軍事評論家=佐藤守のブログ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

■軍事を語らずして、日本を語るなかれ!!■

2017-07-15 命を天秤にかける?

命を天秤にかける?

このところ何かと多忙で更新が遅れた。

いささか旧聞に属するが、今日は6月17日にAXNミステリー・チャネルで放映された「裁判劇テロ」についての感想を書いておきたい。


≪視聴者からの電話投票によって、容疑者の“有罪”“無罪”が変わる視聴者参加型の法廷ドラマ!:「犯罪」「罪悪」の著者で日本でも広く知られるフェルディナント・フォン・シーラッハ自身が原作・脚本を手がけた衝撃の問題作!≫で、≪本作は、近年、各地で実際にテロが勃発したヨーロッパで本国ドイツの他、オーストリア、スロバキア、チェコで2016年10月に同時放送され、大きな反響を呼んだ。また、舞台でも、ドイツでは30カ所以上の劇場で上演される他、オーストリア、テルアビブ、カラカス、ブダペストコペンハーゲン、日本など世界各国で上演され話題となった≫作品である。

ストーリーは、「2016年5月、ドイツ上空。戦闘機が旅客機を撃墜、乗員乗客の164人全員が死亡。撃ち落とした空軍少佐のラース・コッホは、ハイジャックされた旅客機が7万人の観衆で埋め尽くすサッカースタジアムに突っ込むのを防ぐため、164人を犠牲にしたと供述。果たしてコッホの行為は無罪なのか、有罪なのか!?」というもので、AXNミステリーでは、ヨーロッパで放送された展開同様に、視聴者に電話によるリアルタイム評決を行って、選ばれたバージョンが放送された。

思わず、食い入るように見入ったが、実にすばらしい裁判劇だった。主役がパイロットだったこともあり、私には切実な問題だったからだが…(20年前までだが‥‥)。


裁判では、パイロットは無実であると主張する検察側と、それを否定する女性弁護士とが、それぞれ見事な論述をするのだが、この日これを見た世界中の視聴者の判定は、有罪=38%、無罪=62%であった。私はこれが多くの“市民の”率直な判断なのだ、と安心した。


乗員乗客164人の命と、スタジアムの観衆7万人の命という人数が問題視され、「大の虫を生かすためには小の虫を犠牲にせざるを得ないことがある」とする検察側と、ひたすら「人命の尊さ」を主張する女性弁護士の主張は、法廷と視聴者共々、パイロットの行動を認めたのである。


双方の論述は実に迫真の演技だったが、検察側の論点は「もしも国が認めた撃墜の判断が否定されれば、テロリストの行動を認めることになり、今後テロの絶滅は図れない」というもので、女性弁護士は「法がモラルの問題を解決することはできない」とするもの。

日本の解説者もいささか判決に不満のようだったが、ダッカ事件で時の首相が「超法規措置」を取って、悪を野ばなしにした前例があったからか?。


6月17日、伊豆半島沖で、米海軍イージス艦とコンテナ船が衝突し、乗組員7人が犠牲になったが、事故発生直後の午前1時半頃にギャリ―・レーム1等兵曹が救助に駆け付け、水没した居住区に入り、20人以上を救助し、残る6人の救助に引き返した時、浸水が激しくなったので、救助隊がハッチを閉鎖してしまった。そのためにレーム1等兵曹も犠牲になったのだが、この時ハッチを閉めた隊員、あるいは閉鎖を命じた上官の責任はどうなるのか?という問題に通じる。おそらく日本の「判例時報」には載っていないだろう。

仮にレーム兵曹の遺族が訴えたとしたら、裁判はどう展開するだろうか?と興味を持ったのだが、死を覚悟した軍人の家族だからまずそれはあり得ないだろうが、仮にあっても米国には軍刑法が定着しているので、正当な判断が下されることになるだろう。

しかしわが国では、“憲法違反”の自衛隊だから、最高裁は自衛官を有罪に処するだろう。

頼りになる軍刑法はわが国には存在しない。ゆえに六法全書“オタク”による人命重視判決が下るのだろうが、どこかの局でAXNと同様な形でドラマを制作してくれないモノだろうか?と考えた。


ちなみに6月25日に放映された“逆の判決”が出される後編は「パイロットが判断を誤り憲法に違反する」として「人間の尊厳に対する罪」で有罪になるのだが、どこか白けていたのが印象的だった。


法とモラル、「人の命を天秤にかけること」の困難さが浮き彫りになる、見事なドラマだったが、はてさて我が国ではどうだろう?

