予防接種について4(DPT-IPV)

予防接種というものはどこまでいっても自分で決めるしかないもので他人に対して勧めも止めもするものではなくここに書いていることも娘のための記録でしかない。でも調べたことを書くのも誰かの参考になるかもしれないとも思うのでまだ途中ではあるが書いてみる。
ジフテリア(D)百日咳(P)破傷風(T)のいわゆる三種混合(DPT)については今のところ保留している。
より正確には急いで打たなくてもいいという判断まではした。
最近はDPTに不活化ポリオワクチンを足したDPT-IPV(四種混合)なども打ったりするようだがポリオについては打つつもりは無い。なんで抱き合わせ販売のようなことをするのかねえ…
自治体からの予防接種の案内によると「日本では1980年を最後にポリオの自然感染なし」「2000年に日本を含む西太平洋地域でポリオ根絶」だそうだ。しかし「インド、パキスタンアフガニスタン、ナイジェリアではまだ発生」しているとか。
不活化ワクチンになってワクチンのせいでポリオにかかる確率は減ったのだろうが完全に安全な訳ではないだろう。日本では発生していない病気のためにリスクのあるものを接種なんてしていられない。特定の地域でのみ発生するというのならその地域からの入国者を検査するなり患者を隔離するなりすればいいはずなのになんでみんなで打ちましょうということになるのか?
でも決める方の立場になればその理由も何となく分かる。ポリオにかかる確率がゼロで無い以上もし予防接種をやめた後に患者が発生して「予防接種をやめたせいで病気にかかった」と言われるよりは現状維持で判断を避けた方が余計な批判を受けなくてすむ。
お上などの他人に決めてもらうのが好きな人も多いのだろう。しかし自分は自分で考えて決めたいと思う。将来娘がポリオなどの病気が蔓延している地域に行きたがるかもしれない。その時は娘が予防接種を受けるかどうか自分で判断して決めるだろう。でも今は病気のところには近づけさせないように気をつけることで対応する。気をつけると言っても正確な情報を出さない政府では難しいところもあるのだが…
次は百日咳について。これも打つ必要は無しと判断した。
大人がかかると咳は長期間でるが軽症で乳幼児がかかると重症化する場合があるそうだ。乳幼児(特に1歳以下)の危険な期間をどうするかが問題となるが人の多いところに連れて行かないことで対処した。
そもそも百日咳の予防接種は効果が疑問だ。2012年ワシントン州での流行時は3ヶ月から10歳まで患者1000例のうち75.8%は予防接種が完了していたとある。91.2%は接種歴があったとも書いてあるのを見るとそれって効いているの?と思う。少なくとも流行したということは流行を止める効果は無かったということだ。
DPTワクチンの特徴によると「百日せき菌から分離・精製した感染防御抗原を含む液にアルミニウム塩を加え」とある。一時期アルツハイマーの原因ではないかと言われたアルミニウムだ。アルミニウムがアルツハイマーの原因かどうかははっきりしないようだがとる必要がないのは確かだ。少量だから大丈夫と言いたいのかもしれないが自分の娘にアルミニウムを注射したいとは思わない。
次にジフテリア。これも打つ必要性は低いと判断しているが最悪打ってもかまわないかなと思っている。
ジフテリアの患者発生数は1999年を最後に国内では認められていないそうだ。ソチオリンピックもあったしロシアに行った人から菌が持ち込まれる可能性もあるとは思うが確率は低いだろう。
ジフテリア破傷風の予防接種にはトキソイドを使うがトキソイドとは何か?簡単に言うと不活化ワクチンの一種ということになるが自分の理解では次のようなものだ。
ジフテリア等の菌に感染するとその菌が毒素を出して毒素のせいで病気になるがその毒素を出せないようにしたもの。毒性がなくなっているので病気にはならないが菌の情報だけはからだが覚えて抗体が作られるので予防できる、という理屈のようだ。
作り方からして危険度は少なそうだが不活化ということで例のアルミニウムが入っているようでかかる確率が低いならあまり積極的に打たせたくはないが最悪破傷風とセットで打ってもいいかなと思っている。
最後に破傷風。これがなかなか難しい。
破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではないため予防接種を勧める人の口癖である「流行を防ぐために予防接種」というのとは関係ない。そのかわり土の中にいるため流行していないから大丈夫ということにもならない。嫌気性で空気に触れると菌が死ぬので傷口あら菌が入らなければそう簡単にかかるものでもないように思うがかかるときはかかるし大きくなったから大丈夫ともならない。
破傷風単独のワクチンにもアルミニウムが入るようでなんだかなあとは思うが保育園に行けば砂遊びをしてそこで怪我をして菌が入ることもあるだろうからジフテリア破傷風トキソイドの2種混合(DT)ぐらいなら打ってもいいように思う。しかし日本では抱き合わせで3種や4種混合で打とうとするので保留している。
本でDTおよびTの予防接種は2005年から任意接種になったというのを読んだ。しかし予防接種実施規則では「又は、沈降ジフテリア破傷風混合トキソイドを二十日から五十六日までの間隔をおいて二回皮下に注射」とあるのでDTを打っても任意(勝手に打った)ということにはならないようにも読めるのだが法律の専門家でもないのでどこか責任がとれそうな機関に問い合わせて文書で回答をもらえたら打とうかと考えている。といっても問い合わせるのも結構手間なのだが…
保留にしている間に保育園で破傷風にかかったら困るのだがいろいろ調べていた時に気づいたことがあったので保留にしている。破傷風トキソイドは治療にも使うようだ(治療と言っても治るわけではなく毒性を抜いたトキソイドの方がからだの中で増えれば毒のある菌が増えるのを遅くできるだけのようだが)。犬に噛まれた後に破傷風トキソイドを注射することもあるようだ。ということは保育園で怪我をしたら急いで病院に行って保険で破傷風の注射だけを打ってもらうということもできるはず。過剰接種については大丈夫と書いてあるのもあれば悪いと書いてあるのもありよく分からないが元々打っていなければ問題ないだろう。
というわけでいざとなれば破傷風トキソイドだけ打ってもらうこともできるので急いで3種混合は打たなくても大丈夫だろうというところまで判断したのでとりあえずMRを優先して打って2種混合が打てないのかどうかは後で確認することにした。
DPT(-IPV)についてはとりあえずこれで終わり。調べた時にすぐに書けばいいことなんだろうが一度調べたリンクを後から探し直すのが結構大変だったので書くのに時間がかかってしまった。