軍事評論家=佐藤守のブログ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

■軍事を語らずして、日本を語るなかれ!!■

2006-11-28 八重山訪問記ー2

八重山訪問記ー2

 私の講演内容は「先島近海波高し!」との題で、1,2008年危機説のシナリオ。2、台湾が望む「独立」とは。3、中国側との会議で感じること。4、尖閣問題。5、先島方面をどう守るか。6、結び、として、特に現役時代に体験した尖閣問題について具体的に解説し、「毅然たる態度で」とか「政治生命を掛けて」などという“修飾語の羅列”だけでは軍事問題は決して解決しないことを強調した。

 青年会議所のメンバーだけあって、多くの勉強会で軍事問題などを研究している方々が多かったが、私の具体的体験談は効果があったようだ。

 たとえば、先島周辺の侵略に対する「抑止力」としては、殆ど活用されていない“不良資産”の代表的存在である「下地島空港」に、戦闘機部隊を進出させれば、この周辺の軍事バランスは安定して、平和が確立されるし、島の活性化にも大きく貢献できるという提言は、非常なインパクトを与えたようだ。

 また、多くの方々との会話の中に、尖閣は石垣の“町内会”なのに、我々が近づくことが出来ない不思議な島だ、というのがあった。

 石垣市会議員でさえも上陸できないということは知っていたが、現地で聞く話には説得力があった。近づけば、海上保安庁の巡視艇が警告を発してこれを阻止するというのである。まるで香港や台湾からの「侵入者」扱いである。その理由は、外務省からの指示にあるそうで、「日本の外務省は石垣市民の味方ではない」という言葉には怒りがこもっていた。

 島の産業は観光が主で、本土からの観光客やマリンスポーツ客以外に、釣りブームで釣り客が多い。車で島を一周したが、石垣だけでも相当な釣り客が民宿している。しかし、尖閣周辺は豊富な漁場なのだが、本土からの釣り客を乗せてこの魚場には近づけないのだという。そこで本土からの釣り客たちは、台湾に渡り、台湾の漁船をチャーターして、尖閣周辺で釣りを楽しむのだという。ところが驚いたことに、海保はそれは阻止しないという。そこで石垣市の漁業関係者は怒り心頭に発しているのだが、これも外務省指示でできないらしい。「先生、一体尖閣は日本のものなのでしょうか?台湾の漁船で釣りに行く日本人も日本人ですが、こんなことを許していれば、やがて香港や上海の漁船に乗った日本人が、堂々と尖閣に釣りに来るようになるでしょう」。

 船舶関係の会社で働いている若者が、「以前尖閣で外国の大型船が座礁したのですが、早く離礁させる必要があるのに沖縄地方には大型の曳船がなかったので台湾から借りたところ、外務省からクレームがついた。現場は一刻も早く仕事をしたいので、電話をかけたところ『上層部の指示です』とそっけなかったから、怒り狂って受話器を投げた」と言ったから、私が「上層部とは誰ですか?と聞けばよかったのに」というと「私も若かったので…」と頭を掻いた。

 一事が万事だとは言いたくないが、国境の島々では、内地の国民が想像する以上に大きな矛盾を感じている。もはや「親中派の総理大臣時代」ではない。速やかに改めるべきであろう。

「主権を守れ!」だとか、「尖閣は日本の領土!」などと、都心部での講演会やパネルディスカッションが盛んで私も時々招かれるのだが、現場はすっかり「主権を喪失」しているのである。

 10年前の「沖縄騒動」もそうであった。普天間基地問題を県民投票にかけてみたり、一坪地主たちが大挙押しかけて「反対闘争」を激化させ、それを反日マスコミが大いに煽ったが、地主の中には、本土の反日団体に所属するものが多かったし、大阪や東京などの市議会、県議会議員たちも含まれていた。

 沖縄の人たちは、彼ら彼女らのことを“一坪地主”ではなく、その面積から「ハンカチ地主」と呼んでいたが、中には「司令さん、絵葉書地主よ」と教えてくれた方もいた。そんな実態を知りもしないで政治家たちが動いたから、当時は大混乱、普天間基地移設問題は、10年たってもまだ進展していない。

