軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

海上保安官を増強せよ!

対馬沖で違法操業中であった韓国漁船の立入り調査をしようとした海上保安官が『拉致』されたと言うニュースに,『恐れていた事が現実になった』と思った.しかも,乗り移ろうとした保安官の一人は海面に落下し,乗り込んだ二人は韓国船員等に羽交い締めにされたという.
北朝鮮工作船を,鹿児島海上保安部が追跡して『撃沈』した時に,私が北朝鮮工作員だったら「日本の海上保安官が乗り移った時点で『拉致』脅迫し,そのまま逃走する」と言っていたのだが,海上自衛隊の友人も海保の友人も「同感だ、それが恐ろしかった。今回はラッキーだった」と言った.
あの時は『いつもは”やさしい”日本の巡視船」が,まさか中国側の排他的水域にまで『侵入』して『強硬に追跡』するとは想定していなかった『工作船の指揮官』が、接弦されると同時にパニックになって銃を乱射したから、結果的に成功したのだ,と私は今でも思っている.
今回、その時感じた『恐れていた』事態が発生したのである.
海保はあの時の『反省・教訓』を徹底していなかったのだろうか?それとも『韓国漁船』だからと,気を許したのだろうか? だとしたら甘い甘い!!
国際関係に『恩義』や『同情』は禁物である.
海保の上層部、国土交通省の責任者は,今回の事件を猛省して,直ちに断固たる対応策を講じるべきである.そして12300人と言う,海国日本の警備担当部門としては『恐ろしく人員が少ない』実情を直ちに改めるべきであろう.自衛隊を増強せよ,と言っても「無理」だろうから、せめて周辺海域の『平和と安全』を担当する海上保安官(それも現場担当の)を直ちに10倍に増員すべし!と提案したい.就職出来ずに困っている若者は,町にあふれている.彼らを『救済?』する絶好の手段でもあろう.勿論,精強な海上自衛隊をどんどん活用する事は当然であるが.