なかご

3人兄弟の真ん中の子供のことを、このへんでは、「なかご」と表現することがあります。
なかごはしっかりしているとか、兄弟の真ん中で揉まれ、ずるがしこいとか、思われることがあるかもしれません。


私もそのなかごですが、幼いころはいち早く親離れができていたように周りには思われていたかもしれませんが、実はその逆でした。
自分が生まれたときには、すでに兄がおり、まだ幼い兄からは目が離せず、私は寝かされていたことが多かったのではないでしょうか。


そして、私が歩き始めたころ、妹が生まれ、私は兄にひっついていくことになるのですが。要するに一番母親に甘えたい時期に甘えられずに育ったように思います。
ずっと母親に甘えたかったのだと思います。本当はとっても甘えん坊だったはずです。

その母も13年前に亡くなりました。
今でも辛い病気で亡くなった母の夢をよくみます。夢の中で母は、自分の足で歩き、おしゃべりしています。私は思わず、「元気になったんだ、良かった。」と喜んでいるのです。


第一子には一子の、末っ子には末っ子の、一人っ子には一人っ子の。
なかごにはなかごの・・・、それぞれの思いや、こだわりをもって生きている。
今更ながら・・・もっと母に甘えておくんだったな、と思う今日この頃です。