 2008年に、青年会議所全国大会が那覇市で行われることに決まったそうだが、「運搬手段をどうするの?」と聞くと「それが大問題です」という答えが返ってきた。20000人もの青年たちが沖縄に集中するのだそうだが、ざっと計算しただけで、ジャンボ機が40機必要になる。JALとANAは大もうけ?かも知れないが、実際には不可能に近いだろう。そんな機材集中は無理だし、第一那覇空港の収容能力に限界がある。仮に那覇基地に所在する自衛隊機を一時的に“追い出して”も、まず不可能だろう。会議が行われる数日前から五月雨式に集合し、帰る時も五月雨式に帰る以外にはあるまい。つまり「時間差集合」方式である。

しかし、仕事を抱えた責任者たちの会合である。のんびりと観光できるわけはない。時間は限られて居る。まさか米軍の嘉手納基地や、移設されていない普天間基地を「お願い」して使わせてもらうわけにも行くまい。沖縄という島国県のこれが実情なのである。我々「沖縄守備隊」は、そのような条件下で、いかに補給が途絶えないように配慮しつつ「戦うか」を常に研究してきたから、その実態が良く分かる。

 地上の移動手段が豊富にある本土との違いを、彼らは痛切に感じていて、その難問に対処しようとしているのである。実に頼もしく感じたのだが、政府はそのような沖縄県の特性を十分認識して“善導”する必要があろう。

 八重山を始め、沖縄県の青年たちの多くは、一部マスコミが報じるような「反戦活動家」では決してない。彼らは真剣に国防問題を研究しているし、知りたがっている。そしてもちろん沖縄の将来に向けた「村おこし活動」を積極的に続けている。

 何はともあれ、政府は「尖閣諸島は日本国の領土である」ことを、「態度」で明確に示して欲しい。

tazaemontazaemon 2006/11/29 01:25 このブログで核論議の是非についてコメントを投稿したが、
米国が「それは日中間の問題だ」と言ったとき、我が国は核武装すべきであると見解を述べておいた。

民主党が上下両院で過半数を獲得してしまった現在、二年後のヒラリー・クリントンが「それは東アジアの問題ではありませんか?」という悪夢を見せられている。
もともと、この尖閣諸島の帰属について、米国は曖昧にしたのは、日本が米国の助力がどうしても必要になる事態を目的としたからである。

如何なる事態になろうとも、米国にとって日本は最重要の国(地域?)であり、中華体制に入る事を許さない。
だから、安心して良いかと言うと全く違う。
その事態が生じた時、日本が断固とした対応(態度などではない)が出来ない場合においては、かならず米国が最前線に出て、中国を排除する。

交戦も辞さぬ対応が出来た時も、米国は惜しみなく支援をする。

では何もしなくとも良いではないか、と思う人間は何も解っていない人間である。
前者の経過を辿った時、期待してくれているアジア諸国の信頼をなくし、当然のごとく米国からは三流国の扱いを受ける事になる。

後者を選べた時、ブッシュが夢見た「英国と同等の同盟国」として処遇される。

この事を役人上がりの算盤屋(谷口、片山等)には到底理解が及ぶところではない。
借金までして日露戦争を戦わなければならない戦争と認識し、決断したエリートたちの苦悩に我々は学ばなければならない。
勝利すなわち賠償金の図式でおどった新聞、知識人たちの程度の低さは100年後の今日も全く変わっていない。

梟 2006/11/29 10:20 <夢のまた夢>;美しい国になれるか?昨夜の郵政造反組の復党会見で、政治屋の発言を聞いてこの国の政治屋のレベルからしていじめや、汚職、給与不正受給等のあらゆる社会悪が解消できないことが自明と思えましたね。結局日本人は外圧がないと動けないんでしょう。与党もウソつく、ジャマイカの棄民移民も外務省がウソをつく このような政府を誰が信じようか?目黒区都議の不正(公明党まで)など地方さえも腐敗している。

youchan8411youchan8411 2006/11/29 11:26 嫌われているようですが、 重大なニュースです。
「沖縄は独立すべきだ」依然高率=「自立できず反対」も増−県民調査・琉球大 」
産経新聞:「道州制」法案、衆院通過 北海道で試行的に権限委譲
http://www.sankei.co.jp/news/061128/sei007.htm

