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Idolpops for Girls このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

女性アイドルポップスは本来、女子(主に児童〜生徒)がきくためのものであるというスタンスのブログです。


2008.02.22(Fri)

「自分探しが止まらない」の感想

自分探しが止まらない (SB新書)

自分探しが止まらない (SB新書)

 ……とはいえ。。読後、「こうだ!」という感想があんまり言い易くなくてですね。。。
 見本を見せてもらってまえがきだけ読んだときから既に悩んでしまっていたのだけど、まず「最初にどう思っている状態で読みはじめればいいのか」がわからんかったんですよね。「バカがバカなのはバカのせいじゃない」が信条?の自分にとって、もともと速水さんが言いたいようなことにはぜんぜん違和感がなくて、そのせいか読み終わったときに衝撃みたいなのはあんまりなかった。

 だけど、自分の知らなかったことがいっぱい書いてあって、すごい勉強になった。高橋歩という人のことだとか、ガンダムニューエイジだとか、いろんなベストセラー本、映画のこと、具体的な居酒屋やラーメン屋チェーンの話。なので、自分的にはこの本はそういう社会史の参考書的な読みかたが一番おすすめ、という感じがしました。
 どんな本でもそうだけど「あとがきが面白かった」っていう読みかたは好きじゃない。この本に関して言えば、このあとがきは「こういう風に書いておけばこれを読んでくれたオッサンが安心してくれるだろう」という目論見で書かれているようにしか読めない。現実の速水さんはこんな殊勝な好青年じゃないもんw。
 書かれていたいろんな事象に関して言えば、特に佳川奈未という人のビジネスモデルにはとても興味を惹かれたw。この本に書かれている仕組みを理解すればとりあえず自己啓発本は読むものではなく出すものである」という結論に至るのが至極真っ当な社会人だと思うんだけど、そういった仕組みを重々承知の上で、それをしないでこんな本を出す速水さんのストイックさとゆーのか、いかんともしがたい人間味とゆーのかがいちばん面白いですよね、著者の面白さということで言えばむしろ。

 まあ、そんな感じの「すっかり薄っぺらくなっちゃった内実をドーピングで埋め合わせしようとしてますます薄っぺらくなっているここ10年余の日本人」という観点でまとめられた読みやすい社会史・文化史の本、です……たぶん(*追記:やーそうは書かれていないかな。わたしが記されている個々の事象を眺めてそう読み取っただけでそういう風には書かれていない。ただ「安易に感動を動員する90年代から『泣ける』のゼロ世代へ」とかの項はそういうテーマを浮かび上がらせる着眼ポイントだったとおもいます)。そういうことを詳しく知りたい人は買うといいと思う。
 特に第4章はキャッチーなキーワードが満載で、近視眼的なひねくれ者じゃなければたのしんで読めると思う。結構徹底して「外から見るとこういう風に見える」という風に書かれている気がするんですよね。「マルクス主義は、(中略)“現在の世界が終わりを迎え、新しい世界が始まる”という終末論の構図をそのまま経済に置き換えたものだった」とか読んだときは結構吹いたな。うーん……そうか? そうかもしれんなあ……いやほんとに。「自分探しに迷う若者なら、鏡を見ればそこにいた」というのも、すごい客観的に見た場合の描写なんだと思うな。

 はい。というわけで、Amazonで1500円以上にするために併記するリンクですが、わたしからはこちらの2つです!

冒険王 (ヨムゲキ100)

冒険王 (ヨムゲキ100)

 あー冒険王買えないんか。どうにかして観てくださいませ。同じ作者のふたつの作品で、バックパッカーの尊さと虚しさの両方が立体的に実感できると思います。ではおやすみなさい

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