだから。明日日曜日と明後日月曜日もずっと2階F号室に座っています。声をかけてください。

9月18日(日)12:00〜20:00
9月19日(月・祝日)11:00〜19:00

1階のインターナショナルブースの中央にはスタイデルブックアワードの応募作品150点が展示されている。これが質と量ともにすごい。念がこもっているといってもいい。

スタイデルとは世界でもっとも有名なドイツの出版社だ。スタイデルで出版されるということは世界レベルで拡散することを意味する。そこでの写真集出版に向けてのダミーブック(自家製本)なのだが、応募作はもはや完成品というくらいの出来栄え。どれもすべて見応えがある。サイズも装丁もひとつとして同じものがない。これは一見の価値あり。工芸品レベルのものもある。

応募総数は700点以上あって、今回展示された150点は特に予選通過という意味合いはないそうだ。単にブックフェア事務局の選択でスタイデル本人は応募作品すべてを見るということだ。

ブックアワードの向かいのブースではスタイデル出版の本を売っている。見るとスタイデルの本に奇をてらったものはない。印刷が目を見張るほどすごいわけでもない。極めてオーソドックスで価格もさほど高額でもない。しかし装丁、サイズ、手触りはひとつひとつ違えている。

いつも本を手元において繰り返し見ることを念頭においている気がする。アート作品をつくろうとしている訳ではないようだ。

さあ「世界でもっとも美しい本を作る男」と言われるスタイデルは何を選ぶのだろう。

2016-09-15

江古田パーラーのパン

アートブックフェアの準備。スーツケースふたつに本をパッキング。相変わらず本は重いな。

海外のブックフェアや展示では割りきって10冊程度しか持っていかないが、東京であれば詰めるだけ詰めようとなる。

そういえば海外のフェアで売ることが多い出版社の方が「デザインと紙質を追求して、軽くても高級感があるものを作るといっていた。これは重要な問題だと。一冊が通常より半分の軽さなら全体でl倍の量を持って行ける。

取らぬ狸の、と収支予想を皮算用してみたら最低写真集が70冊売れなくてはもとが取れないことが分かった。一冊売っておよそ1000円の儲け、写真集を売って生活するのは大変だ。

しかも手元に売るものが少ないときている。エイ出版に連絡したら「旅するカメラ1から3まではもう売れ切れました」となるし、売れ筋の冬青から出た「da.gasita」も在庫切れ。

写真集pranaの残りも少ないので冬青に仕入れにいく。先日売れたプリントの代金と相殺してもらってpranaを持って帰った。

プリント売って写真集仕入れてフェアで販売するわけだ。とにかく必死で売らないとな。

2Bのパンフレット作って印刷し、持ち帰り用のトートバックも仕入た。後は明日午後3時からの開始を待つばかり。

コンプリートセット、是非よろしくお願いします。