現国会で延々と続けられている<茶番>を見るだけで想像はつくが、この茶番もいつ終わるのだろう? 壮大なエネルギーの無駄に思えて仕方がないのだが…

ドイツの、深刻でまじめなドラマの様な作品が、わが国では製作されない背景には、こんな茶番が地上波TVのほぼ全体を占有しているからではないのか?

この国はどこかが狂っていると思うのは私だけだろうか?


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今後の日米関係を占う内容である。


宇宙戦争を告げるUFO 知的生命体が地球人に発した警告

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自衛隊の「犯罪」-雫石事件の真相!

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大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

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安保法制と自衛隊

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三角四角三角四角 2017/07/16 23:42 【この国はどこかが狂っていると思うのは私だけだろうか?】

狂っているとしたら何が原因でしょうか。

次の三つだと思います。


1.我が国は、周りを海に囲まれ、外国陸軍の脅威を感じない。

2.戦後70年間、平和であった。
 また、日本の歴史上、侵略され事は数える程しか無かった。

3.大東亜太平洋戦争の反省の仕方が、間違っていた。


1.に付いては、文字通り、我が国を城に例えると堀が広大でかつ底深い難攻不落の名城なので、何十万の陸軍も、戦車隊もいっきに日本に上陸する事が出来ず、沢山の船に分乗して来るので、魚雷や機雷の餌食と成って、海の藻屑と消えるでしょう。

2.に付いては、戦後70年間平和であった事は、憲法9条により、日本から戦争を仕掛ける事は無かった。
自衛隊、日米安保条約により、他国から戦争を仕掛けられる事も無かった。
また、他国と国境を接していないので、国境紛争も無かった。

それから、日本の歴史上、新羅の入寇(8世紀頃から)刀伊の入寇(11世紀初頭)元寇(13世紀、モンゴル帝国による日本侵攻)応永の外寇(14世紀)などの他日本が外国から侵略された事などほとんど無かった。

ドイツの様に、何か国の他国と国境を接し、三十年戦争(1618年–1648年)や普仏戦争(1870年7月19日 - 1871年5月10日)他多くの戦争をして来た国と日本を比
べて、我が国は防衛意識が低いと言っても詮無い事だと思います。

3.に付いては、戦争を始めたから、国民は悲惨な目に遭ったから、憲法9条を守って、反戦平和を貫こうと云う間違った反省をしてしまった。 
広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)の石碑前面には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。
過ちとは、戦争を始めた事では無く、敵を迎え撃つ兵器装備が十分で無かった事である。
日本も原爆の研究をしていたのであるが、途中、で止めてしまった。
もし、日本が完成していたら、原爆投下も、東京大空襲も無かったであろう。
だから、原爆死没者の悲劇を繰り返さない為には、祈りより、核武装の方が、効果が有るのではないのでしょうか。

国防意識に付いては、それぞれ、国によって事情が違うと思います。
特に、1.と 2.は我が国の特殊事情だと思います。

なので、単純に外国と日本を比較して、『我が国は狂っている』と日本人が言うのを聞いてとても悲しい気持ちに成りました。

satoumamorusatoumamoru 2017/07/17 11:33 三角四角様≫
貴重なご意見に感謝します。ご指摘のとうりだと思いますが、それにしても昨今の政財界の“乱れ様”は尋常ではないと感じています。
この国が謀略に弱いのは”伝統”でしょうか? そこがまた《お人よしの証拠?》かもしれませんが…

大阪のおばさん大阪のおばさん 2017/07/18 10:08 蔡焜燦氏が亡くなられました。2012年、金美齢さんと台湾に行った時、蔡焜燦氏にお会いしました。その時、佐藤守さんのことを嬉しそうにお話しになられていました。素晴らしい方でしたね、...合掌。

三角四角三角四角 2017/07/22 16:45 私の拙きコメントにお返事ありがとう御座います。そのお返事にコメントさせて下さい。

『貴重なご意見に感謝します。ご指摘のとうりだと思いますが、それにしても昨今の政財界の“乱れ様”は尋常ではないと感じています。』

我が国を纏め上げるのも、分断するのも【教育】に係っていると思います。
今、日本国を動かしているのは70代から60代でしょう。
戦後教育の申し子達が、国の中枢や企業のトップを占めて居るのです。
私も含めて国民の殆んどが、戦後教育の申し子です。
戦後教育の特徴は、戦争に対する過度の反省から、国家を蔑視し、個人を尊重し過ぎた所にあります。
 よって、一部の公務員や聖職者を除いて、公の義務より私の権利を優先するのが当たり前に成ってしまいました。
 だから、個人の権利を尊重するのは善いとして、もっと、国家の大切さを教えるべきです。
 そもそも、国家と国民が敵対関係にあると云う思想がおかしい。
 国家が無くなれば絶対国民は不幸に成る。 国家と国民は共存共栄関係であるべきです。