分権推進法案が衆院通過 権限移譲など盛り込む
2006年11月28日(火)13:41

http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/20061128a1290.html?C=S

(*- -)(*_ _)ペコリ (*- -)(*_ _)ペコリ 2006/11/29 11:47 沖縄の方たちたいへんですね。
尖閣諸島周辺で台湾の人は近づけるのに日本の人は近づけないとなると、どんどん帰属が曖昧になりますね。外務省のチャイナスクールの意向なんでしょうか。尖閣に海保か自衛隊の基地を置いちゃいけないんでしょうか?

カントリー娘。カントリー娘。 2006/11/29 13:40 カントリー娘。メンバー脱退の理由は・・・・

http://82809462.at.webry.info/200611/article_1.html
見てね。

JGSDFJGSDF 2006/11/29 15:14 読めば読むほど心苦しくなるこの手の話題です。北への締め付けを本格化させている安倍総理を応援します。

色仙人色仙人 2006/11/29 19:57 佐藤様、イイ話です。
http://meinesache.seesaa.net/article/28513500.html
白豪主義・白人特有の傲慢からアボリジニを虐殺
した連中。「黄色い人間」など塵くらいにしか思ってないと認識してました。ところが、どっこい!

青い竜胆青い竜胆 2006/11/29 20:12 安倍氏の北への締め付けはポーズでしょう。
北の財源であると同時に、自分の利権でもあるパチンコは野放し。
いっこうに増えない政府認定の拉致被害者。
何時になったら朝鮮総連を潰すのか。
安倍氏は確かに親中派では無いと思いますが、夫婦揃って親韓派だと私は見ています。
どっちも日本の国益を害し、信用出来ないという意味では同じです。

沖縄の「村おこし活動」には『公営カジノ』と『さとうきび』(車の燃料のエタノール)が実現出来れば税収や雇用もマシになるのでは、と思います。

とおるとおる 2006/11/29 20:14 外務省の異常さには驚きました。
外務省に居る他国のスパイ・工作員を洗い出し、処分するべきでしょう。

tazaemontazaemon 2006/11/30 00:03
youchan8411 さん
評判が良いかどうかの問題ではありません。
もし、沖縄が独立したとして、どのようになるのでしょうか。

現在のところ、これと言った産業がないので、自立の為、諸外国(日本も諸外国のひとつとなりますが)からの支援が必要となります。

日本からの分離独立ですから、日本とは相当の軋轢が生じているだけに、支援には消極的となり、当然琉球共和国側も日本には頼りたくないと思うのが人情でしょう。

米国、中国、韓国、台湾などが利害関係国として硬軟取り混ぜた外交交渉を迫ってきます。
さて琉球共和国としては、それらの国々と等距離、あるいは対等に国交を結べるでしょうか。
国力の問題もあります。
人材(特に政治的人材)の問題も有ります。
軍事がお嫌いのようですが、国防、治安はどうするのでしょうか。
米軍に出て行ってもらうつもりでしょうか。

米国はアリューシャン列島から日本、琉球共和国、台湾、フィリピン、インドネシアに至る弧状の地域を自国の防波堤と考えています。

例を挙げて見ましょう。
1992年米軍はフィリピン政府の要求をうけ、全面的に駐留軍を撤退させた。
数年後、中国は南沙諸島を実効支配、その時になってフィリピン政府は米国に「中国の不法行為に何もしないのか」と暗に米国の介入を要求した。
米国は「はあ、しかしその地域に米軍はいませんから」とにべもなかった。
中国は実効支配した南沙諸島を足場にし、今度はベトナムにカムラン港を使用させろと迫ってきた。
ベトナムは困った、今までは北方の守りさえしておけばよかったが、今度は南北からの挟み撃ちにあう。
今回のAPECのあとに、早速中国軍部が押しかけた。
カムラン港使用を拒否した場合のシミュレーション(恫喝)などしたに違いない。

