ハラス時にAttackを使うことの是非


まず、特定の敵ユニットを狙いたいときには自軍ユニット選択後Attackを押して敵ユニットをクリックするか、単純に右クリックすることで行える。
それなら単純な後者を使えばいいではないかと思うかもしれないが、
Attackを押してからクリックしていれば間違って地面をクリックしてしまってもAttack Moveとなり自動攻撃がはじまるので無抵抗に移動をし始めることがない。
これは遠隔攻撃ユニット同士の戦闘などでは非常に重要なことであり、Attack→クリックで攻撃しましょうというのは多くの上級者が提唱することだろう。
基本はそれでいい。しかし、単純なクリックのほうがはるかに優れている場合もある。
その代表と言えるのが少数のヘリオンによるワーカーハラスだ。
まず、ヘリオンの特性としてLight属性のワーカーへのダメージは大きいがそうでない建物やQueenなどに与えるダメージは塵芥ほどのものである。
しかし自動攻撃のAIは資源採取中のワーカーは脅威度が低く設定されており、Queenなど攻撃能力を持つユニットがいればそちらを優先して狙ってしまう。
つまり、間違ってAttack moveしてしまうと1回分の攻撃を無駄にしてしまう。
さらに、ヘリオンは攻撃間隔が2.5と長いため、この1回分の攻撃が決してバカにならない。
相手のユニットがカバーに入るまでの時間は秒単位の限られたものであり、数回分の攻撃機会しか与えられていないシチュエーションは稀ではない。
そして最後に、ヘリオンの攻撃特性は近接ユニットに近い。射程までのユニットを巻き込む直線上の範囲攻撃であり、ほとんどの場合敵に近づくほど効果的である。
ハラスしているヘリオンの動きは、相手のワーカーに近づいて焼いて近づいて焼いての繰り返しだ(多くの敵に当たるようにいい角度を取りたいという面はあるが)
つまり、ミスクリックによりただの移動を開始してしまったとしても、それは大したロストにはならず、必要なルーチンの一部として処理できてしまうことすらあるのだ。
他にAttackMoveになるリスクを避けたほうがいい状況としては、DTのワーカーへの攻撃予約やZerglingハラスなどがあり、
また、相手の軍が近くにいるときはそれに釣られないようにHold Positionを活用して消去法的にワーカーを狙いやすくすることができる。
(射程内に相手の軍事ユニットがいないか少ない場合のみではあるが)


まあ要するに最近まで常にAttack押してからクリックしてたからヘリオンハラスの精度が悪かったけどちょっと操作スタイル変えるだけでずいぶん楽かつ効果的になったという話