HTCとMSの本気度を感じた「Touch Diamondと考えるスマートフォンの未来第2回」
まず率直な感想を一言で述べるならば、「両社ともに本気だし、スマートフォンの未来は意外と明るい」そう感じたイベントだった。
Touch Proのモニターで3週間使わせてもらったし、他のモニターさん達がどういう使い方をしているかというのも非常に気になっていたので参加してきた。
Willcom03をメインの携帯電話として使っている人間としては、WindowsMobileがどう進化するかで自分の電話生活も変わってくるので重要な問題でもある。
まず、提携ブロガーの方4人からTouch Diamond/Proのモニターレポートのショートプレゼンからスタート。
詳細は他の方のBLOGを参照して欲しいところだけれども、皆さん挙げていた点は以下。
- スタイラスペンの磁石はよい
- 感圧式のタッチパネルがちょっと使いづらい
- ハードウェアとしての出来が非常にいい(カメラとか付加機能も含めて)
と言った所で、自分がモニターしていて感じたのと同じようなところを皆さん挙げていた。
で、一般モニターからの意見を…と言うことになったので、自分も以下のような事を言ってみた。
- Touch FLOも使いづらいという意見もあるけれど、慣れれば使いやすかった
- とは言え、初心者に取っつき難すぎるので端末の初回起動時の初期設定で、チュートリアル的な要素を入れれば絶対に慣れるはず。
- 電話として使った人が他にいないようだけれども、電話機能がWindowsMobileとしては優れている。
- 電話番号の入力補完が優れていたり、電話帳登録が簡単だったり
- これは、従来の携帯よりも優れていたので非常におすすめ。HTCえらい。
- 電話番号の入力補完が優れていたり、電話帳登録が簡単だったり
以下は、言わなかったんだけれども気になった点。
他にも様々な意見が出た後に、5〜6人のグループに分かれて「HTCとMicrosoftの担当者だったら何を改善するか?」というグループディスカッションに。
うちのチームには、akio0911さん・kiraさんと居たのだけれども、こんな風にまとまった。
- HTC
- 最初の意見では、バッテリー1名・タッチパネル3名・その他(UIカスタマイズ)1名
- 結局、バッテリーはサードパーティでなんとかなるし、バッテリーを望まないユーザに負担を強いることになるけど、タッチパネルは全てのユーザに関わる問題なのでタッチパネルの改善が必要という結論に
- 最初の意見では、バッテリー1名・タッチパネル3名・その他(UIカスタマイズ)1名
- Microsoft
- SkyDrive(オンラインストレージ)4名、写真共有1名
- 写真共有もオンラインストレージの一部だし、ショートスパンでは写真共有がブームになるだろうけれど、その後はオンラインストレージ、特に個人ユーザの仮想マシンのイメージをオンライン化することで、どこでも同じPC環境で使えるようにするべきなのでは?と提案してみた。
- SkyDrive(オンラインストレージ)4名、写真共有1名
他のグループからも、なかなかいいアイディアが出てて
- オンラインストレージ
- 入力
- スタイラス無しで使えるUI
- レスポンス
- マルチパネル
- IMを改善
- バッテリー管理
と改善すべきアイディアが出たのだけれども、マイクロソフトの越川さんから「4つは近日中に実現させます!何が実現するかは気づいてください!(笑)」と力強いコメントがあった。
残りのアイディアについても、「実現させていきます!」と仰っていたので期待してもいいのだろう。
モニター当選者には、終了後に5分程のビデオインタビューがあり、WindowsMobileのプロモーションでそのインタビュー映像が流れるかもしれないらしい。まぁ、貸してもらったのだからということで引き受ける。顔出しの割に、お礼安すぎませんかとか思ったけど(笑)
撮影待ち時間が多少あったので、マイクロソフトの越川さんと話した。
WindowMobileは開発環境の構築がめんどくさいの何とかなりませんか?と言う話をとっかかりに、OKIAのSymbian OSのオープン化によるNoTAの流れやDLNAの規格推進がある昨今、MS的には仕様をオープンにしてAPI公開するのか?と言うような話を聞いてみた。
デジタル家電でNECのLUIとか面白いのに一社だけの独自規格でもったいない現状とか、デジタル家電を取り入れたオンラインストレージサービスとなると、Yahoo! JAPAN for AQUOSみたいにトータルサービスで上手く提供しないとやっぱ駄目ですよね?とか言う話に。結局、ハードだけ・ソフトだけ・サービスだけというような、一社だけのやり方じゃどうにもならんよなぁと言った所。
マイクロソフトとしても、SkyDriveを様々な機器で利用できるようAPIはそのうち公開してくれるそうな。一ユーザとしても、魅力的なモノになるよう期待しておこう。
また、WindowsMobileはカーナビで変に成功してしまったせいで、携帯電話としての進化が進まなかったなんて話も。
とは言え、今後のモデルは各社頑張っているということなので、現状よりも明るい未来が待っているらしい。こっちにも、期待。
2回連続開催のイベントだった訳ですが、WindowsMobileの未来を考えられ、そして未来が見えてきたという意味では、ユーザ・ベンダー両者が幸せになれたイベントだったんじゃないかと思います。