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水のない場所

2018-04-24

7



ことばも音も突堤のようなもの

端まで歩く

その先を覗き込む

それだけのために




光に集まる虫たちは

明るさを目指すのではなく

光源と背景の境界を目指している

という説を読んだ










1冊目

レンブラントのような群像画 あるいは俯瞰した海に沿う都市の光と翳の絵画

壁の 石畳の隘路の 匂い立つような

重い花の香りのような恋が

出来事が海のむこうに林立する

トーテムのように

蜃気楼のように



2冊目

絵画に厚いビニールの覆いがかけられその上に注釈が貼り付けられる

何枚かの写真と共に



3冊目

絵画のかけられている背後の壁にに数十年に渡る新聞、日誌のコラージュが施される



4冊目

絵画の部屋で談笑していた者が一人一人部屋を出て行く

外はエル・スコープの祭

部屋と都市は意味によって

一定の調和をみる

すべての人の去った後に、絵が

風化して行く街の一室に

残される





一つ一つの忘れ難いエピソードは

謎として持ち越される余白を含んで

深く沁み渡る

が、結局作者はそれを芸術の下に紐つける

のがれているのは誰?

3冊目の語りの時制は?

(ダレル 『アレキサンドリア四重奏』)








ひとりのなかの広大無辺を

統合する文法 としての声






郊外で育ったから

鄙びた空き地ならいくらでも

開いて見せることができる

ただ

なにひとつうまく言えないのよ






北の県に行って

以前、仕事をした人達(対立ばかりでしたが)

と会いました

皆、桜守 というか桜博士のようになっていて

どこそこの桜がいいとか

花の話ばかりしてきました








2018-04-12

つぶやき的 6


・その時の自分を思い出すだけの記憶は

結局忘れてしまう



・文脈が通じる ということ

そう思ったときに最大限の水量の流れる 狭い水路の

速度は心地よく どこまでも私から分離する

未来の 端緒にいるという予感

それこそ 見ることを放棄したわたしの幻想するわたし に

他ならないかも知れないのに




端的なこと

なんでもない記憶を積み重ねては忘れていくこと

覚えているものは端々で

わたしにしか

わたしたちにしか

わからない そのようなこと




・鈴懸

頭上を騒がす風の音と連動して

足元を泳ぎ回る

ひと匙ほどの光の溜まり達




・「言霊はあると思いますか?」

などという曖昧な言い方ではなく

言葉は力かとはっきり問えばいい

響きの強い言葉を無意識に何度も使っていると

気付いたときは

物事よりその言葉に囚われていないか

考えればいい筈



それでも

どれ程みじかい表現も

言葉だけでは作られていないことに

畏怖を覚えるし

誰もいない部屋に流れる音楽を

私はおそろしいと思う




・(それとは別に)

絶海の孤島や

大海の岩礁は空に接している

そこに立てば 空は

足元にあるだろう




・短詩もそういうもの?

切れ端のようなものでも

なにかに結びつこうと余韻を引き摺るものでもなく

全てを引き入れてしまうからこそ

とどめる力、言葉の流れに一部でも

逆らう力がなければ



・数日桜に飾られる国の

さいごまでいきつかないと肯定か否定か

わからない言語

安全圏に身を置きたいひとが空気を読むには

とても都合の良い

(友人の人に物を伝えるのがとても苦手という

三男君に)



どちらかというと 使う方にだけ都合のいい

一方的なことばになってしまったものもある

愛とか 難しい



・友人はちいさな真珠のピアスを作ってくれた

真珠 好きでしょ?

鉱物よりもやわらかく光をとどめる

いきものが 安定した状態をめざして

揺れ動きながら作り出す

有機的で塩味のする

この残酷を見なよ




・こころの後から生活がのろのろついてくると

思っていた頃、こころはつるつるとしていて

そこで私は私はおろか

誰とも会ったことはなかったように思う



・こころが遅れはじめて

荒い手触りの生活に

麻袋のように包まれたとき

はじめてそこから抜け出して

先に行くものがあるような気がした

それは見慣れないもので

私であるかどうかなど最早気にならない

気にならない程 その先を

見続けなければならなくて




・明けない夜が

片隅に重ねて記された

地図があるよね



・いつもは消してしまうメモを

軽率にうつしてみる

わからなかったことを どれだけ

覚えておけるだろう?