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水のない場所

2017-05-16

相聞


きく (聞く聴く)というのは

受身でなく

ひとつひとつの音に

どれだけ自分を開けるか かも知れません



きこえ というのは

落ちてきた音で

自分のなかの

開かれた領域を知ること



古い古い歌集をぱらぱらとひらく

よろずのことの葉

肝心の場所はいつも秘密

葉群の翳



歌謡から音を落として

うた になったとき

ひとりひとりの抒情が

あらわれた 

声を出して歌う 音のかわり に




閉じている県境

そのときから読むことは

ことばに自分を開くもの になった

そうでしょう?



秘密の上をぱらぱらとひらく

風が吹いて ふとわからない 

相聞 とは美しい



相互いに聞きながら

開かれたその先に

踏み越えて会う場所

夕風と草木を閉じ込めた庭

なにか歌を挙げていいたくなるけれど その身振りでは

ことばは音のように沈黙しないことが

きっとわかってしまう



                         

2017-05-06


連休は犬の散歩以外は殆ど外に行きませんでした。

子どもがあまり家にいなくて、食材を買いに行く必要が

なかったせいもあります。

風が強い日が多かったの? 

ベランダの鉢植えは毎日渇きました。



たくさん眠って たくさん起きていて

読むことは少しだけ。

同じ夢を二度ほど見ました。現実的で不可能な夢。

もうすぐ元に戻る



あなたの味方はなんですか?*1 という問いは愚問だろうか。

答の枠のある問いは問いとはいえないのかもしれない。

質問

美しい質問は世界にあふれているけれど



答は問いを待つものではなく

問われてはじめてあらわれるもの

学校だか塾だかのテストで子どもは「答」の反対語を「ひみつ」と書いていました。

わざわざ枠からはみ出して



ひみつは言葉で語り得るけれど 答はそうとは限らない

だから× と私は言ったかな?(ちがう気がします)



擦り切れた問いと答の眠るとき呼吸する春を知るものすべて



問われてはじめてあらわれるもの

それはとても微細で

それでも色の変わるような



水のない場所であれば

世界のすべてを水に変えてしまうような問いを




                                                

*1:わたしの味方はきっと欠けていることです。