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写真生活

2017-02-20

量子論と「君の名は」 ググってみたら案の定たくさんあった。

フィンランドエアの機内映画の中に「君の名は」があった。評判は聞いていたがまだ見ていない。これで2時間は楽しめそうだ。

泣ける、感動した、3回見たというのが周りにたくさんいて、そうなると見るときにバイアスがかかってしまうもんだが、それを超えて面白かった。単に男女が入れ替わる物語ではなかった。時間と空間という壮大なスケールに落とし込んでいて、伏線が周到に張り巡らせてある。

冒頭におばあさんが組紐をよりながらつぶやく、実はこの映画の全体の構成を表す重要なシーンだ。

「縒り集まってかたちを作り、捻れて、絡まって、時には戻って、途切れて、また繋がり」

「それがむすび。それが時間」

あらー、これって量子論に出てくる「量子のもつれ」と「量子のエンタングルメント」そのものじゃないか。それと日本の神話にも出てくる考えだ。

"demain"を作るときに時間という概念をしばらく調べていた。すると量子論にいきついて、時間がどういったものであるかを大雑把に捉えることができるようになった。それは、にわかに信じられないようなものだった。

「量子のもつれ」の理論を使うと時間が一方方向、つまり過去から直線的に流れているというのは幻想で、それは複層的に重なり合っているということが分かる。

そして量子レベルでは瞬間的な移動(テレポーテーション)がすでに観測されている。つまり空間をジャンプできるのだ。

すると複層的に絡み合った時間のなかも移動可能になるわけだ。過去が未来に影響を及ぼすことを我々は当たり前のことだと理解しているが、実は未来が過去に影響を及ぼすことも理論的には可能になる。タイムマシン夢物語ではなくなっているのだ。

そして一旦なんらかの理由で結びついた量子同士は、空間を超えても絶えず影響しあっていることも分かっている。これが量子のエンタングルメント。

そして日本の神話の根幹は「結びと解き(ほどき)」。結びと解きが絡み合い、物語が編まれていく。

最新の科学と神話(仏教も)は結構同じことを言っていたりするなとずっと思っていたが、それを目に見える形、映画として提示しているように見えた。

だから日本人にヒットしたのかな、などとと思いつつ2時間楽しんだのだった。