Ron's Backlog

奔放不覊

昔取った杵柄(NHKプロフェッショナル風・・・)

昔(と言うか今でも・・・)、副業をしていた
副業と言うと言葉は悪いけど、手弁当程度の微々たるものだが・・・
  
僕がインターネットと出会ったのは96年
まだモザイクやNetscapeが主流で、検索エンジンもチャチだった
夜な夜なISDN回線で接続し、画面が表示されるのを待つ日々が続いた
  
それから暫くしての事だから、98年頃の話
あるキッカケで某企業のウェブサイトを頼まれた
その企業は当時CMでソロバンを振りながら踊る社長に悩まされていた
目的は1つ
その踊る社長のサイトを超えること
  
その社長のサイトは、当時からFlashのムービーを多用していたので、見た目が楽しい
僕も初めて見たときは、その面白さに引き込まれてしまった
明らかに勝ち目は無い(笑
  
何日か考え続け、悩み続けた
問題を整理し続けた・・・
  
その頃のデータを見ると、以下の様にテキストに綴られている(抜粋)

  • Flashは楽しい。でも、後輩に頼めばお金がかかる。 → 自分の能力では出来ない。
  • Flashで構築されたサイトの弱点を探せ! → 回線が遅いんだから、軽くてちょっと楽しめる方が良いんじゃないか?
  • 一体感を崩すな。 → 全体に統一感を出さないと。デザインだけでなく文章も・・・。
  • なんで、このサイトを見るのか? → 目的は何か?自分だったら何を見る?

  
SNSCMS、ブログツールなどのサービスが充実しており、光回線が当たり前の現在では考えられない悩みだ
DOSの頃のプログラマが限られたメモリ領域を丁寧に使うように、表示速度、データ容量を考えながら悩みまくった・・・
  
で、思いついたのがシミュレーション
見に来た人は、自分が何をすべきかわかっていない
それを緩やかにガイドしてあげる仕組みを作ってあげよう・・・
ソフトウェア開発の原点に立って思いついた事だった
  
何処の企業とは言わないが、シミュレーションの名の下に、すごろく風に現在から目的達成までの線を引いてあげ、ポイントポイントで成すべきことを示してあげた
これなら画像とHTMLだけで実装できるので、後々の運用(更新)も楽だし、画像サイズだけ注意すれば遅い回線でも充分に用を足す
  
結果は上々だった
相手は喜んでくれ、ウケも良かったように思う
久しぶりにサイトを覗いてみると、当時の面影の欠片もないけど、そのコーナーは当時の名前で残っている*1
12年前のものが残っているのは本当に嬉しいものだ
ちょっと感慨深くなってしまうな
  
昨今のソフトウェア(携帯電話もそうだけど・・・)は多様な機能が実装されているが、実際に使う機能は少ないし、どう使って良いかもわからないものが多い
それが悪いとは言わないが、僕の中ではユーザを緩やかにガイドするメッセージなり、ガイドが必要なのだと考えている
最近ではDoCoMoiコンシェルと言うのを実装しているが、こういうのが必要なのだと思う
  
Appleは機能をデザインでガイドする事を徹底して考える
機能とハードウェア・ソフトウェアのデザインを一体化して考えていく・・・こういうトータルコーディネートが今のソフトウェア業界に必要なのではないか?
大事なのはソリューションを提供する事ではない
ソリューションを含めたトータルコーディネート、そして、個々のソリューションを緩やかにガイドしていく仕組みが重要なのだと考える
横文字を並べて合理的に考える事も必要だが、全体と個、森と木の両極端を捉え、緩やかに、そして時には強引にガイドしていく仕組みが、今のソフトウェアに欠けている*2
ユーザビリティやユーザーエクスペリエンスなど小難しい言葉で考えないで、ユーザの満足度を上げるためにどうしたら良いのか?を考えて欲しいなぁ・・・と思う
1ユーザとしての素朴な独り言として考えて欲しいな・・・
  
さて、自戒を含めたエントリも書いたことだし、そろそろ仕事するかぁ・・・

*1:コーナー名も僕が付けた

*2:もちろん、全てのソフトウェアがそうだとは言わないけどね・・・

GT roman STRADALE

GT roman STRADALE 2 (Motor Magazine Mook)

GT roman STRADALE 2 (Motor Magazine Mook)

  
会社に行く途中、ふと立ち寄った本屋に平積みされたので購入
久しぶりに読む西風氏のマンガ
美しい車と想いが熱い登場人物たちの素敵な物語
  
登場する車たちは旧き良き名車たち
しかも、かなりマニアック
ポルシェを本気にさせたBMW 2002 Turbo
リトルショーファーであったバンデン・プラ・プリンセス*1
ロータリー・ルーチェが出てきたり・・・
  
久しく忘れている車に対する想い
美しい車と、その美しい車たちを愛する者の拘りとプライド
  
ふと車のダンスシーンを見たくなった
http://www.streetfire.net/
  
外で踊る日本車たち外車ばかりに目がいくような年になってしまったが、美しい日本車はたくさんある
なんだか、20代の煌きを取り戻したくなってしまった・・・(笑
  

*1:名門のホテルでは、メルセデスより先にドアを開けてくれるらしい・・・