有給休暇消費率、日本が最下位
ある調査会社が世界の有給消化率を調査したところ、調査した国の中で日本が最下位だったことがわかったんだそうな。
まぁそうでしょうねぇ。
俗に言う日本人は外国人に比べたら「休暇の使い方=遊び」が下手であり、リゾートでバカンスを取る〜といった休暇の使い方がそもそも根付いている文化や性格などからあまりやりませんよね。
また、日本の会社はあっさりレイオフ(つまりクビ)される海外とは異なり、終身雇用が基本で「仕事よりも家族」というより「仕事も家族も」「家族より仕事」という傾向が強いのは日本人なのでよく感じています。
まぁつまり日本は会社が成り立つために個人の依存が強く関わっており、「休むと仕事に支障を来してしまう→仕事が休みづらい」という事になっていると思います。
有給休暇は会社を休むための権利ですが、真に会社のことを考えれば「有休が残っているから休む」ってのは会社のためにはなりません。一方、休むことでメンタリティは維持されるかもしれませんが、少なくとも会社に影響を及ぼすため、少なからず何らかの形で自分にしっぺ返しがくるでしょうね。この議論は個人が会社へ与える依存度が高いのが前提で、「有休を消化しやすい環境(会社)→その人の会社へ依存度が低い」と言えるのではないでしょうか。
さて。
良いか悪いかはおいておきますが、会社に比較的思い入れのないと考えられるフランスの(たとえば)工業製品などが世界に出回っていないように感じるのは、もしかしたらその辺りに理由があるのかもしれません。フランスで思いつくのは美術品とか車、フランス製新幹線TGVとかかなぁ。いや、思いつきで語ってますよ。
というわけで以下、有休消化率の多い国ランキングです。
順位 | 国 | 有休消化率 | 順位 | 国 | 有休消化率 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | フランス | 89% | 12位 | ロシア | 67% |
2位 | アルゼンチン | 80% | 13位 | イタリア | 66% |
3位 | ハンガリー | 78% | 14位 | ポーランド | 66% |
4位 | 英国 | 77% | 15位 | 中国 | 65% |
5位 | スペイン | 77% | 16位 | スウェーデン | 63% |
6位 | サウジアラビア | 76% | 17位 | ブラジル | 59% |
7位 | ドイツ | 75% | 18位 | インド | 59% |
8位 | ベルギー | 74% | 19位 | カナダ | 58% |
9位 | トルコ | 74% | 20位 | 米国 | 57% |
10位 | インドネシア | 70% | 21位 | 韓国 | 53% |
11位 | メキシコ | 67% | 22位 | オーストラリア | 47% |
12位 | ロシア | 67% | 23位 | 南アフリカ | 47% |
13位 | イタリア | 66% | 24位 | 日本 | 33% |
うん、ずば抜けて日本は少ないですね。
ロイターと調査会社イプソスが有給休暇を使い切る労働者の割合を国別で調査した結果、フランスが89%でトップ、日本が33%で最下位であることが分かった。
確かに、SATOXさんの今月の有休日数は30日以上あったりしますよ(笑)。