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写真生活

2013-06-12

毎日肉ばかり食べていた気がする。



レビューから一夜あけて朝食をとっていると、日本から参加した荻野尚之さんが「あなたが昨日僕に話してくれたことと、つながりを持つ気がする写真家がいるから」とドイツ人の女性を紹介してくれた。

ヨーロッパの有名写真雑誌のフォトエディターで、自らも写真家である彼女と、荻野さんの通訳を介して30分ほど話し込んだ。

彼女のやっている制作行為は僕にとって震えるくらい刺激的で、聞き終わると長年ずっと疑問に思っていたことがすべて解消した気持ちになった。なぜステートメントが必要なのか、なぜノーモアノスタルジーなのか、なぜ今はポートレートが盛んなのか、全部の答えが彼女と話していて分かった。

僕がもっともっと英語ができたら、もっともっと多くのことを参加している彼らから聞けたのに。

とにかくこの経験はどのレビューよりも素晴らしいものだった。


今回日本から参加したのは東京が3人、札幌京都高知が1人づつ。それとニューヨーク在住がひとりの総勢7人になる。100人の参加者のうちで7人だからパーセンテージとしてはかなり大きい。その他にもスケジュールの都合で事前辞退者がひとりいた。

日本からの応募は10人で、総応募数は450人。15名の事前招待者がいるので実際は85人をオンライン選考したということだった。

日本人7人中通訳なしでレビューを受けたのは3人。7人中6人が銀塩プリントをしていた。残りひとりも3シリーズ中1シリーズは銀塩でプリントされている。

この銀塩率はかなり驚くべき数字だ。他の参加者でアウトプットに銀塩を使っているのは、ほぼ皆無に近い。この現象はどうしてかかという話になったが結論は出なかった。

そして44人のレビュワーの中には唯一神戸のギャラリータントテンポの杉山さんが日本から参加していた。レビューサンタフェでは初めての日本人レビュワーということになる。


今回参加にかかった費用はエントリー費と参加費で8万円。エアチケットが13万5千円。ホテル代がおよそ6万円。通訳が二日で7万円。現地交通費、食事その他も合わせると合計40万円。

日本でもポートフォリオレビューが盛んになってきて海外からの優れたレビュワーも来日し、わざわざ自分が言葉も通じないところに行く必要はなくなったようにも思えるが、世界では今どのようになっているのかを実感するには出てみるのも面白いと思う。

一対一のレビューだけではなくて、写真家同士のコミニュケーションで新しい何かをつかむこともできるかもしれない。

サンタフェに限らず日本から国際レビューに参加する人はこれからどんどん増えるだろう。二度の経験からレビュワーを選ぶ際のひとつのポイントとして、美術館や、ギャラリー、出版社などひとつに業種に偏らず、満遍なく取る方が結果的にいいように思う。

どこでどのように人間関係がつながっているかはレビュワーのプロフィールを見ただけでは分からない。そして多くの違った意見は自分の作品を改めて考えるきっかけになるからだ。


これから朝食でそのあとすぐにホテルを出る。日本に帰ってからは知り合った人達にメールを出したり資料を揃えたりと忙しくなる。 時差ぼけはようやく昨日取れた。でも明日帰るとまた1週間は時差ぼけになってしまう(笑)

今日もサンタフェはいい天気だ。