SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

iPadは携帯ゲーム機の再定義……?

トロステのエライ人が語っていたのでメモ。
画面の大きなiPadは大変魅力的ですが、「携帯ゲーム機の再定義」というのはちょっと大仰過ぎるなぁと個人的に感じたのでネタに。あくまで個人の考えなので言うだけ言わせて下さい。

私としては、iPadiPhoneよりさらに、ゲーム機、とくに携帯ゲーム機の脅威になる存在になった、なってしまったと考えます。そして、携帯ゲーム機として、大ブレイクするんじゃないかと思っているんですよ。そもそもエンターテインメントにとって、スクリーンの大きさというのはそれだけで重要な性能のひとつだといえるんですよね。映画は大きいスクリーンで見たいし、ゲームなんかも、できるだけキレイで大きな画面で遊びたい、やっぱし、そういうものです。

iPadがゲーム機のメインストリームに?
SATOX個人的な考えとしては、iPhoneiPadもゲーム機としてメインストリームとなることはあり得ないと思っています。
iPadもきっと売れ行き次第なのですが、iPad専用アプリを作るためには映像系を作り直す必要があり、少なからずコストと手間が増えます。iPad専用でなければ画面が大きくなるだけでiPhoneと何も変わりません。あえて言えば肝心なタップ位置が自分の指で隠れてしまう問題が若干解消されるくらいで、この記事にあるように「回避」はされないと思います。アップルが本当にその問題を回避したかったなら、タップデバイスを用意したでしょう。
一方、解像度が上がるという面では、「視認性」はひとまず置いておいて、「情報の表現力」は増しますので明らかにゲームとしての幅は広がると言えます。エンターテイメントの表現力にとって解像度が重要であることは間違いありません。
 
以下、iPadでどう変化したのか、変化項目をまとめてみました。

iPhone 3GSiPadの仕様変化項目

項目 iPhone 3GS iPad
CPU SAMSUNG SoC 600MHz Apple A4 1GHz
解像度 320x480 3.5インチ 768x1024 9.7インチ
WiFi Wi-Fi (802.11b/g) Wi-Fi (802.11a/b/g/n)
3G SIMロック SIMロックフリー
通話機能 あり なし
カメラ 3MPixel 写真・動画撮影 なし
内蔵フラッシュ 16GB/32GB 16GB/32GB/64GB

恐らくシステムメモリも増えていると思うけど不明。


ひとまずカメラがなくなってしまったのはゲーム機としては問題で痛いところ。iPad自身がポケットに入れて持ち歩くというよりも、リビングでくつろぎながら使うという所に重点を置かれているためでしょう。
おおよそ携帯しないのであれば「携帯ゲーム」ではないと言えるかもしれません。言うなればテレビがいらないスタンドアロン型。
画面タッチだけで戦えるのか
近年のゲーム気で画面をタッチできるようになったのは大変画期的で、絵や文字を描いたり、ジェスチャー、ドラッグドロップ、弾くなどいろいろなインターフェースをもたらしてくれたと思います。(Wiiのモーションセンサも画期的でした)
で、これらの操作に必要かつ重要なのはその精度だと思います。
つまり、遊んでいる人が何らかの情報を伝えときにデバイスがきちんと認識してくれるか。この精度が揺らいだとき、あっという間にゲームとして成立しなくなると考えます。
DSではタッチペンによりそこそこの精度が保たれ、Wiiではモーションセンサプラスなる物が登場して操作の精度が重要であることを証明しています。
比較的低い度で許されるのは、比較的シンプルなゲーム、いわゆるカジュアルゲームや簡単なアドベンチャーゲームなどであれば問題ないと思います。コンシューマゲーム機からiPhoneアプリに移植されているゲームは傾きセンサなどを利用するためにコントロールが補助されたり、難易度を低くするなどの調整が必要となります。
まぁゲームなんていうのは本質的には人が遊んで「面白い」と感じればどんなのでもいいわけですが、人間欲深い物で繰り返し遊んでいると飽きがきて、より複雑なゲームを求めるようになってきます。その域に到達したとき、画面タッチ(と傾き)のままでは満足できなくなってくると思うんですよね。
幸いBluetoothが付いているので、iPad用のゲームコントローラなどが原理的に可能。もし出てくればこのお話も無かったことになります。
iPod touch各種/iPhone/iPhone 3GS/iPadに対応?
また、アップルのゲーム戦略で一番苦しいのは、性能の違うH/Wが複数存在しているということ。
これでも開発者側なので想像は易いのですが、複数のH/Wに対応する労力は大変大きく、保守的に行くのであればそれらの一番性能の低いスペックでゲームを作ることに自然となります。CPU能力が2倍になったDSiDSi対応ソフトやDSi専用ソフトのゲームROMがなかなか登場しないのはその辺りの理由が大きいです。(DSに比べDSiのシェアが狭い=売れない点ももちろんあります)
iPod touch各種/iPhone/iPhone 3GS/iPadに対応しないといけないと思うとぞっとするなぁ。
今後のゲーム機のメインストリームは……
というわけで、難癖付けてあーだこーだというのも大人げなくさもしい行動ではありますが、iPadに「ゲーム機の再定義」というほどセンセーショナルな特異性は全く見あたらない気がします。(一応、SDKをDLしてiPadシミュレータでちょっと遊んでみましたよ)
 
恐らく今後、コンシューマゲーム機は据え置き型からスタンドアロン型にシフトしていくんじゃないかという任天堂SCEも黙っているわけではなく、現状次世代ゲーム機の仕様を決め、市場の様子を見ながらいつ頃投入するかと手ぐすね引いて待っている段階。そう鑑みると、今回、ゲーム機としてセンセーショナルなアプローチをしてこなかったiPadを見てほっと一安心しているのではないでしょうか。
 
主なゲーム機とiPhone 3GSユーザのSATOXですが、iPadは買わないかなぁ。……あ〜分からない、とりあえず買っちゃうというのもあるかも。
6月くらいまで脳内会議してみます(笑)。

余談ですが、ドコモがiPad用のSIMカードを提供すると発表されたそうです。

AppleiPadは洗練されたPC、という印象だ。SIMフリー端末なので、ドコモとしても積極的にやっていきたい」――Appleが1月28日に発表したタブレット型の新端末iPadについて、NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏はこう意欲を示す。

SIMロックフリーiPadですが、W-CDMA対応のみだとすればauは利用できず、ドコモまたはソフトバンクとなります。SIMロックフリーAndroid端末と同じ扱いになると思いますが、iPhoneSIMカードiPadに刺して使えたり(パケ放題)するのかが知りたいですね。



さらにiPadという名前。絶賛する人はいませんね(笑)。
iSlateになるんじゃないかという雰囲気もありますが、slateには酷評という意味もあるんですよね。日本でiPadの商標は富士通が持っているようです。