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METオペラライブビューイング『エフゲニー・オネーギン』

sawanonn2013-11-02


作曲家:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
作曲年:1877〜78年
原作:アレクサンドル・プーシキン『エフゲニー・オネーギン』
台本:K.シロフスキー
構成・言語:全3幕・ロシア語
初演:1879年3月17日、モスクワ・マールイ劇場


MET上演:2013年10月5日 指揮:ワレリー・ゲルギエフ
日本上映観賞日:2013年11月2日(土)なんばパークスシネマにて。
上映時間:4時間4分(休憩2回)


【感想】
一部のバレエ曲とは違い、なかなか観る(聴く)機会のないチャイコフスキーのオペラ。
とても美しかったです。詩の旋律もいいけど、オーケストラ部分が特にメロメロ〜(笑)
チャイコフスキーって破たんしてそうな人生(性格というか趣向?)の割に、まっとうなロマンチック情緒の持ち主なんだなぁ〜と改めて認識。
上演機会が少ないのはロシア語言語がネックであるせいか、主要歌手もスラブ語圏出身者が多く、インタビュー映像ではスラブ圏歌手らが自在に言語を扱っていたのが好印象。
指揮のゲルギーにも自国の作品であり、学校で学んだ文学であったり音楽であったり、馴染みが深いようで。エネルギッシュで大振りなイメージでした彼ですが、お年のせいか?曲に合わせてか?繊細な表現も感じさせてくれました。
またMETらしい大がかりながらわかりやすくシンプルな舞台セットの演出が良く、深々凍えるロシアの雪原を思い起こさせてくれました。
原作がフランス人だったら違う結末だったろうな(苦笑)と、時代かお国柄のモラルも感じさせる台本で、興味深かったです。