SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

ファミコンのスペック回顧

ゲームセンターCXにはまっているSATOXさん。アメリカにいた頃、PS3YouTubeで観ていたのですが、いつでも好きなときにキレイな映像で観たいとDVD-BOXを買いあさって日々観ておる次第。
いやー、ゲームセンターCX楽しいですね(笑)。
んで、放蕩SATOX。これでもゲーム関連のお仕事に携わっており、ゲーム機の仕組みについてはまぁそこそこ詳しいと勝手に思っているんですが、「そういやファミコンって良くできてるな」と思いたち、ファミコンについて調べてみたくなったというあんばい。


ファミコンのスペック

CPU Ricoh RP2A03(6502カスタム) 1.79MHz、16ビットアドレス空間
サウンド CPUに内蔵。
PSG パルス2、三角派1、ノイズ1、6ビットデルタPCM
VDP Ricoh RP2C02
RAM 2,048バイト(SRAM)
VRAM 2,048バイト(SRAM)
ビデオ機能 横256ドット×240 有効224ライン
色数は25(同時)/52色(最大/固定)
スプライト 1キャラクタ8x8、最大64表示、8/ライン、4ビットパレット(透明含む)
BG 1キャラクタ8x8、BG 2x2毎にパレット指定可。
BGの後ろにスプライトを出せる。
その他 スクロール機能付き。ただしV/Hいずれか一方。垂直同期回帰中のみBG書き換え可能。
コントローラ 2個固定。十時キー、A、Bボタン。
IIコントローラにはマイクを装備。ただし1ビット判定。
入出力 カセットスロット1、コントローラ接続端子1。RF出力(1ch/2chスイッチ付)。


VRAM小さっ(笑)。ROMは直接CPUが実行が出来るんでしょうな。
DSはメモリにロードしないと実行できないんスよ。
ファミコンの音源
たいへん昔のコンピュータという事で、CPU性能もメモリも少ないですが、特筆すべきはサウンドが意外と強いという点。これはMSXのPSGなんかよりもずっと優れています。ファミコンならではの透き通った音はなかなか秀逸。さらにスクロール機能があったのが、ファミコンの人気を揺るぎないものにした1つの要因と言ってもいいかもしれません。スクロールなんてHSyncをちょっといじれば出来そうなもんですが、MSXでは出来ませんでしたからね(笑)。
■直接NTSC信号
それから驚いたのが、ファミコンの映像出力が、NTSC信号を直接作り出すという仕様だというんです。つまり、後の一般的なゲーム機であれば、VRAM上に表示したい映像のイメージ書き込んで、それをPPUやD/Aコンバータで映像信号として出力するのですが、ファミコンはBG面やスプライトをスキャンして、走査線レベルで色信号を作り出しているという事になります。昔のメモリの少ないマシンでは、みんなこうやっていたのかもしれません。
■スプライトの制限と巨大キャラ
キャラクターが横に並ぶとちらちらする様な現象をよく見かけましたよね。
あれはグラフィックの制限で、8枚までしかスプライトを横に並べられないのです。1つのスプライトは8x8ドットなので、64x64のスプライトが最大となります。
では、いわゆる巨大キャラはどのように表現していたかというと、BG面なんですね。ゲームセンターCXで昔のゲームを見ていると、どれがスプライトでどれがBG面かというのが分かってきて面白いもんです。
■IIコンマイク(笑)
IIコントローラのマイク(笑)。これは画期的でした。ふたを開けてみると音声をサンプリング出来るわけではなく、音が出ているか出ていないかの2値でしかソフト的には判定出来ず、さらにハードウェアの仕様バグでON/OFFが入れ替わっている個体もあったそうで、それが理由でマイクを使ったソフトは少なかったみたいです。
■拡張コントローラ端子
コントローラが2つ付いていれば拡張コントローラ端子なんてコスト的に無駄なようですが、これを付けたのが任天堂らしい気がします。
パルス検知式の光線銃やファミリーベーシックのキーボード、ロボットなどが接続出来ました。また、ジョイスティックやジョイボールなんていうサードパーティ製のコントローラも登場しました。
■ROMカセットで機能拡張
当時のゲームニーズに対応して、ハードウェアの機能も向上していきました。ROMカセットなので、カセット内に新しい機能を盛り込む事が出来たのです。
例えば、16ビットのアドレス空間しかないファミコンは、最大でも64kバイトのメモリしか扱えないわけですが、メモリバンク機能を持ったハードウェアを組み込む事で、256kなどの64kを超えたプログラム(ROM)を扱えるようになりました。
さらに発売当時は考えもしなかったであろうバッテリーバックアップRAMやSCC(VRC)などのような独自の音源チップを組み込む事が出来ました。
ROMメディアは光メディアと比べると大変大きなコストが掛かりますが、工夫次第でより高度なゲームが作れるというメリットがあるわけです。スーパーファミコンスターフォックスでポリゴンが出せるようになったり、メガドライブで……(もごもごもご)。
■勝手にまとめ
Wikiでも語られていますが、当時、低コストでありながら他の追随を許さないといえるハイスペックなゲーム機であったからこそ、人気が出たんじゃないかと思った次第。どんなにいいものでも、やっぱり高かったら誰もが買う事にはなりませんもんね。たくさん売れれば、ゲーム屋さんはより面白いゲームを作る気になり、幸せスパイラルが成り立つわけです(笑)。