軍事評論家=佐藤守のブログ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

■軍事を語らずして、日本を語るなかれ!!■

2006-08-16 一夜明けて

一夜明けて

昨日の、小泉首相の靖国参拝は、大多数の国民に好感を持って迎えられたようだ。

好感を「持てなかった」のは、アジア近隣諸国と呼ばれている「中国」と「韓国」だけのようだが、それも既に「振り上げた拳の落としどころ」を探りつつある、と見て差し支えあるまい。「アジア」には、中近東を含めると38カ国(総合世界日本地図)もの国がある、とされているのに、何でわが国のマスコミはこの2国にこだわるのだろう?

大東亜戦争で「被害を与えた?から」のようだが、ならばミャンマーだって、インドネシアだって、フィリピンだって、その他太平洋に浮かぶ多くの島々があることを忘れてはいないか?しかし、これらの国々は、靖国神社に首相が参拝することは当然だと考えているのだから、確かに彼ら「マスコミ」にとっては「絵にならない」から取り上げる意味がない。

ことごとく多数決の原理なんぞ持ち出しては民主主義を振りかざすくせに、自分に都合が悪いことは取り上げないのである。

さて、今後の彼らの動きを、無責任に分析してみよう。

15日に、小泉首相が靖国参拝したことを報じた15日夕刊各紙の見出しから、その取り上げ方を見てみると、

1、日経・・・「小泉首相が靖国参拝」「終戦記念日・現職は21年ぶり」「昇殿し一礼・今日が適切」「中韓強く反発」。ところが社会面は異様に薄めてあり「正装の首相・表情硬く・・・小雨の靖国うつむき加減」とある。私には「表情が硬い」とは思われず、ましてや「うつむき加減」だとは全然見えなかったが、心が曇っている記者が見るとそう見えるのだろう。

2、朝日・・・「終戦の日首相靖国参拝」「現職では21年ぶり・次期政権の課題に」「首相・適切な日と判断」「中韓『挑戦』『失望と憤怒』」「河野議長・戦争責任に言及」。社会面はやはり「怒りと失望」が渦巻いていて、「注目の朝賞賛と怒り」「波紋顧みず小泉流追悼」と大きく取り上げているが、日経と同じくここでも「うつむき加減で本殿に」とある。やはり朝日と日経の記者の心には共通点があるようだ!

3、読売・・・「終戦記念日首相が参拝」「靖国・公約通りに」「適切な日と強調」「中韓が抗議声明」と比較的穏やかだが、社会面は「歓声と怒号靖国騒然」「参道、朝から1万人」「機動隊と小競り合いも」「遺族両論・・・」とあるが、そんなに「怒号」が飛び交ったのだろうか?記事によると「反対派の約30人が、機動隊員と小競り合いした」そうで、これが「騒然」の根拠らしい。もっとも「騒然」とは「がやがやと騒がしい」ことを言うから、うそではない。

4、毎日・・・「首相8・15靖国参拝」「本殿上がり記帳」「中曽根氏以来21年ぶり」「韓国『失望と怒り』・中国も抗議の非難声明」と、比較的穏やかだが、社会面は「靖国」と「追悼式典」を見開きで大きく取り上げている。こんな調子で「日支事変」を報道し、100人斬りという虚報を流したのか、とその構造的欠陥を見る思いがする。

5、東京・・・「小泉首相が靖国参拝」「終戦記念日で初」「現職で21年ぶり・中韓は強く反発」「次期政権に『負の遺産』」とあり、比較的穏やかに見えるが、社会面は「騒然」としている。「火種残し8・15強行」「国内の問題ではない」と、大きなゴチック文字が躍っているが、内容は空疎である。

6、産経(16日朝刊)・・・「終戦の日首相靖国参拝」「6年越し国益守る」「中国、次期首相見据えた抗議」と、さすがに半日遅れ?らしく冷静である。

総括すると、毎日は経営不振そのままの低次元、朝日は確信犯だが、既に「戦略方針を変えつつある?」様に感じる。滑稽だったのが社会面の「関係者談話」で、「反対の中なぜ」「政治劇場」と非難する人々が、「韓国光州市に住む李金珠さん(85)、李熙子さん(63)というれっきとした『韓国人』であり、日本人は平和遺族会全国連絡会代表・西川重則さん(78)」だけという顔ぶれだったことだ。他に朝日に協力してくれる『一般国民』はいないのだろうか?なんとなく「従軍慰安婦」「毒ガス」「南京事件」の記事構成法「教科書“誤報事件”」を髣髴とさせられ、この旧態依然とした手法にこだわっていれば、インターネット時代を生き抜けない、≪朝日≫はやがて≪夕日≫になり沈んでいく予感がする!

