熊本2日目。

本来ならば、本来ならば先生の家に2泊もさせてもらうのは非常に恐縮だったので朝に長崎へ抜けるつもりでいたのです。
というか、最初の予定からすれば熊本→長崎→福岡と勝手に頭に描いていたのです。
しかしながら、地図とにらめっこして運賃とにらめっこして、chanoaji先生とにらめっこして熊本滞在に決定。


一番の理由は、先生がどうしても連れて行きたいとおっしゃっていたお店が臨時休業だったから。
というわけで、夜を待ち遠しく思いながら男2人のレンタカードライブで阿蘇までいってまいりやした〜!!

阿蘇の景色が一番良く見える、「大観峰」より。
あと、特製ソフトクリームも若干二日酔いの胃にちょっと無理気味にチャレンジ。

こちらは阿蘇山火口。
火口付近には1,000度を越える水というかお湯というか、そういうモノがたまっているそうです。
色は想像もつかなかったけれど、エメラルドグリーン。
こういった火口的なものは初めて見たのでボルテージはあがる。
しかしながら、火山から吹き出るガスで少しだけ喉が刺激でヒリヒリしたり、鼻がムズムズしたりしてあらためて危険性も実感。
あとは、途中の「馬乗り場」で発見した馬のミナコちゃんです。
子供達がこぞって乗っていたのが少し印象的。牛や馬の放牧もこの時期は盛んなようで、いたるところで出くわしました。

高森田楽保存会。

阿蘇山を降りて、お昼を少し過ぎたところ。
先生のオススメで田楽を。
熊本で田楽!?と思いながらも、素敵な田楽をたべさせてくれるトコロへ。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0006303407/M0043000692/

ベースで食べさせてくれるのがヤマメ、味噌豆腐、里芋、こんにゃくピーマン。
それに揚げたての油揚げとキビご飯にだご汁がセットで出てくる。
牛肉や鶏、他にも色々メニューはあるのだけれどベースのメニューを食べただけで十分お腹一杯。
どう考えてもお腹一杯。
でも、ヤマメとだご汁はやたら美味しいよ。先生はヤマメをホントに何も残さず食べてしまうくらい。
今度は大人数で行って、ベースをシェアして他のメニューにも挑戦か?
なにはともあれ、すごく美味しい。材料と味噌と炭のバランスがとてもよいのだろう。
秋篠宮殿下も去年見えたそうだ。
お昼も夜もこんな美食していて良いのだろうかと思う。

この旅の一番の目的、「好信楽」へ。

阿蘇からサクッと戻ってきて、少しだけ繁華街のセレクトショップなんぞを覗いてみたりする。
申し訳ない話だけれど、やはり東京はモノに溢れているし何せ選択肢が何かにつけて多い。
東京にいなかったら、こんなに何かとうるさい人間にならなかったのではないかとすら思う。


POPEYE (ポパイ) 2006年 09月号 [雑誌]

POPEYE (ポパイ) 2006年 09月号 [雑誌]

ポパイとPENの広告特集2を購入し、しばしスタバでシェイクンレモンパッションティー飲みながら読書。
考えてみれば、去年の神戸大阪旅行でもよく飲んだなー。


夜が訪れ、この旅の最大の目的、馬刺&馬焼の店「好信楽」へ。
結論から言うと、これは「幸せ」の一種の形です。

店名は、「好きで、信じて、楽しいことを」から来ているとのこと。意味も響きもとっても好きな言葉です。
熊本の至宝、馬のレバ刺。その辺で食べられるコリコリしたモノとは別物の、プリッとしていながらもスルッと溶けていく食感。これでまず幸せです。

店内は旅館を改造して作ってある、非常にがっしりとして力強いフォルム。
カウンターからはメニューに無いウイスキーやブランデーも注文できるようです。
馬刺しも、いままで食べてきたものがまるでウソだと思えるような食感。あとは、自家製のタレが美味しいんですね。
タテガミも、少し冷えたまま固いくらいで口の中にほおりこむ。
そうすると、ホロホロッとくずれて自然と喉元を通っていく。

オーナー夫妻が接客を担当。ご両人ともに上品かつ物腰柔らかい人で、写真はオーナー。素敵です。
この馬肉が至宝中の至宝。
これを食べずして馬刺しとか馬肉がどうのこうのとは言えません。むしろ、他の動物のお肉すら食べられなくなります。
ハラミと上ヒモと、あとは失念。
表面を軽く熱を通すだけ。少しでも焼いちゃうと中が固くなり、食感が悪くなる。
ニラとタマネギをお好みで一緒にタレにからめていただきます。
これが美味しんぼでいう至高のメニューではなかろうか笑。

一通り先生の推奨コースを食べ終わったものの、あまりに美味しかったので追加でもう一品。
「芯根」といって、馬の心臓付近の動脈だそうです。
これが今までの柔らかいモノたちとうってかわって良い歯応えがあるもので、気分を変えるのにも大変良かったです。


とにかくベタに褒めてますが、本当に美味しいお店っていうのはこういうお店のことを言うんだなと。
自分の舌はまだまだ未熟で、chanoaji先生にお店を紹介する時には相当なプレッシャーを感じる原因にも。
本来なら焼酎でいただくものなんだろうけれど、アードベッグラフロイグといったウィスキーでいただきました。
お肉自体の味が優しいので、お酒の味が強くても決してきつくならない。
この夜で、旅の9割は終わったようなもんでした。