「希望格差社会」 山田昌弘 (A)
購入検討中(ほめ言葉)
この状況を、パラサイト・シングルやフリーターの不良債券化と呼ぶことができよう。 (P220)
この場合は社会にとって不良債権であるということになる。
最近、「自分は親にとって不良債権」というようなことを考えていたのでストンと腑に落ちるように感じる。
教育は、子ども(とその親)にとっては、何より「階層上昇(もしくは維持)の手段」であり、社会にとっては「職業配分の道具」なのである。この二つの機能が危機に瀕していることが、現在の教育問題の根幹にある。 (P159)
このあたりは、データも交えて詳しく解説が加えられている。
自分には見えてなかった部分で、かなり新鮮だ。
もしかして教育政策って厚生労働省の所管にした方がいいんじゃないのか。
「負けた」教の信者たち 斉藤環 (B-)
時評を集めたものであるせいか、読んでいて論点が整理できなかった。
「『負けた』教」とされた「自傷的自己愛」については、彼がまたどこかで書いてくれることを期待している。