日経も、メモ“事件”が再燃することの無い様、慎重に「落としどころ」を求めているように思われる。

ところで、各紙それぞれが「独自」の識者?のご高説を掲げているが、その系列は今後の参考になる。ここでは私が尊敬するジャーナリスト・桜井よしこ女史のコメントを掲げておこう。(毎日夕刊)

「小泉首相のこれまでの参拝は中国との折り合いを考えていたが、首相として最後のチャンスで8月15日に参拝した。これは今後の外交を考える上での重要な指針になる。中国は、靖国神社の「A級戦犯」合祀を当初は問題にしていなかった。行き違いやメディアの報道の仕方も影響し、歴史問題が外交カードになると学習したのだと思う。「A級戦犯」合祀が発覚した当時、中国は旧ソ連の脅威に対し、日本の軍事強化の必要性を主張した。靖国問題は国内問題で、中国や韓国にいわれるべき問題ではない。小泉首相がきちんとした形で参拝したのは中国が外交戦略で靖国を利用していると実感したからだと思う。国内のことは国内でやる、外交問題にはさせないという決意の表れとして評価できる」。

全く同感である。

敢えて付け加えるとすれば、小泉首相の過去5回の参拝は、8月13日、4月21日(春季例大祭)、1月14日、元日、10月17日(秋季例大祭)であり、参拝の方法も“それぞれ”であった。これが小泉流の「戦略」であったことに気がつかなかったメディアの愚かさ、日本の偏向メディアを信じ込んだ中国政府の愚かさが、逆に小泉首相参拝の成功を導いたのである。首相は言った「いつ行っても混乱させようという勢力がある。いつ行っても同じなら、今日は適切な日ではないか」と。首相はこれを5年かかって確認したのである。そして今回は、はっきりと中国政府に「『日本の一部勢力』を過信することの無いように。また、『靖国問題に口出しするのは内政干渉であり、日本国民は断じて受け入れない』というシグナル」を送ったのである。

こうして8月15日の公約は守られた。

靖国問題に関与して、大恥をかいた議員たちが大勢いるが、中でも加藤氏は「泣きっ面に蜂」だったろう。

お気の毒でお慰めの言葉も無いが、みのもんたのように、彼が受けた「災害」を茶化すようなことは、同じ昭和14年生まれの“同級生”として私はしない。

ただ一言助言しておきたい。靖国問題で「散々利用され」、その上「自宅火災」で、ニュースに取り上げられ、スタジオでは「茶化される」。つまり、メディアの寵児になるということは「骨の髄まで搾り取られる」ということであり、どちらに転んでも「ウハウハ」なのがマスコミなのだ、ということを自覚してほしい、ということである。

彼は実は「中国に利用され」、その分国内メディアを「うまく利用してきた」と思い込んでいたのかもしれないが、今回の火災事件?で、どうであったかが明白になった。

彼こそが「ピエロ」だったのである。桜井女史が言ったように、中国という国は「自分の都合でどのようにでも方針を変える国」である。それが日本国民や周辺諸国から信頼されない不信感として、根底にあることを忘れてはならない。

8月15日の首相公式参拝という、当たり前のことが今まで混乱「させられていた」原因が、今回浮き彫りになった。一夜明けて、冷静さを取り戻した国民は、今後のポイントである9月20日に向けて、油断無く構えていく必要がある。



≪お礼≫

気がついたら250万件を超えるヒット数になっていた。昨年5月中旬に、友人が立ち上げてくれたこのブログに、ポツポツと素人日記を書き込んで約1年3ヶ月、熱心なコメンテーターに支えられて≪背中をたたかれる≫ようにキーボードをたたいているが、責任を痛感している。しかし、今年はこの国の大きな曲がり角だと思うので、気にせず≪勝手なことを≫書いていくつもりである。お気に触ってもお許しあれ。



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