 そのためには、例えば、歴史上の国の興亡史を教えたら良いと思います。
 ローマ帝国は如何にして強大に成ったのか、どの様にして滅びたのか。
 大東亜太平洋戦争は、防げなかったのか、真珠湾攻撃をせずに、大東亜戦争だけで良かったのではないか。 モンゴル帝国はなぜ滅んだのか。

 そういう事を生徒達で討論する事は非常に大事です。
 そうする事で、今の日本は滅びに向かっているのか、そうでないのかが、国民自身が分かる様になるからです。

また、戦う事を学ぶべきだと思います。
 平和時には、軍事教練など出来ませんので、武道をもっと本格的に学ぶべきです。
 礼儀や謙虚さを身に着けさせる事が出来ます。 趣味みたいな、ダンス等止めるべきです。

 また、国立大学や、国家公務員上級試験の受験資格に、武道の有段者を付け加えるべきです。
  役人は、不正な事や、失敗したら武士道に則り腹を切る、と言う訳にはいけませんが、武道の有段者なれば、唯のガリ勉秀才とは一味も二味も違うと思います。

 また、公の為に殉じろとは言いませんけれど、公の為に殉じた人を尊敬する事を学ばせる事が大事です。

 最後に、日本に在りながら、日本国と日本人を憎むように導く教育機関は、撲滅しなければ成りません。

『この国が謀略に弱いのは”伝統”でしょうか? そこがまた《お人よしの証拠?》かもしれませんが…』
 その様な伝統は無いと思います。

 日本神話のヤマタノオロチ退治では、スサノオノミコトは、お酒の樽を八つ用意して、八頭を酔わして、大人しくなったところでヤマタノオロチの首を斬りました。
また、大化の改新の乙巳の変では、中大兄皇子、中臣鎌足らが謀略を用い、宮中で蘇我入鹿を暗殺して蘇我氏(蘇我本宗家)を滅ぼしました。
 戦国時代は、謀略ばかりでした。
 江戸時代は、平和な時代だったので、余り、謀略は用いられませんでした。
 明治時代に成ると、日露戦争で明石元二郎大佐はヨーロッパで謀略を用いて活躍しました。
 大東亜戦争では、満州国の警察官で諜報員・神本利男が、谷豊(ハリマオ)を使い英軍の飛行場を守る為の強固な要塞地帯、通称「ジットラ・ライン」を構築する工事を妨害しました。
 よって、工事は大幅に遅れ、1941年12月12日、山下奉文中将率いる第25軍隷下の第5師団・佐伯挺進隊の猛突進により僅か1日でジットラは突破されました。
以降も、日本軍のマレー半島攻略は順調に進んでいきました。

 以上、日本は戦っている時は、謀略には弱くないのです。
 しかし、江戸時代や平成時代は戦いを止めてしまったので、謀略に弱く成ってしまったのです。 謀略は、戦わない者には、必要の無いものなのです。
 また、謀略に強く成るには、それなりの御膳立てが必要です。
 謀略担当組織の整備、スパイ防止法、外国人政治活動禁止法の三点セットが必須です。

 これ等があれば、改憲も沖縄の基地問題も解決が近づくと思います。
 改憲も沖縄の基地問題も、これ等を邪魔する外国勢力の影響力と資金を遮断せずに、解決しようとするのは、労力の無駄遣いだと思います。

 まとめとしては、日本を救うのも、世界を守るのも教育です。 宗教ではありません。
 宗教は、抑圧的で排他的ですが、教育は解放的で、包容的だからです。
 中国や韓国が、捏造した歴史に基づく反日教育を止めない限り、中韓も日本も幸せには成れません。

 本当に、教育とは素晴らしきも、恐ろしいものです。

 日本を取り戻すとは、教育を取り戻す事に他なりません。
 しかし、リベラルの地球市民的な考えの事務次官が居たり、教育の名の下にお友達の便宜を図る為に教育が利用されている現状では、教育を取り戻す事は至難の業でしょう。

 先ず、国造りは人造り、教育こそが国家を造る、この当たり前過ぎて、忘れがちな事を思い出す事から始めて行かなければいけません。

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