もし米軍が撤退したら、間違いなく中国が出てくる。
その時フィリピン政府と同じ要望をしたら、何のための独立だったのだろうか。

まあ、女子高生を使って「静かな沖縄を返してください」などと平気で言うような教育をしてきた県だから、ヤマトンチュウとしてみれば、いささかウンザリしている。
間違いなく言えることは、沖縄が独立すれば、日本にとって、かつての征韓論の時代の朝鮮半島と同じ存在になり、とても「静かな沖縄」とは行かないだろう。

先の投稿の「谷口、片山」は「谷垣、片山」の間違いでした。

おっはーおっはー 2006/11/30 05:57 時事通信 - 「沖縄は独立すべきだ」依然高率=「自立できず反対」も増−県民調査・琉球大
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061127-00000104-jij-soci

林泉忠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
林 泉忠(りむ ちゅあんてぃおん 通称:りん せんちゅう LIM, John Chuan-tiong 1964年11月27日 -)は、在日香港籍中国人政治学者。専門は、国際政治学。現在、琉球大学助教授。

まさかここで上の記事を真に受ける人はいないと思いますが、問題なのはこういう人物を雇い入れる大学と、これを報道するメディアです。これはかなり深刻です。


沖縄が中国の工作拠点になりつつある!?
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/21977/

五朗五朗 2006/11/30 09:31 >tazaemonさん
左翼メディアを信用しての沖縄叩き、ウチナンチュとしてみれば、いささかウンザリしています。
日本が嫌いなら復帰していませんし、米軍が嫌いなら基地内で働く人があんなにも出て来はしません。
軍事嫌いに関しても、何をか言わんや、です。
マスコミの行き過ぎたチェック機能の発露に、次期当選をかける首長が悪乗りしているだけに過ぎません。私が本土に居た頃の自治体も、同じ構図でしたよ。
マスコミで伝えられているイメージと実情は違う!、と謂う事を県知事選で示したはずなのに、これ以上何を示せと言うのですか。
このような事が積み重なった不満が、「独立」などという、誰もが本心では思っていない回答を導くのですよ。

有馬温泉有馬温泉 2006/11/30 22:29 東シナ海海底資源問題で個人的趣味で調べた範囲ですので推測が混じりますが、外務省の指示は国連海洋法条約に則った妥当な内容だと思われます。

国連海洋法条約では境界を協議により定めることと、合意を妨げる行動をとらないこととなっています。
国連海洋法条約に則り境界が定まるまで、明確に日本の管轄権が及ぶのは日本の領海のみであり、排他的経済水域(以下EEZ)はグレーゾーンとなっています。
海上保安庁の報告を調べるとわかりますが、国連海洋法条約に則った二国間漁業協定の結ばれた中国と韓国に関しては、漁業協定が結ばれる以前は0であったEEZの拿捕件数が、毎年数例になっています。
日台に関しては協議自体行われておらず、今年に入ってやっと協議を行おうという話になった状態ですから、領海での拿捕は毎年数例ありますが当然EEZの拿捕件数は0です。
同様に尖閣諸島の領有権は日本にあるというのが日本の公式見解ではあるものの、日中間で棚上げすることとなっておりますので、中国台湾の漁船が領海内に侵入することを排除するのが毎年恒例のイベントとなっており今年もありましたが、日本側にも棚上げの領域で実効支配を強化する行動を自粛し、相手側の行動にレベルを合わせる程度に抑えています。

外務省をスケープゴートにするのはただの自己満足であって、問題視すべきなのは領有権の棚上げを解消しようという政治的な決断がなされないことです。
政治の責任はその政治家を選んだ国民にも責任の一端がある以上、領有権の棚上げを解消し交渉に入れという声を上げることが、より前向きな行動だと考えます。

fglroejupwfglroejupw 2008/02/26 02:04 Hello! Good Site! Thanks you! <a href=http://hgxbjudeme.com >http://hgxbjudeme.com</a>

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