東大が512GFLOPSチップ開発
おとといCellのスパコンのネタを書いたばかりですが……。
東大の研究室が１チップで512GFLOPSの演算チップを開発したそうな。
名前は「GRAPE-DR」。
Cellは256GFLOPSとのことで２倍。倍精度では384GFLOPS/26GFLOPSと15倍速いんだそうな。消費電力も圧倒的に勝っており、すごいアドバンテージがあります。
動作周波数500MHzだけど、コアの数が凄い(笑)。
国立大学法人 東京大学は6日、1チップで512G FLOPSの浮動小数点演算が可能なアクセラレータチップ「GRAPE-DRプロセッサ」を発表した。
構造は16の演算ブロック、共有メモリ、PLL(Phase Locked Loop)などモジュールで構成されており、この演算ブロックは32コアを内蔵。つまり、32×16＝512コア。
演算器の命令はADDやMULなど最小限なんだって。また、FPGA経由で制御することになっていて、自由にプロセッサ通信プログラムを書き換えることが出来るのだ。
2008年に向け、2P FLOPSのGRAPE-DRシステム完成、コンパイラおよびシステムソフトの開発などを目標とした。GRAPE-DRシステムは、GRAPE-DRプロセッサを4,000個、512台の汎用PCクラスタとインターコネクトの構成を予定し、約40ラックで消費電力は500KW程度になるという。同時期に完成が見込まれているIBMのBlueGene/Pや、Roadrunnerなど、他のスーパーコンピュータの演算性能を上回り、TOP500の1位を目指したいと大きな目標を掲げた
RoadrunnerはCell 1.6万個＋Opteron 1.6万個の構成で1.6PFLOPS。GRAPE-DRは4000個で40ラック程度。本当に実現すればスパコントップになりそうです。
