「野球少年の恋」2

こちらは野球少年の恋  の続きです。久々に爽子に会った風早は?
それではどうぞ↓

















そして、やっと待ちに待った週末!今日は彼女と前から気になっていた映画を
見た帰りに、いつものお気に入りのカフェに立ち寄る。




「あっ花が変わってる♪」




爽子はカフェに飾っている花が変わったことにすぐに気付き、愛おしそうに
花を見つめる。そして、そんな彼女を愛おしく見つめる俺・・・。でもっ




「こっち向いて、爽子!」




と俺は彼女のほっぺに手をかけ、俺の方を向かせた。




「・・・花ばかり見ないで」




花にもヤキモチを妬いてしまう俺って・・・。こんなじゃいつか嫌われるって
分かってるけど。真っ赤になって俯いている彼女に恋しい気持ちが止まらなくて。




「あ、あの・・・・風早くん、手を離してください。」

「こ、これ以上触られていると、ちゃんとお話できないので・・・・。」




かっ―――――!かわいすぎる。




「そんなこと言われるとずっと離したくないんだけど!」


と俺はにっと笑って意地悪を言う。

もっと真っ赤になった彼女を今すぐ抱きしめたい衝動にかられながら、とりあえず
ドキドキしている心臓を落ち着けて、コーヒーを飲む。




「あ、あのね、風早くん、私、バイトを始めたの。」

「えっ? なんで?」




俺は自然に不機嫌になっていたらしい。
とっさに想像してしまう、男に囲まれてる彼女やかわいい制服など・・・。



「何のバイト?」

「あの、花屋さん。ずっとやってみたかったの。」




それを聞いてちょっと俺の顔は和らいだらしい。
俺を見ていた彼女の表情が緩んだから。




「ご、ごめん!俺また独占欲で・・・!」




こんなことじゃ本当に彼女に嫌われると思って、慌てて謝ったんだけど、
その後の彼女の言葉を聞いて、思わず、彼女の手を引っ張り、俺のアパート
に向かって歩き出していた。早く二人っきりになりたくて・・・。




  
   ”「私こそ、また一人占めしようとしてる

         だって・・・風早くんの近くにいたかったから・・・。」”





なんと、彼女のバイト先の花屋は俺の大学に近いとか!
彼女を好きな気持ちが大きすぎて、彼女には重くないだろうか、
おれの前から消えていなくなったりしないだろうか・・・。
幸せすぎるとやっぱり不安になるんだ。












あとがき↓

はい!相変わらずメロメロな風早くんでした。次はオリキャラ高瀬さんとの絡みで!
よければ見に来てください。

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「野球少年の恋」 3