ソニー、Cell製造を東芝に移管
ソニーがCellの自社製造を断念し、製造設備を東芝に移管するんだそうな。
PS3でCellが利用されているのはメジャーな話ですが、その他のコンピュータや家電などにも利用されるだろうというCell需要が思ったほど伸びず、戦略的に方向転換することに迫られた結果だと思います。
ソニーが、ゲーム機のプレイステーション3(PS3)の心臓部に使う「セル」など最先端半導体の生産から事実上撤退し、その製造設備はセルを共同開発した東芝に来春にも売却する方向で交渉していることがわかった。
Cell以外にもEE/GSなどのPS2、PSPなどのチップを生産していた、長崎県諫早市の製造設備が売却されるとのことです。自社での生産にこだわってきたこれまでの方針を大きく変えることになりそうですね。
ちなみに、Xbox360に搭載されている3コアのPowerPCはIBMが生産しています。
理研、10PFLOPSのスパコン開発
理化学研究所が10PFLOPS(10ペタFLOPS)のスーパーコンピュータを開発することを発表したんだそうな。
ちなみに10ペタは10の15乗。1,000,000,000,000,000=1京。1秒間に1京回の浮動小数点演算が出来るコンピュータということになります。すごいですね〜。ちなみに、現在最速の実在するスパコンはIBMの「Blue Gene/L」。こいつは70.7TFLOPSというから、10PFLOPSのすごさが分かるかと思います。
独立行政法人理化学研究所(理研)は9月14日、10ペタフロップス級の処理性能を持つ次世代スーパーコンピュータのシステム構成を決定したことを発表した。開発するのは、理研のほかに富士通、日立製作所、NECの3社が共同を行う。
このスパコンは富士通、日立、NECの共同開発で、半導体内の回路を「電子」ではなく「光」で行うんだそうな。また、スカラー型、ベクトル型とスパコンは分類されますが、これは両方の仕組みを備えており、計算に際しておいしい方を使うんだそうな。
IBMがどう討ってくるかが気になるところですね。